薄いプラグレンチ

最近の車は燃費対策とかいろいろあって内燃機はとにかく軽量に作られてたりします。
その影響でネジの切削穴とかが狭かったりして、従来の工具では入らなくて困る事も多くなりましたね。

で、そんな入らなくて困る事ってホントに最近だけなのか?
と思うと実は昔からプラグ関係では多くあった問題だったりします。

一番の問題はDOHC初期ですね。初期と言っても市販車に多く投入された時期からです。

plug1 DOHCはこんな感じで奥まった箇所にプラグがある。

時代的にはトヨタで言えば2TGとか4AGとかそのくらいの時期。
さすがにトヨタ(ヤマハ)エンジンではあまりそういった事はありませんでしたが、マツダのB型とかはプラグホールの狭さもありましたが若干穴が偏芯している物とかもあって、今まで使っていたプラグレンチが使えないなんて騒ぎがありました。
(ロードスター登場時とかはほんとに問い合わせ多かったんです)

そして決定的だったのが三菱の軽でしたね。
これ実はプラグホールが狭いと言うか……。

plug2

こんな風に途中にコブみたいなのがあって普通のプラグレンチじゃ無理だったんですね。
そこでKTCがこのエンジン用に出してくれたのがコレ。

ktc_SP16plugX2

KTC 超スリムプラグレンチ16ミリ

すっごく薄いのはもちろん、さっきの図のコブを逃げるように作られているのでばっちりです。
実際三菱のパーツリストに載ってるくらいですからね。

ktc_SP16plugX3

今時の薄型プラグソケットよりも2ミリも薄いつくりなので、現在では他車種用でもこれを愛用している人がいるほどです。
もちろんデメリットもあって「薄すぎて割れやすい」事。
三菱関係者の間では消耗品扱いの工具なので仕方ないですけどね。

そして近年登場した新製品だとZ-EALのこれも人気。

kz_3305pza003

Z-EAL 3/8薄肉プラグソケット(12角)

こちらは最近の新設計エンジンで多用されている14mmプラグにもサイズ対応しております。

まぁプロの現場みたいに毎日ガンガン使う人でなければ割れやすいというデメリットもあまり関係無いと思います。
今は関係ないかな…って思う人も、こういうプラグレンチもあるんだなぁ…くらいに覚えておいてくださいませ。