自分の愛車にたいする接し方ってみなさんそれぞれあると思います。
同じ車両を長年に渡り大事にされる人や、出来るだけいろんな車両を乗ってみたいって人もいるでしょう。
これはどちらが良い悪いの話ではなく、その人の考え方次第ですのでどちらも素晴らしいとも思います。
実は私、むかしは「同じ車両をずっと乗り続けている人」に憧れた時期がありました。
職業柄多くのメカニックさんと関わる事が多く、新車で購入した車やバイクを20年とか30年とか大事に持っている人が純粋にすごいなーと思ったからなんですね。
また同じ車両を維持するのってインターネットもここまで普及する前でも、コミニュティーが形成されそういう中でのお付き合いも楽しそうに見えたんです。
そういった憧れというかコンプレックスなのかな?
うまく言葉に出来ないけど羨ましくみていたのは確かだったと思います。
それというのも私は基本的に車やバイクに関していわゆる擬人的な愛着をどうしても持つことが出来ず(いや、普通に大事にはしますよ)例えば車両乗り換えの時とかもなんとなく後ろめたいモノを感じたりしていたんですね。
でも何年か前に高齢のお客さんに「死ぬまでに少しでも多くの車両と接したいんだよね」
と言われた事が私の呪縛を救ってくれた気がします。
そう、最初に書いた「一台を大事にする派」と「乗り換える派」があったとしたら、私は多分決定的に後者なのだと思います。
そしてそれをなんとなく後ろめたいと感じてしまっていたのですが、それも近年は割りきって「いろいろ乗ってやろうじゃないか」と前向きな気持ちになる事が出来ました。
あ、ちなみに試乗とか他人の車両を借りるとかそういうのは自分の中では「乗る」に定義しません。
あくまでも自分の所有物になってはじめて1台のカウントなのです。
ちょっと乗ってあれこれ言うのは評論家さんにでも任せておけばいいと思ってます。
ってなわけで。
3年チョイかな。
楽しませていただいたKTMのサンゴー君とは先日サヨナラしまして。
中古ですが新しいバイクが手元にやってきました。
少し手を入れないとまともに走れないバイクなので、本気で乗り出すにはまだ時間が掛かりそうですけど、今から楽しみで仕方ありません。
そしてこうやって新しい車両が手元にくるたびに「これが人生最後の車両かもしれない」とか思っちゃうわけですわ(笑)
私もいつかは終の棲家(ついのすみか)ならぬ、終の車両を見つける事が出来るのでしょうかね。