Have the time of one’s life

私はいわゆるMTV世代。
マイケルジャクソンのスリラーあたりから始まったあの熱狂に巻き込まれたのが中学生頃の話。
だからこの曲はちょっとずれてるというかリアルタイムでは知らない感じ。
ABBAのDancing queenのサビ部分。

「Having the time of your life」

まぁ訳すと、一生の思い出になるくらい楽しいってな感じ(?)
これを高校生くらいの時に英語の授業か何かで教えてもらって、それからこの曲が好きになった思い出があります。

──

ひょんなきっかけから乗るようになったダートバイクも今月でちょうど10年。
前の趣味だったロードスターでサーキットってのも10年で一区切りつけたので、さてどうしたもんかと考えたのですが…。
まぁノーカンだよねって思った。

2015年の春から始まった地獄のような家族の負の連鎖。
実兄がくも膜下出血で倒れ、翌年に親父や末期がんで倒れ、老老介護で疲弊したお袋が倒れ…で、結局「趣味」なんて言葉すら気軽に言えない状況になってしまい、3年前にバイクを売ってしまって乗ってなかったもん。

それでも乗っていた7年間には「最高の思い出」があって、それらは今でもちゃんと思い出せるけど…まだまだ「昔はぁ…」なんて感傷に浸るほどじゃーない。

そんな思いが渦巻いてた昨年末、実は「もう3年もバイクまともに乗ってないんだし、降りちゃってもいいんじゃね?」とか「ってか降りてるようなもんじゃね?」とか思ったりして、このままフェードアウトするのもアリっちゃアリかな…とかも考えた。

で、今年。
1月の14日に下の子供が成人式を迎えた。
専門にいってたからこの春からめでたく社会人なわけで、お祝いも兼ねて私とかみさんと子供の3人で知り合いの飲み屋に行ったときの話。
普段は酒飲めないかみさんが生意気にも酒飲んだりしてて、変だなーなんては思っていたのだけど。
急に、そうほんとに急に。

「私の子育ては終わりました!だから残りの人生は自分のために目一杯楽しみます」

と宣言しやがった。
もちろん酔いの力も手伝っての話なのかな?とか思っていたのだけど、その数日後に「バイク買う!」と言って、へそくりはたいてお隣のナグモでバイク買いやがった。
かみさんは10年ちょっと前に中免を取得したんだけど、その後羽生店舗の引っ越しとかあって、そのままペーパーライダーになっていた。
それが心残りだったようで今出来そうな事はすぐやる課が発足したようだった。

まぁあれです、私としては複雑な心境。
好きなことして楽しみたい→賛成
バイク乗りたい→だ、大丈夫?

ってな感じ。
そこで知り合いの全日本ライダーのワタライさんに頼んで超初心者ライダースクールをやってもらった。
(ワタライさんのオフスクールは初級や中級、もちろん上級までいろいろあるので興味がある人はぜひ)

スクール風景

とりあえず私の知り合いなので土系ライダーさんのスクールなわけで、こんな感じで行われたんだけど、彼女が買ったバイクがこれ。

ブロンコ

ヤマハのブロンコ。
実は私もこの手のバイクは詳しくなくて、たまたまナグモに下取りに入ったヤツだったのですが、カミさんは一目惚れして即決してました。
で、このバイク── よくよく聞けばセロー225をベースに作られてるらしいじゃないすか。
それならオフ系のリーンアウトでもいいっしょって事でのオフスクールだったわけです。

スクール風景

で、スクール後半にはこんな感じで土の上でもスイスイ曲がれるようになったみたい。
まぁ帰ってきてからの彼女からはそんな技術系の話はあまり出てこなくて終始「楽しかった!楽しかった!なんかすごかった!」と聞いてるこっちまでたのしくなってくる感じ。

で、これ見てて。
「あーやっぱ降りるとかないわ」
って思いまして。

私もちょー久しぶりにバイク導入。
車種とかぶっちゃけ気にしてません、たまたま出物がこれだったってだけ。
(個人的にやれカワサキだの鈴菌だのって話があまり好きじゃない)
まぁタイヤが2個な乗り物ならなんでもよかったってーのもある。

ってなわけで静かに静かに、身を潜めるように数年過ごして来ましたが。
死んじゃう前にまだまだ楽しみたい、それだけ。
昔話で盛り上がるのはもうちょい先にとっておいて今年は目一杯楽しもうかと思ってます。

have the time of one’s life ─