ロールキャブを開梱し組み立てる

工具の専門店として営業していると、購入後に問い合わせが来る事ってそこそこあるのですが。
工具の使い方とかではない問い合わせであるのが、エアーコンプレッサーとか工具箱やツールワゴンとかの半組み立て商材の組み立て方の相談。

ちょうど店舗に新しい工具箱を見本として導入したので、荷物がどうくるのか、そしてどうやって組み立てるのか。
そしてそれらの注意点とかあるのか、そのへんのお話を書いてみたいと思います。

SK11SRX工具箱

SK11 SRX 引き出し7段ローラーキャビネット

25インチ幅の標準サイズな7段引き出しロールキャブ。
ちなみにこの25インチ幅工具箱は大抵のメーカーが上下で組み合わせるように作っているので、違うメーカーでも上下でキレイに収まる事が多いです。

で。
この工具箱、自重で60キロくらいあるのでかなり頑丈な梱包で届きます。

工具箱を開梱して組み立て

こういう大型重量物の運送は基本的に「玄関渡し」が基本となります。
家具や家電のように設置までやってくれる事はありませんので、この状態から自分で開梱し組み立てる必要があります。

まずやるのが「破損チェック」
運送屋さんがいるうちに箱の外見を確認します。
こういう工具箱とかはかなり厳重に梱包されてますので、少々雑な運送をされても問題はないのですが、それでもあきらかな破損等を目視で一緒に確認してもらいましょう。
ここで運送のドライバーさんと一緒にチェックするのがポイントでして、あとで気がついたりしても結構面倒な事になったりします。

工具箱を開梱して組み立て

箱の外見に問題なかったら開梱の儀。
箱に変形や潰れがあったらこの開梱まで付き合ってもらってもOKだと思います。
外箱のダンボールはかなり頑丈なヤツが使われてますので、こんな感じで細かくばらしていきます。

で、そもそもなんの組み立てが必要なのかというと、こういう工具箱は「タイヤ」が付いてない状態で届くことが多いのです。
ですのでこんな感じで工具箱を横にして…

工具箱を開梱して組み立て

タイヤを取り付けます。

と、その前に。
まず横にする前に工具箱の鍵をチェック。
大抵は工具箱のどこかに鍵が貼り付けてあるのでそれを使って工具箱を開けてください。
引き出しの中には組み立てに必要な「タイヤ」や「ハンドル」そして「ネジ」が入っておりますので全て取り出します。

そこまで済んだら写真のようにダンボールや毛布を使って養生し、工具箱を倒してタイヤの取り付け。
ここでいくつか注意点。

1.付属の工具(今回はHEXレンチ)は出来れば使わないで、ちゃんとした工具を用意しましょう。

2.ネジの受け部分はナッターになっている事が多いので、あまり過度なトルクを掛けすぎないようにしましょう。

3.タイヤは2種類「固定タイヤ」と「回転タイヤ」があります。取り付ける際には取り付け場所を考えて付けましょう。

ってな感じです。
特に最後のタイヤの種類の話。
ここで何も考えずに取り付けてしまうと後でやり直しになったりするので、事前に決めておく必要があります。
何を決めておくかというと…

工具箱を開梱して組み立て

「工具箱のハンドルを左右のどちらに付けるか」
です。

この写真の場合には向かって左にハンドルを取り付けました。
で、ハンドルを左に取り付けたって事は「回転タイヤ」も左側に2個取り付ける必要があります。
ハンドルを動かして工具箱の方向転換するわけですから、ここを間違うと後で面倒になりますのでご注意ください。

ちなみにハンドルは左右どちらにも付ける事が出来ます。
ご自分の環境やガレージの隙間等を考慮して検討してみてください。

あ、そうそうこれも重要。
最初に鍵を開けるために取り出した鍵。
こういう工具箱には大抵2本付属するのですが、1本はビニール袋か何かにいれて覚えておけるところに保管してください。

鍵の貼り付け
(忘れっぽい人は工具箱の裏面にこうやって貼り付けておくことを推奨します)

こういう工具箱のロックシステムってメインキーを回すと工具箱内部のロッドがガチャンと落ちてロックする機構だったりします。
そのロッドが大きめの衝撃が加わると不意に落ちちゃう事があるんです。
その時に鍵を「工具箱の中」に仕舞っているとインロックになってしまって大変です。
自分のガレージ用に購入して鍵そのものを使わないって人は工具箱の裏側にでもテープで貼り付けておくと忘れないし、なくさないのでおすすめですよ。

ってなわけであまり語られる事のない工具箱の開梱と組み立てのお話でした。