オイルキーソケット

個人的には計画的に物事をすすめたい性格ですので何事にも準備万端で挑むほうなのですが、工具のお店をやっているとこれは仕方無いよねって事で駆け込まれる事って結構あります。

最近ではかない減りましたがTORXのネジとかもTORXの存在自体を知らないと事前の準備もなにも無いですからね。

 

で、お店に駆け込まれる要件でボチボチあるのがオイルのドレンキーが回せないってヤツ。

エンジンオイルならそんな事無いのですがMTオイルとかデフオイルとかね、四角いネジになっているやつで作業がストップしてしまう人が多いみたいです。

MTのネジ側が凸になっていればモンキーとかを工夫すればなんとか回せるんですけどね、凹になっている場合には適当な物突っ込むと舐めてしまいますからね。

そこでお薦めなのがこんなの。

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・KTC 4角ボルト用ドレンプラグソケット

最近ではマニュアルMTの車が減ったのであまり需要が無くなってきましたが、それでも重要な工具のひとつですので心当たりのある人は揃えておいたほうが良い工具です。

 

そして侮れないのが輸入車。プジョーとかルノーとかね。あれにも四角いのが使われてます。そういうのに対応するのがこれ。

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・Ko-ken 4角ドレンプラグソケット

輸入車に多い8ミリとか10ミリの四角い工具です。

また。

こんなの持ってれば完璧ですね。

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・Ko-ken ドレンキープラグソケットセット

輸入車で多く出てくるプラグのサイズを網羅してあります。差し替えて使えるのでセットが便利なんですよね。

こんな感じの専用の工具の存在自体を知らない人も多いので、いちおう頭の片隅にでも覚えておいてくださいませ。

引っ張り叩く?

通常のね、いわゆる普通のメンテナンスなんかではそんなに思わないんだけど、たまに変な修理とかイレギュラーな整備すると「あぁ、こういう工具があればいいのに」と工具に囲まれた生活してても思う事ってあります。

これだけ工具の種類が多くよほどのSST(専用工具)が必要とかって場面でも無い限り、これだけ工具が出尽くした感のある現在そんな事無さそうなんですけどね。やっぱあるんですわ。

 

で、そんな「あぁぁ・・」って個人的に思う場面でまっさきに思いつくのがプーラーとかの引っ張り系工具。

「押しこむ」のはね大体ハンマーでもあればなんとかなるんですが「引っ張る」のはプーラーの種類とか大きさとかね、いろんな制約もあって大雑把に汎用で使えるモノって少ないんですよね。

更に言えばプーラーみたいに引っ張るための取っ掛かりが必要な場合、その取っ掛かり自体が無い時は作業が出来ないって事も少なくないです。

 

そんなときに簡単に使えるスライディングハンマーみたいなのってないかなぁ・・・と。

結構思うんです。

いやスライディングハンマーだって山ほど種類はあるんですけど、アタッチメントが結構限定的で汎用に使えたりするモノで手軽に入手ってのが難しかったのです。

 

そこで今日紹介する私の琴線に触れた工具がこれ。

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・ロッキングスライドハンマー

これです、これ。私の理想に限りなく近い工具ですね。

こういう小さめのスラハンって主にプーラーとセットで使う前提で作られたモノが多く、また専用品ゆえの価格の高さもネックでした。

しかしこれならロッキングプライヤーでガチっと噛んであげてカコンカコンと引っ張る事が出来るので、場所も相手も選ばずに使うことが出来ます。

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大きさもインナーベアリングプーラーのオプション品くらいなコンパクトさで使い勝手もかなり良いですね。

この工具って欲しかったって人にはビタハマリな工具だと思います。

今まで思いつかなかったような工具の使い方もできると思いますので、気になった方は是非どうぞ。

消費税

いやーいよいよ月末ですね。

当店でも年度末と合いまり毎日怒濤の忙しさが続いております。

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で、来月から消費税が上がりますよね。ここで問題なのが当店の表示価格の問題。

かなり悩んだのですが、この機会に今までの総額税込表示から外税の税抜き表示に変更させて頂きます。

かなり苦渋の選択でして本当は1000円なら1000円で買い物出来る税込み表示の方が分かりやすくて良いと思っているのですが、お店のタグ貼り替えとかWeb通販のHTML部分の一斉記述し直しとかとか・・・いろいろ考えると無理っぽいので税抜き表示にさせて頂きます。

 

かなり直前まで悩んでしまったので明日から徐々に変更していき4月1日までには間に合わせるつもりです。

少しの間ですがWeb通販でも税抜きと税込みが混在してしまうと思いますがその辺はどうぞご了承ください。

データベースだけ直せばいいだけならサササーっと置き換えして終わりに出来るのですが、ウチはご存じの通り普通のページに価格が書いてあるのでそれを1ページずつ手直ししないといけないんですわ。少しの間ご不便かけると思います、申し訳ございません

 

そうそう、ここ最近お店に来るお客さんに聞かれるのですが「便乗で値上がりしそうな物ってありますか?」ってやつ。

ぶっちゃけ言えば数社はあるのですが、Webに出しているメインなところは値上がりも無く消費税分だけですのでご安心ください。

あとお店の値札の貼り替えは一番最後になってしまうと思うので、間に合わなかった場合にはその場で電卓叩いて・・・って事になる可能性もあります。

その時も大目に見て下さいませ。ホントすみません。

T型ハンドルでカリカリ

このブログでも何度か書いてますが個人的にはシンプルなスタンダード系工具が好きな私。

「ここをこうするとこんなふうにも使えるんですよ」とかの多機能な物はあまり興味は無く、出来るだけ何かに特化した物ほどワクワクしちゃうんですね。

 

と言いつつ・・・今日はシンプルなのと単機能な感じなくせにそこそこ高機能で・・・なんて矛盾してそうな工具を紹介。

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・KTC 3/8ラチェットアダプター

スライドTレンチに取り付けて使われる事が多くTレンチ用のアダプターだと思われがちですが、実際はラチェットがあまり普及してなかった頃のラチェット代用品として存在しております。

それこそ弓式(ビーム式)のトルクレンチのアダプターとかね、そんな感じで使われていたのが主流でした。

ですので実際はかなり昔からある工具でして、確か私が見た中で一番古いのはスナップオンの50年くらい前のヤツかな。今とほとんど同じ形なんですよね。さらに言うとそんな用途で開発されたので見た目以上に高トルクにも対応してましてひとつ持っていると結構重宝したりもします。

 

と、ここまで書きましたがやはり現代の使い方の主流がやはりTレンチ用のアダプターって感じですよね。

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こんな感じでTスラと組み合わせて使うとかなり便利です。

普通のラチェットとは違い軸上でまっすぐ回す事に専念出来るので、コレ使ってしまうとコレじゃなきゃ嫌ってなっちゃう人もいるくらいですからね。

私はこの形で使っているのを始めたみたのはHONDAが全盛だった頃のF1です。ピットクルーがこれを持ってウイングの角度調整とかしてたんです。格好良かったなー。

なのでこれだけはギミックありな工具のわりに好きなんです。

ラチェットのラインナップの見直し等ある時は少しだけ思い出して欲しい工具のひとつです。

スクレッパー

工具の販売を長くやっているといろんな職業メカニックさんとも話をする機会が増えます。

基本車検くらいしかやらない人からレースエンジンだけを専門にやる内燃機屋さんまで様々。

で、そんな整備環境の違う人達が口を揃えて面倒だと言うのがガスケットの除去。

個人のスキルとか関係無しにとにかく無心で削り取るしか無い作業なので、広い面とかの場合とにかく時間が掛かります。

ガスケットの除去方法にはいろいろありますし、今は有効なケミカルとかもあるのですが、最後は手でガシガシ削るしかないんですね。

そこでスクレッパーの出番となるわけです。

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・KTC スクレッパー各種

スクレッパーの種類として主な違いは刃幅と刃の材質。

刃幅は個人の好みとかありますし、やっているエンジンとか補記類で使いやすさが違うと思います。

ですので「ちょっと便利なスクレッパー」となると材質の違いですかね。

その中でもウチで昔から定番人気なのがKTCのセラミックスクレッパー。

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こんな感じで刃先にセラミックの塊が取り付けてあります。

刃の形状はそんなに鋭く無いのですが、これが・・・かなり使えるんですね。

メーカーの注意書きにも「刃を立てすぎると対象物自体をキズ付ける恐れがあります」と書かれているくらいの優れ物。

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また刃の鋭さが関係無いセラミックはこのように横方向にも使えますので狭い場所やピンを逃げつつ・・・なんて場面でも便利なんですね。

この工具は口頭やWEBの文章では伝えにくいので、とにかく一度体験して貰った方が良いと思います。

現在セラミックスクレッパーのスタンダードサイズをセール中です。この機会に是非どうぞ。