E型TORX(トルクス)について

整備をしてる時になんだか見たことないネジとか出てくると慌てますよね。
ここ近年ではあまり新しいネジの登場は無いのですが、それでもTORXに派生の亜種が出たりしてプロのメカニックさんでもウチに駆け込む事があります。

で、そんな異形ネジの中でも実は歴史が古いわりに未だに問い合わせが多いのがメストルクス、つまりE型TORX。
オスのTORXはT型と言いその反対で工具が凹んでいるのがE型TORXとおぼえてください。

古くはハコスカでも使われていた昔からあるネジなのですが、あまり見かける事は無くベテランのメカニックさんでも突然出てきて焦る事もあるくらいです。

Ko-ken 3/8E型TORXソケット

で、このE型TORX。
ちょっと面倒なのがサイズ表記です。
T型のTORXと同じで実寸のサイズでは無く番手の表記なのですが、T型TORXの番手とリンクしていなくて「T型の何番が入ったんだけど……」と言われても分からない事が多いです。
(まぁオスメスで合わせれば分かりますが)

なので工具を販売する者の正直な意見としては出来ればセットで買っておいてもらいたい工具のひとつです。
出てきたサイズを追いかけて購入していくと結局何が足りないのか分からなくなりますからね。

Ko-ken 3/8E型TORXディープソケットセット

で、このメストルクスは国産車や輸入車でまんべんなく出来てます。
有名なのはトヨタ車のスタッドボルトの頭。
普段は気にしてないだけで目に入らないかも知れませんが、注意してみると結構使われてたりするんですよね。

 

そして近年プロメカさんから最も相談の多いE型のTORXがこれ。

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Ko-ken 1/2低頭E型TORXソケットセット

商品紹介のページに詳しく書いてありますが薄いE型TORXのボルトに対応するための専用工具な扱いのメストルクスです。

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こんな感じで国産車にも多く使われていてここを見ているみなさんにも全く関係ないってわけじゃないんですね。
ま、かなりの高張力ボルトに使われている雰囲気なので、そんな作業をやる予定なら相手のボルトを一度確認しておいた方がいいと思いますよ。