KTCにおけるneprosとかKo-kenにおけるZ-EALとかまさにそんな感じで自社のスタンダードなメインラインナップ以外に車両整備向けに特化させたシリーズってのがあります。
これにおける存在意義とかはいろいろあるとは思いますが、どの工具メーカーさんも本当はそんな面倒な事はせずにスタンダードシリーズをバージョンアップする事ができればいいわけでして…
しかし、それが出来ずに別ラインナップを立てる必要性があるわけです。
これが出来ない理由の大きなひとつがスタンダードラインナップが非常に酷使される現場で使われている事です。
それこそハンマーでガンガンしばかれたり、長めの鉄パイプを引っ掛けてグイグイ回されたりね。
もちろんそんなのどんな工具でもNGではあるのですが、いまだに業種によってはそういう事が当たり前に行われたりしてますからね。
で、工具メーカーさんってのはそういう現場でも使われる事があるって事を織り込んで工具を作っているってのが現状でして、そこに現代の車両整備のニーズに合うようなスタイリッシュな工具ってのはなかなか難しいんですね。
それでも現代の車両整備の現場からは「もっとスマートな工具が欲しい」ってな声も多く掛かるわけでして、この矛盾する現場からのニーズに応えるため苦肉の策といった形でグレードやシリーズ違いのラインナップの投入ってな事になっているわけです。
─前置き終了─
で、工業向けの工具が得意なアサヒからも現在同じような理由で出てきた新ラインナップであるレボウェイブが登場しております。
アサヒで有名な工具と言えば超軽量レンチシリーズであるライツールがありますが、このレボウェイブシリーズは使い勝手とかその辺を考えて作られたKo-kenのZ-EALみたいなグレードの工具だと思っていただければ理解しやすいかも。
このレボウェイブの最大の特徴が人間の「持ち手」を考慮した設計です。
こんな感じで手の「握り」部分を削ったような特殊形状をしていて作業者目線で作られた工具になっております。
スパナのセットもサイズ豊富になっていてお買い得でもありますね。
こちらはめがねレンチのセット。
実際に触ってみて実感して欲しいとは思いますが、工具自体はこの価格帯のものしてはかなり良く作り込まれております。
気になった人はぜひどうぞ。