どんな整備でも基本的にはネジ、特にボルトやナットと相対する事になるわけですが、そのネジ自体が傷んでしまうと余計な仕事が増える結果になります。
そこで整備上級者さんほど少しでもネジの異変を感じると、ササっと修正掛けてから再組み込みしたりするのですが、これが整備の初心者さんだとなかなか出来ないんですよね。
整備慣れしている人ほど「ひと手間」を掛けて結果として仕事を早く確実に終わらせているのも、こういうちょっとした気遣いからくるのものが大きいと思います。
そこで今回はネジ山修正には必須のタップダイスのお話。
タップとかダイスはセットで揃えてしまうのが良いのですが、国産のプロ向けとかだとかなりの高額なセットになってしまうので、近年は輸入の簡易セットが人気です。
ネジ山の修正ですからね、初切りするわけじゃなければそれほど高価なものを用意する必要はありませんのでそれでOKなんですけど……。
輸入物のタップダイスセットでは車両整備の現場用としては物足りないサイズがあったりします。
それが「M12×1.25」サイズ。
輸入や格安のタップダイスセットの場合、このサイズが省かれている事がとても多く、セットを買って安心している人の落とし穴になったりします。
そこでエイビット的おすすめなのがこれ。
車両整備によく出てくるサイズを網羅したセットになっていて「M12×1.25」もちゃんと入っております。
価格もかなりお買い得になってますので、そもそもどんなセットを買ったらいいのか分からないって人にもおすすめのセットです。
また輸入でよくある六角形状のダイスとかと違い、丸ダイス形状ですのでダイス向けに作られた便利工具もこれなら使用OKです。
ちなみにこの整備向けのタップダイスセットにはインチサイズの設定もあります。
こちらも意外と購入のハードルが高い工具ですので、こうやって買いやすくなっているおかげか人気が高いですね。
ざっと見ているとどれを買っても同じように見えるタップダイスセットですが、こんな感じで現場での使用を前提に考えてみると使えるセットなのかが分かって頂けると思います。