小さな工具 ─1/4差し込み─

非常事態宣言もほぼ解除(?)され、お店の前の県道も明らかに交通量が増えてきました。
店舗への来店も徐々に人が戻ってきている感じで解除後初の週末となった昨日はたくさんのお客様が来店してくれました。

もともと春という季節はこれから整備を始めるって人が多くくる時期でもあるのですが、今年は春ってのがどこかにいっちゃった感じでしたからね……
そんなわけでも遅い春な感じで相談事の多い週末だったのですが、中でも多かったのが日々使うレギュラー的な基本工具の相談です。

持ち出し用とか車載工具とかだといろいろ専用の選択肢があって、その限られたスペースと言うのを考えながら吟味出来るんですけど、普段使う工具って意外となんとなくで最初に買った工具をそのまま……なんて人っているんですよね。

今日のお客さんはその辺を一回見直して使い勝手の良い工具で揃えてみたいと。
なるほどなるほど。

そんな時に私が高確率でオススメするのが1/4の工具達。
ただし1/4差込の工具って事になると、せっかく揃えた3/8工具が無駄になるとか互換性持たせるのが大変とか……いろいろ不安があると思います。

しかーし!

以前ブログに書いた1/2の大きい工具の話とほぼ同じなんですよね。
例えば1/4の工具を揃えるって言うと。

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Ko-ken 1/4ラチェット&ソケットセット

こんなセットを思い浮かべる人も多いと思いますが、実際はここまで大げさに考えなくてもいいんですね。

1/4の工具ってのはソケット設定のMAXでも大体14ミリまでしかありません。(他のメーカーだと15ミリもあり)これは1/4の小さい工具だと最大トルクでそのへんが限界なので、これ以上大きいサイズはおのずと3/8の工具を使う事になります。

ってー事は14ミリよりも大きいのは3/8に任せる!と割り切れます。

でも「それじゃ使い物にならないじゃん?」と思う人もいると思いますが、普段の通常整備を良く思いだしてみてください。いわゆる補記類整備とかちょっと部品外して付けなおすとかの場合、14ミリ以上ってそんなに使用頻度あります?

逆に言えば14ミリまであれば大抵の作業は出来ちゃいますよね。
そうなんですよ、普段の日常メンテ系では14ミリをMAXに考えてれば大抵の作業は出来ちゃうんです。
もちろん足回りの作業とかちょっとトルクがいる作業では17ミリとか19ミリとか出てきますが、そこは普通に3/8とか1/2使えば良いわけだしね。

そんなわけで14ミリを最大と割り切れればソケットの選択は結構簡単です。

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Ko-ken Z-EAL 1/4ショートソケット

普通に使うだけなら「8、10、12、14ミリ」があれば問題なし。
あえて言うなら更に13ミリとか7ミリとか必要に応じて買い足しても全部で5~6個のソケット買えばOKです。

ソケットが揃ったらあとはラチェット。
これもお店で良くオススメするのがこれ。

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Ko-ken 1/4首振りロングラチェット

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画像の中の一番下のヤツです。
比較対象として上に3/8のスタンダードラチェットを置いてあります。
見比べれば分かると思いますが、首振りロングは結構全長があるので14ミリソケットを付けた時の作業でも楽が出来ます。
狭い箇所では首も振るのでなんとかなりますしね。

で、以上のようにフルセット揃えなくてもおいしい所だけで結構良い1/4のセットになるんですね。

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説明の順序が逆になってしまいましたが1/4工具はとにかく軽快で小さく使い勝手が良いです。
特に10ミリのソケットとかだと3/8と比べて二回りほど外径が小さいので、今まで苦労していたような作業がサクっと出来ちゃいます。

組み合わせ等はその人の好き嫌いもあると思いますので、この辺の事もいろいろ相談したいって人は是非来店して聞いちゃってくださいませ。