3年ぶり

本日HPでも案内しましたが、KTCの新カタログが遂に入荷しました。

これ最終が2008年の3月だったので、実に3年ぶりのカタログになるんですよね。輸入工具のカタログとかだと、翻訳や版権の関係で2~3年に一度の改訂になるのですが、国産のそれも総合メーカーでここまで期間が空いたのは本当に珍しいですね。

 

もちろん理由が無いわけでも無くてですね。

この前号のNo36が発刊されたのが2008年の3月。この年は北京オリンピックの開催年でした。覚えてますよね>金属価格の高騰。

アルミ・ステンレスはもちろんほとんどの金属系が値上がりし、そのしわ寄せが金属の塊である工具にまで波及してしまった年です。当店取り扱いメーカーの95%が値上げを敢行しエイビットも店頭価格の変更を余儀なくされました。

特にKTCは36号を出すその半年前に35号を出したばっかりのタイミングでして、36号は値上げに対応する為の特別発刊でもあったんですね。もちろんカタログだってコストが掛かるわけですから、これだけのカタログをわずか半年で切り替えるのはメーカーもつらかったと思います。

そしてオリンピックが終わった月に例のなんちゃらショックが起きまして、実はKTCもそのなんちゃらに関わっていたんですね。

そんな経緯を一応知っている私としてはこの37号の新刊は、なんつーか「よし、また頑張るぞ!」ってな雰囲気もあって非常に好感が持てます。

本日店頭のカタログも新カタログに切り替えまして気分一新。ボロボロになった古い店用カタログは書庫に大切にしまっておきました。

普段何気なく見ているカタログですが、時代と共に変化している背景とかも考えると面白いですね。