三宅島エンデューロ奮闘記~その4~

※注意:ここからはほぼ私の言い訳になります。お見苦しいと思いますがご了承ください。

で、いよいよスタート時間。

不思議なもので今まで何回かレースに出ていますが、いざグリッドに着いてしまうとウソのように緊張が無くなります。

今回もドキドキしていたのですがヘルメットかぶって、バイクにまたがったらすごく冷静になってました。

スタートは3列スタート。

横に約30台ずつ並び、私はその3列目。

スタート方式はキックスタートでして、スタートと同時にエンジン始動と、キックしか無いバイクには少し難易度高めのスタート。

まぁ無理はせずにマイペースで行こうと決めていましたが・・・。

スタート!の合図と共に振り下ろした足にエンジンの鼓動が伝わります。

あ!一発で掛かっちゃった!

と、思いそのまま2速に叩き込んでアクセル全開!

と、思ったら私の目の前の前列の3人がエンジン不始動(笑)行き先を失い慌ててブレーキ握っていったん停止。横がいなくなったので前3台をよけて横に回避し後はフル加速。

100台一斉スタートなので、何もおこらないわけも無く今度は前走者が登り途中でコケる!まだ距離があったのでなんとか横に逃げたら逃げた先でも、またコケてる!!

結局そのまま私は斜めに走っていきコースギリギリまで大外まで行って、なんとか坂を駆け上り第1コーナーに突入。

ここでもコーナーでコケちゃった人をよける渋滞が出来ていたけど、少し遅れて入った私は空いている大外をそのまま廻りホームストレートへ。

仲間が手を回して応援してくれているのが見え、気合いを入れ直して坂の下のモトクロスセクションの突っ込む。

ここは深いサンドのコースになっているのでまた渋滞発生中。

が、なんか気合い入っちゃった私は縫うように進みあっさり渋滞を抜け体感で中段グループに追いつく。(実際は後ろのほうでした笑)

こうなっちゃうと更に気合いが入ってきてアクセル開け開け!

細かなセクションではみんなスピードが落ちるので、前に集団が見えていて気持ちも前向き「あれに付いていけば良い感じでしょ」とか思いつつ、アドレナリンも垂れ流し状態。

で、サンドのロングストレートに突入!

4速に叩き込んで更に開けると普段練習で走っている感覚も蘇ってきて、グっと腰を落とし後ろ荷重を意識しフロントタイヤを接地させない感じで前方を睨みます。

が、次の瞬間。

一瞬宙に浮いた感じがした後・・・ドシャァー!!!と前転気味に大ゴケ。
(この時は普通に乗れていたので多分岩か何かに乗り上げたんだと思います)

この時何が起きたか一瞬分からなかったのですが、砂に顔面から落ちている事が徐々に分かってきてよろよろと起き上がり、キョロキョロとバイクを探します。

私の後方3メートルほどの所にバッタ号発見。場所もサンドなので壊れてそうも無いので、バイクを起こして再始動。

よろよろと走りだすと丸太セクション登場。

まぁここは怖くないので軽くクリアと思ったのですが、ここでもポテっとこけます。

あ れ ?

自分でもおかしいと思っていましたが何がおかしいのか分からず。

そしてそこから恐怖のガレ場エリアに突入。

まだまわりにはバイクも一杯いて、良さそうなラインを盗む為、前走者の後ろに付きトコトコとガレの上り坂を登ります。

で、今思うとここが私のこのレースでの最大の分岐点でした。

つづく。