カワサキオフロード運動会

に行って来ました。

先日行われた三宅島EDレースでお手伝いしてくれたお二人が出場
するって事で、恩返しの意味もあります。

で、せっかく川越のオフビまで行くのならと私もエントリー。

ところが・・・

昨日の日記に書いた通りお天気がチョー不安。

結局私の走行開始時間まできっちり降り続きまして・・・・ばっりち泥人形になってきました。

 

ご覧の通り(笑)

で、これがきつかったかと言われると、先日の三宅島の悪夢が蘇りそうになったのですが、スタートしてふたつくらいコーナーを曲がった所でコケる覚悟でエイヤと行ってみたら・・・あれ?

普通にグリップして曲がれる???

いや、路面はビチャビチャなんですけどグググっとグリップ感がありかなり行ける感じ。

で、それが分かっちゃったら後はウヒョヒョーと楽しく走れました。久しぶりの恐怖感無しの走行は本当に楽しかったです。

で、私達フルサイズのモトクロッサーは大丈夫だったのですが、いわゆるミニモトさん達はかなり苦労してました。

 

ぬたぬたぬたぁ~・・・どしゃ~ん。

と、至る所でコケまくりハマりまくり。まぁこういうのも含めてオフロードの楽しさなんですけどね。

午後からは太陽も顔を出し始め、4時頃には綺麗な夕焼け。

雨が降ったおかげで空気も澄んでいて帰り支度の私のサンバーを照らしてくれました。

 

泥だらけにはなっちゃったけど楽しい一日でしたー。

個人的には今年のオフ関連のレースはこれにて終了予定(練習には行くけどね)

エンジンってかヘッドのO/H時期なので、ちょいバラししながら仕事に集中しまーす。

三宅島エンデューロ画像集

週末に三宅島エンデューロレースでサポートをしてくれたハッシーから写真を頂きました。

自分の想い出としても貴重な写真ですのでここに載せておきます。

詳しい事は先日の顛末記に書きましたから時系列に乗り一言コメント付きでどうぞ。

11月5日(金)22時出航、竹芝桟橋フェリー乗り場、さるびあ号に乗って出発。

エスエス製薬の強力な酔い止めを飲んだんだけど、やっぱり心配で外の空気をすっている私とO氏。この時携帯電話で仲間に「いよいよ出発です、なう」と打ち込み。

レインボーブリッジをくぐると、なんつーか遂にハジマタ!って気持ちがムンムン。

実はその後の記憶があまり無く、酔い止めが無事に効いて気がついたら三宅島。振り分け通りのバスに乗って各自旅館へ。この時6日(土)朝の5時。

旅館で仮眠して朝飯食ったら第1ピットへ集合。

バッタ号を引き取りゼッケン順に整列。となりはサポートのハッシー。

ここでお仲間のナガチャンと記念撮影。うあ、おれカチカチ(笑)

で、第1ピットから自走でコースまで移動。実は移動距離は結構長くて10Kmくらいは走ったんだけど、レーサーでツーリングなんて出来ないので、ツーリング気分が楽しかった。写真は登った後のダウンヒル。

で、お気楽気分を吹き飛ばす、そのまま地獄のコースイン。これは丁度先日の日記で書いたチェンジレバーを折り曲げてしまった谷底セクションあたりの貴重な写真。

試走が終わり各自別送で届いていた、工具やらドリンクやらを準備中。写真はナガチャンと「一応チューブ持って来たけどパンクしたらリタイヤでいいべ?」とか言っていたと思う(笑)

で、スタート。

で、そこから30分ほど経ちまして・・・・。

谷底セクションで20分以上バイクを引きずり出すのに格闘したうえ、キャメルバッグの水が無くなり泣きそうになりながら、1周を終えて最後のコーナーに向かう私・・・・このあと・・・・・。

うぁぁああああああ!ピット入り口わからなかったぁぁあああああ! ひぃぃぃい2周目ぇえ!
な私(笑)超貴重画像。

実はこのピンクアフロはお仲間のO氏。1周目の私と同じ谷底セクションでクラッチホルダーごと粉砕。走行不能で2時間ここにいました。

さて、心折れまくりの私がディープサンドに挑んでます。もう腰が入ってませんね(笑)

ちなみに「お地蔵さんほどデカイ岩って大げさだろー?」とか言われましたが、これが証拠写真。でかくてあまり角が取れてない感じが恐怖です。

走行終了後の私(別アングルバージョン)あ、そうそうブーツも壊れちゃいました・・・。

ゴール後のピット全景。なんつーかノーサイドな雰囲気が良いですね。

その後、展望台へ。展望台はまさに絶景。

帰りの手荷物を減らしたいので、装備を全て外し着替えた私。いろんなプレッシャーから解放され達成感にも包まれながらこの日始めて景色を楽しみつつ麓のパドックまで自走で帰り中。

夕焼けが本当にチョー綺麗でした。

で、気がついたら翌日。本当にレース当日は気を失うように寝てしまい目が覚めたら帰りの7日(日)の早朝でした。島の中学校をお借りして表彰式。我らがケンヤさんが150クラスで2位になりヤンヤヤンヤ!

楽しい時間ってのは本当に早く過ぎるもので、もう帰りのフェリー乗り場・・・・。

スタッフのみなさんや、島のみなさんがお見送りしてくれて感動のフィナーレ。

少しずつ離れていく三宅島。あーあ・・・終わっちゃった・・・・。

ハッシーが写真撮っているので写ってないけど、総勢6名での三宅島エンデューロレース挑戦の旅は満足度120%でした。

とりあえずこれで三宅島関連の報告を全て終わります。でも今画像を見直しても自分の目に焼き付いた様々なシーンを思い出すキッカケにさえなりますが、それを超える物ではない事もよく分かりました。やっぱ自分の目で見てナンボですな。

もし・・・・もしですよ。これ見て、なるほどこういう世界もあるのか面白そうだな、と思ったあなた。

年齢・性別は関係ありません。別にオフロードバイク乗れとも言いません。車でもバイクでもジェットスキーでもなんでも良いです。仲間と汗かいてゲラゲラ出来る環境は、案外その辺に転がっているかもしれませんよ。

三宅島エンデューロ奮闘記~その7~

ピット要員で応援に来てくれていたハッシーがコース途中まで、見に来てくれたりして声援を送ってくれたのがかなり助けになり、なんとか1時間掛けて初ピットイン。

総時間でもすでに1時間半以上過ぎていて、疲れ果ててました。

とりあえず水分補給をしレース的なリザルトはもう無いな・・・って思い少し休憩。

するとチームメイトのナガチャンがピットインしてきて、心配してくれてるのが遠くに聞こえたので顔を上げると満身創痍ながら元気に笑うナガチャンがいて少し尊敬。

で、場内放送で「残り30分を切りました」と。

うおおおぉーし!

と気合いと水を入れ直し「とにかくチェッカーを受ける!」を目標に再びコースイン。

でもダサダサのさっきの走りが急に直るわけも無く、ドテ・・バタ・・・とコケながらちょっとずつ進みました。

そして1周目で分岐点になったガレの登りで、コースアウト気味に大ゴケ。

これでエンジンが再始動しなくなってしまい、不安定な足場でのキック地獄へ。

ここで場内放送が流れ「1位の小池田選手がゴォール!」と。

あ、やっべ・・・レース終わっちゃった・・・早くオレもゴールしないと・・・と気持ちばかりが焦るけど、エンジン掛からず。

すると後ろからエンジン音が来て止まりました。MFJのマーシャルの人。

「大丈夫ですかぁ?エンジン掛からないんですか?」

と。

私 「・・・・はい」

M 「先頭はゴールしましたけど、まだ時間あるのでガンバってくださいね」

私 「ういっす・・・」

この間、キックし続ける私。マーシャルの人は私を見守ると決めたようで動く気配無し。

M 「コケ止まりですか?」

私 「・・・・はい」

M 「んじゃ、オーバーフローでかぶっているかもしれないから、アクセル全開でキック連続で」

私 「・・・はい」(さっきからやってるけど、連続キックするちからがもう無いんだよ!)

が、次の瞬間。

ブ・・・ブ・・・ブロローン・・ブロロロロロロ。

うおー掛かった-!

M 「んじゃ行きますか!」

私 「ういっす!」

と、ガレを何とか登りだします。

後ろに心配してくれているマーシャルがいるので変な心配掛けられないなぁ・・とか考えていたら、自然とアクセルが開いてきてスタンディングでガレを走破。

あ れ ?

なんかバイクが安定してる・・・。

火事場のクソ力なのか?とにかく両足でガシっとバイクをホールドして超デコボコしているガレ場を、ストトトンと安定して登っていける!

ちょうど普段練習しているサンドとほぼ同じ要領。

安定しているので顔を上げて視線を前に!

すると速度が乗ってバイクが更にビシっとしてきた。

あれー?マジカー!つまりこういう事だったのかー!?と走り方を思い出したのが残り半周(笑)

しかし、次のガレ場のコーナーで動く岩に乗り上げガシャゴケ。

で、ここでは足が挟まれ動けなくなってもがく。

するとさっきのマーシャルが来てくれてバイクをどかしてくれた。

M 「大丈夫ですか?」

私 「なんとか・・」(実は結構痛い)

M 「時間的に厳しくなってきましたけど、まだ行けます?」

私 「・・・・・・・」(それってリタイアしろって事?)

実は今回のレースではぶっちゃけそんなに走れるとは思って無かった。だから何か自分にひとつだけご褒美が欲しくて目標としてチェッカーを受けて完走する!って事だけは死守したかった。

でも、時間的にはトップがゴールしてからすでに15分ほど経過していて、閉め切られても文句は言えない状況。

またこのマーシャルの人がさっきから献身的に私を心配してくれているのも分かっていたので、コンマ何秒の間にものすごくいろんな事を考えた。

で、これ以上迷惑かけちゃだめだよな・・・と思い、出した結論は。

私 「しゃーないっすね・・・リタイアします」(かなり笑顔で)

M 「・・・・・・」

おいおい、黙るなよ・・・こっちが情けなくなるやん・・・。

そしたらインカムで本部と何か話始めた。

M 「・・・ん・・多分・・・で・・・了解・・」

何話しているのかは分からなかったけど、まぁ1名リタイアでーす!とか言っているんだろうなぁ・・・とか思っていたら。

M 「50番さん、コースクローズまで残り10分だそうです」

M 「まだ行けますよね?10分間のエンデューロを楽しみましょうよ」

と。

おいおい、おっさんになって涙腺少し緩いんだから泣かすなよぉ。

グイっとバイクを起こしキックキック。

で、ここからは自分でも驚くくらい全てがスムースに走れた。なんだぁ、まだまだ修行が足りねぇーなー・・・とか思いつつ、難所の谷底では一度コケたけどすぐに再スタートしてクリア。

本部のテント前ではMFJの人達が全員で出迎えてくれて、最後の大ジャンプへ。

ジャンプしてピット前のストレートに戻ると、仲間が全員で出迎えてくれた。

ゴール。

嬉しかった。

チョー嬉しかった。

順位はビリっけつのほうだけど、そんなの関係無くチョーー嬉しかった。

仲間もまわりにいた知らない人もみんな喜んでくれた。

走っている時は全然視界に入らなかった、三宅島の大自然や眼下に見える海や島も素晴らしかった。

レース終了後に山のふもとの第1パドックにみんなでパレードラン。

ヒルクライムの頂上ではものすごい景色と夕焼けが綺麗だった。

そこには普段とは切り離された非日常があり、まるで海外のレースのような体験が出来ました。

これでニッキュッパ。

大冒険のチケットは格安でしたよ。

三宅島エンデューロ奮闘記~その6~

レース途中の先日のつづきです。(ここからが言い訳本番ですよ)

サンドのロングストレートで大ゴケするまでは、上のバイクのホールドとかが練習通りに出来ていたと思います。多少の難所でもクリア出来たし、前を向いて走る事が出来ました。

そして尖った岩がゴロゴロするガレ場セクションに突入。

ここで前走者を真似て両足をステップから離し、バタバタと足を付きながらの走行に切り替えました。あれほど練習して会得したと思っていた感覚を全て捨ててしまったんですね。

試走周でのクラッシュもあったので、変なコケ方するのが怖かったのも理由のひとつだったと思います。

で、結果から言うとレースがスタートし半周回ってサンドでの大コケ、ここで私のレースはほぼ終わってしまいました。

とにかくコワイ。

と、言う気持ちが先行し岩だけで無く砂な所や走りやすい普通の土の所でも、とにかく変なコケ方しないように足をドタバタして進むようになります。

証拠写真もありました(笑)これモトクロスセクションを過ぎた所のディープサンド箇所の写真です。一番右下に写っているのが私・・・・。

コーナー中なのに完全に両足離してしまっていますね・・・・。これじゃ・・・・ダメっす。

ステップに足が置けないとまずバイクが倒せません、バイクってのは倒せないと曲がらないですからしょうがないのでハンドルを切ります。ハンドル切ったって曲がらないので引っ掛かってコケます。

またさっきの1周目の最後の難関谷底セクションで、試走で引っ掛かった岩に全く同じように引っ掛かりました。まぁこれって良くあるパターンで「ああ、そこに刺さったら嫌だなぁ」をガン見していたせいで、吸い寄せられるように刺さったわけです(笑)

で、その時の刺さり方が結構マズイ感じでして、バイクが引っ掛かって引っ張り出せなくなりました。

リザルトを見ると私はここで20分くらい格闘していたんだと思います。

で、この手のオフバイクな人には分かると思いますが、こういう引っ張り出す行為ってのは走っているよりも倍以上疲れます。

で、この20分間の格闘で体力ゲージがほぼゼロになりました・・・。更に深刻な問題も同時に発生しまして、背中にしょったキャメルバッグの水を飲みきってしまったんです(実際にはコケた拍子に半分以上こぼれたんですけど)

それでも何とかハマったバイクを救出し、エンジンを掛けて再発進。

谷底セクションを抜ければ1周が終わるのでピットエリアがありますから、一度体勢を立て直してキャメルバッグの水も補給出来るとちょっとだけホっとしました。

1周がなんとか終わって大きなジャンプを飛んで最終コーナーに差し掛かります。

「ああ、長かったなぁ・・・でも、水補給したらまだ走るぞー!」

とか考えつつ最終コーナーに見えたのはボランティアの人達の大声援!

みんな手を振って「「「ガンバレー!」」」と声を掛けてくれます。こういうのって力になるんですよね。

うおっし!頑張るぞ-!と気合いを入れつつコーナーを曲がってピットへ・・・・。

あれ?

ピット入り口は・・???

あれ??

これホームストレートじゃね???

あれぇぇぇええええええ!!

2周目突入しちゃったぁああああああ!!

そう、応援してくれていた人達を横目でチラっと見ているうちに、ピット入り口を見逃してしまっていたんです。

もちろん逆走して戻るわけにもいかず、私はそのまま力なく2周目に突入。

本当はここでいったんリセット出来ていれば、もっと違う結果になっていたかも知れませんが・・・、まぁタラレバですよね。

で、とにかく2周目は悲惨。

1周目はそれでも半周はイケイケで走れたので、あまり難所とか気にならなかったのですが、2周目は全域に渡って足バタバタでコテ・コテっとコケながらの走行。

祈るような気持ちでキャメルバッグの吸い口を吸っても何も出てこない・・・。

結局2周目は体力も無く、水分も無く、脱水症状1歩手前でコケまくり・・・。もうチョー悲惨、たまに思い出したようスタンディングでバイクをガシっとホールドしようとしたんですが、足がまるで生まれたての子鹿のようにプルプルしちゃってダメ・・・。

なんとかピットまでたどり着いたのはここから約1時間後でした(笑)

三宅島エンデューロ奮闘記~その5~

急に思い立ってモトクロッサーを買って1年半。ほぼ毎週のように練習しつつ楽しく乗ってきましたが、そこに「速さを求める」ような事はあまりなかったんですね。

巧くなりたい。

その思いの方が強かったので、なんつーか「速さ」は若い者に任せとけばイイヤ!的な考えが多少ありました。しかし乗り込むにつれその考えも、少しずつ変化してきたんですよね。

で、今回の三宅島エンデューロにエントリーをした後は「速く・強く」を始めて意識した練習を重ねました。

先月の日記でも少し書きましたが、その練習の成果もあってなんというか一皮剥けた、今まで見えなかった景色も感じる事が徐々に出来つつもありました。

その練習の中で個人的に一番効いたのが、狭いテクニカルな林間セクション(ワダチがあってほぼ1本道)をスタンディング(立ち乗り)のまま走破する練習でした。

コースは起伏に富んでいて、20センチ以上の深いワダチもあり、リアブレーキターン気味に曲がらないといけないタイトなターンも満載でした。

最初はゆっくりで良いと言われ何度も転びながら周回を重ねるウチに徐々にスピードアップ。

これやると何が分かるのかと言うと「バイクの適切なホールド」が身にしみて分かります。

また前後の荷重移動もしっかりやらないといけないので、1周回るウチにまぁ前後左右に忙しいんですね。

そして乗り慣れてくるとアクセルを開け気味で速く走った方が楽な事も分かってきます。ゆっくり走る方がトライアル的な難しさが出ちゃうんです。

この練習だけを徹底的にやったおかげで、タイヤ1本の隙間を通すような難関セクションでも結構なスピードで走る事が出来るようになりました。

で、レース前にこれが出来るようになったのはかなり自信にも繋がったんです。

ってかぶっちゃけこの時の練習の感じだけが、心の頼りになっていたと思います。

話は三宅島レースに戻ります。