車両整備におすすめのドリル刃

このブログでも何度か書いていますが基本的な車両の整備をメインでやっている人にとって、苦手な作業というと部品加工や不慮のネジなめ後の処理とかだと思います。
苦手というのはちょっと語弊があるかな……いわゆるハンドツール系は揃っているのだけど「加工系」の工具をあまり持ってないって人が結構いるんですね。

そしてそういった加工系、いわゆる空圧でも電動でもいいのですが駆動系の工具で当店がずっと推してきたのが「ディスクグラインダー」と「ドリル」です。
そんな感じで近年この推奨してきた「ドリル」ですが少々変化というか推し工具が変わったきたんですよね。
それというのも充電の電動工具の進化が凄まじく、中でも電工の主役であるインパクトドライバーのトルク、そしてそれを取り巻くアクセサリー類の充実もあって、ドリルを買うくらいなら電動インパクトドライバーの良いやつをひとつ購入した方が便利ってな感じになってきました。

そこで今回はそんな電動インパクトドライバーで使える「ドリル刃」の紹介となります。

月光ドリル

SK11 ビックツール月光ドリル ショート(ステンレス対応)

このドリル刃。
老舗の鈑金用刃物や研ぎ器で有名なビックツールとSK11のコラボ商品です。
よく見ると根本部分が六角軸になっていてそのまま電動工具のインパクトドライバーに直付け出来るようになってます。
これによって従来だとドリルチャックが必要だったドリル刃の扱いが非常に楽というか選択肢が広がったんですね。
もちろんちょっと昔からこの形状の刃はあったのですが、近年この刃の性能がめっちゃ上がって仕事でも充分に使えるレベルになったんです。

月光ドリル

いわゆる普通のドリル刃というのは電動の「インパクト」機能と相性がめちゃ悪いです。
インパクトの瞬間にドリルの刃が折れてしまうんですね。
ところが先端の特殊加工等によりそういった事もかなり軽減されまして、また電動インパクトで回すからこそ「切れ味」にもこだわったモデルがいつくか登場しました。

月光ドリル

今回オススメしているビックツールの月光ドリルもそのひとつ。
一般的な鉄工用ドリル刃と比べてもその性能はかなり上なドリル刃シリーズです。
(実際通常ドリル刃よりも切れ味がいいのでこのドリルをチャックでわざわざ咥えて使っている人がいるほどです)

月光ドリル

またこの「ショート」ってのが車両整備の現場では使いやすく取り回しもよく折れにくさにも一役買ってます。
またたまに出てくる「ステンレス」への穴あけもバッチリでして、切れないドリル刃で苦労したことある人ならこのドリル刃の凄さが分かってもらえると思います。

月光ドリル

そんな切れ味の良いドリル刃をこんな感じで気楽にビット用の電動工具で使えるわけですから「出来るだけ1台で多用途に使いたい」車両整備の現場にはうってつけだと思います。
確かに1本単価で考えると少しお高いドリル刃ですが、よく使うサイズが分かっている人なら問題はないと思います。

確かにたまに加工が出てきていつも困るんだよね……
なんて人はこういう工具の揃え方もあるって事を覚えておいてくださいませ。