急に思い立ってモトクロッサーを買って1年半。ほぼ毎週のように練習しつつ楽しく乗ってきましたが、そこに「速さを求める」ような事はあまりなかったんですね。
巧くなりたい。
その思いの方が強かったので、なんつーか「速さ」は若い者に任せとけばイイヤ!的な考えが多少ありました。しかし乗り込むにつれその考えも、少しずつ変化してきたんですよね。
で、今回の三宅島エンデューロにエントリーをした後は「速く・強く」を始めて意識した練習を重ねました。
先月の日記でも少し書きましたが、その練習の成果もあってなんというか一皮剥けた、今まで見えなかった景色も感じる事が徐々に出来つつもありました。
その練習の中で個人的に一番効いたのが、狭いテクニカルな林間セクション(ワダチがあってほぼ1本道)をスタンディング(立ち乗り)のまま走破する練習でした。
コースは起伏に富んでいて、20センチ以上の深いワダチもあり、リアブレーキターン気味に曲がらないといけないタイトなターンも満載でした。
最初はゆっくりで良いと言われ何度も転びながら周回を重ねるウチに徐々にスピードアップ。
これやると何が分かるのかと言うと「バイクの適切なホールド」が身にしみて分かります。
また前後の荷重移動もしっかりやらないといけないので、1周回るウチにまぁ前後左右に忙しいんですね。
そして乗り慣れてくるとアクセルを開け気味で速く走った方が楽な事も分かってきます。ゆっくり走る方がトライアル的な難しさが出ちゃうんです。
この練習だけを徹底的にやったおかげで、タイヤ1本の隙間を通すような難関セクションでも結構なスピードで走る事が出来るようになりました。
で、レース前にこれが出来るようになったのはかなり自信にも繋がったんです。
ってかぶっちゃけこの時の練習の感じだけが、心の頼りになっていたと思います。
話は三宅島レースに戻ります。