軽量レンチのでかいサイズ

肉抜きされ軽量なレンチとして人気のライツール。
きちんとJISにも対応しててプロメカさんの間でも「軽くて使うのが楽」と好評を得ております。

中でもコンビネーションレンチは一番人気でして「軽さ」と「使い勝手」がうまく両立出来ている印象です。

>>ライツール 軽量コンビネーションレンチ

で、そんな人気な軽量コンビネーションレンチには後から追加された大きめのレンチがありまして、今それが店舗で静かな人気工具となっております。

ライツールコンビ大

ライツール 軽量コンビネーションレンチ[大サイズ]27.30.32

基本工具として揃える工具サイズというと大体MAXで24mmくらいまでになる事が多いのですが、実作業では当然それ以上の大きさが出てくるわけでして…
もともと現場から要望が多かった大きめサイズの「27・30・32mm」を追加した感じですね。

ライツールコンビ大

これくらいのサイズのレンチとなると重量が重いのでライツールの「軽量」が生きてきますし。
またそこそこ安価な価格設定ですからお財布にも優しい仕様となっております。

実はライツールってこっそりとサイズ追加したりするので、あまり告知される事がないのですが、お店では好評なので今回は紹介させて頂きました。

バイスグリップのマイナーチェンジ

世の中にはいろんな商品が溢れてますがメーカー名や商品名がそのままそのカテゴリーの名前として浸透しているものっていくつかありますますよね。

ボンカレーとかウォークマンとかタイラップとかね。
で、工具の世界でも私の知る限りその手の話で最も通り名として浸透していると思うのが「バイスグリップ」です。
これもともとはメーカー名でして他社はもちろんこの名前使えませんから「ロッキングプライヤー」とか言われてます。

そんな工具の重鎮でもあるバイスグリップですが先日ちょっとだけマイナーチェンジをしましたのでお知らせしておきますね。

バイスグリップFR

マイチェンしたといっても変わったのがFRモデルと言われている「ファーストリリース」のシリーズです。
従来のリリースレバーを持たずにワンハンドでロック&解除を容易にしたモデルではあったのですが…
どうしても樹脂カバー部分が厚みがあったり溶接熱で溶けたりとイマイチな感じでした。

そこで今回はこのFRモデルがサクっとマイナーチェンジ。

バイスグリップFRNEW

>>バイスグリップシリーズの一覧ページはこちら。

こんな感じでスタンダードにちょっとだけ補助の樹脂カバーがついただけのシンプルスタイルになりました。
メーカーが一度したデザインをここまで変更するってのはなかなか勇気がいる判断だったと思いますが、これは素直に褒めたい変更ですね。
あきらかに使い勝手は向上していると思います。
また地味にファーストリリース機構もアップデートされていてロックと解除がかなりスムーズになっております。

従来のリリースレバー付きのモデルも良いのですが、この新しくなったFRモデルもぜひお試しくださいませ。

1月末締め切りの限定商品再紹介

なんだか寒くなったり急に暖かくなったりで身体がおかしくなりそうな天気が続いてますがみなさん大丈夫でしょうか。
私はとにかく長風呂するようにしてなんとかしのいでおります。

さてタイトル通りなんですが2021年の1月末までという期間限定で行ってきた商品がいくつかありますので今月も残すところ半分となりましたから再度紹介だけしておきたいと思います。

2021SK SALE

まずはKTCの工具セットセール。
全部終わってしまうわけじゃなく上の画像にあるような限定色の工具箱と工具セットが今月末で受注締め切りとなります。
(メーカー在庫があるうちは出してくれると思いますけど)

限定工具箱

こんな特別色が今月末で受注終了となります。
逆にいえば通常色のレッドやブラック・シルバー等は4月まで販売を継続しますのでご安心ください。

限定工具箱限定工具箱

販売ページには上記画像のようにどの色が1月末までなのか表記してありますので、せっかくだから限定色で欲しいって人はそろそろ本気の検討をお願いします。

 

そして今月締め切りがもうひとつ。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機 ヴィットリオZE

お陰様で好評を得ております蔵王産業のエンジン式高圧洗浄機「ヴィットリオZE」
本体は限定販売とかではないので問題はありませんが。

このエンジン式洗浄機に取り付け出来るエイビットオリジナルショートノズル

ショートノズル

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機ヴィットリオZE専用 ショートノズル

このガン先だけの販売ですが「エイビットで本体を過去に買ってくれた人だけにショートノズルを割引販売します」というキャンペーンを行っております。
このキャンペーンの締め切りが今月末までとなっております。

↓↓2021年1月末まで受注いたします(キャンペーン専用ページ)↓↓

ショートノズル

せっかく格安で販売しておりますのでまだ購入出来てない人はお急ぎくださいませ。
※当店購入者以外の方からの注文は当店判断で取り消しさせて頂きます。
またこれから本体の購入を考えている人は本体の販売ページにお得な「ショートノズル付きセット」がありますのでそちらをご購入ください。(本体セットは期間限定ではありません)

ってなわけで1月末までの限定販売品の紹介でした。
こういうのって販売が終わった後に騒ぎ出す人が結構いるので、このページを見た人でまわりに知らない人がいたら教えてあげてくださいませ。

Z-EALの新型72ギアラチェットに関して

一年くらい前から噂だけはあって出るぞ出るぞと言われていたKo-kenのZ-EALシリーズの新型3/8ラチェット。
フローティングギアという新発想で軽快な動きはそのままに72ギアを採用した期待のラチェットです。

Z-EAL新型72ギアラチェット

コンパクトラチェット(1/4ボディ)を除く合計6モデル全てが新しくフルモデルチェンジしましたので、ちょっくら個人的な雑感と問い合わせの多い事をFAQっぽく書いてみようかと思います。

Z-EAL新型72ギアラチェット

すでに入手したり現物を見た人なら分かると思いますが、パッと見た目は従来の36ギアとなにも変わりません。(型番すら同じ)
外観というか見た目の筐体は旧36ギアモデルと見分けがつきません。
そんな感じなので新型の72ギアには商品タグが付けられていて販売時に混同しないようになっているくらいです。

種類は先述した通り6種類。

Z-EAL新型72ギアラチェット

Z-EAL 3/8スタンダードラチェット(ストレート・首振り)

ドノーマルのスタンダード長のストレートと首振り。

Z-EAL新型72ギアラチェット

Z-EAL 3/8ショートラチェット(ストレート・首振り)

手の平すっぽりサイズのショートのストレートと首振り。

Z-EAL新型72ギアラチェット

Z-EAL 3/8ロングラチェット(ストレート・首振り)

全長280mm(スタンダードの倍くらい)な長さをもつロングのストレートと首振り。

この6種類がフルモデルチェンジしました。
どれがオススメとかはないので自分で気に入ったラチェットを買ってくれればOKだと思います。

さてこのラチェット。
昨今の多段ギアの流行りにのっての72ギア化だと思うとちょっと物足りない感じもしますよね。
実際他のメーカーは100ギア近くまでいってるし「今さら72ギア?」と思った人も多いハズ。
でもKo-kenはあえて72ギアを採用しました。
ここに何があったのかをちょっとだけ推理してみたいと思います。
(完全無欠の独断と偏見です)

36ギアラチェット
画像は旧36ギアラチェットの内部です。

旧ラチェットとなった36ギアラチェットは世の中が多段ギアに進む最中に発売された、いわばラチェット技術革新中に作られた過渡期のモデルであったと推測出来ます。
Ko-kenの中でもZ-EALという新ブランドを立ち上げるにあたって「売り」にしたいひとつであったと思うし、完全に新規の金型でつくられるラチェットがゆえにその時に組み込める最新の技術を用いたと思います。

それでも多段ギアを採用するのは製造コストも掛かるし…って感じで、その時の落とし所が「36ギアラチェット」だったのだと思います。
で。
ここからは本当に身勝手な個人的推論なのですが、よくコーケンってラチェッティングのトルクが軽いよねって話があると思いますが。
これは多分…多分ですよ、完全なメーカーの後付け設定かなと。
別に批判とかではないんです、作ってみたら「それも売りになるよね」なんてのは物作りの現場ではよくある事だと思うし、まして悪い事でもないですからね。

実際それ以前からノーマルKo-kenのラチェットが軽いのは2つ爪モデルが多く残っていたり、20ギアくらいが多かったりで作動が軽くて当たり前の状況でした。
これくらいのモデルが軽いのはKTCだってTONEだって同じくらい軽かったですからね。

そして一応新型ギア機構を採用した36ギアモデルを完成させてみたら、なんだか軽いのが出来ちゃってまわりから「さすがKo-ken、カリカリと軽快でいいよね」なんて言われていつの間にかそんなのなかったはずなのに「空転時のラチェットが軽いのはKo-kenの伝統」とか言われるようになってしまったんだと思います。
※実際昔のKo-kenはそこまで売りにしてなかったような気がします。

で、今回の72ギア。
この伝統の…ってのが作動上限になって72ギアってのが選択されたのでは?と思えてしまうわけです。
つまりギア数のスペックよりも作動の軽さをとったという感じですかね。
もちろん製造コストとかそっちがメインだったとは思いますが、こういった邪推も面白いかなーと。

まぁこれには多くの反論があると思いますが推理して楽しんでいるだけと思ってご勘弁ください。
そして今回のラチェットにはちょっと興味深い新機構が採用されております。

Z-EAL新型72ギアラチェット

それがこの内部ギアにある「フローティングギア」の存在。
多段ギアを作るのにあたって問題になるのが各部品の精度です。
単純にギア数が増えれば増えるほどメインギアのひと山の物理的大きさが小さくなりますからね。
各部品の「遊び」をなくしていく方向に作っていく事になるわけです。

ちなみに旧世代のラチェットって36ギアがマックスと言われてました。
スナップオンでもKTCでもみんな小判型のラチェットって最高のギア数が36ギアだった時代がありまして、当時の作り方だとそれ以上のギア数にすると公差(遊び)がなくなりすぎてめっちゃ重いラチェットにしかなりませんでした。
ですので仕方なく36ギアを採用していたのですが、その後の技術的なブレイクスルーがあって現在の多段ギア時代になっているわけです。

で、今回のZ-EALに採用されたフローティングギアはそんな「遊びをなくす」のと「ギアを軽くする」といった相反する事象をクリアする秘策的技術だと思います。
図のフローティングギアは左右に少しだけカタカタと動きトルクが掛かった時だけメインギアにしっかりと噛み込んでくれるようになってます。

このギアの仕掛け。
考えれば考えるほど「よく思いついたなー」と関心してしまうのですが「ん?」と違和感というか思いついた事がありました。
このフローティングギアというか非固定のギアってどこかで見たことあるな、と。

丸形ラチェット

あ!これだ と。
ギアの作りこそ違えど丸形の72ギアラチェットには半月状の非固定(半固定?)のギアが使われております。
この非固定のギアがトルクが掛かる瞬間にメインギア部分に噛み込むわけでして…なるほどつまり形こそ違えどこの機構をうまく小判型ラチェットに転用したのかな?と考えついたわけです。
これも別に非難したいわけじゃなく「よく思いついたなー」と関心してます。
(違ってるかもしれませんが、こういうの楽しいですよねw)

ってなわけで今回フルモデルチェンジしたKo-kenのZ-EAL新型72ギアラチェット。
言うのは簡単だけど実際に作るのはかなり大変だったと思います。
個人的にもオススメのラチェットですので興味ある人はぜひお試しください。

 

追伸:SNSで一度書きましたが問い合わせが多いので簡単なFAQをここにも記しておきます。

Q:旧36ギアのラチェットに新72ギアのリペアキットを組み込めば動きますか?

A:動きますが壊れます。
内部ケースの公差が違うため一見すると問題なさそうに見えますが耐久性はメーカー保証の1/5以下まで落ちます。
(Ko-ken社内での耐久試験を行っていて実証済みとの事)

 

Q:3/8が出たから次は1/4が出るんだよね?

A:1/4の開発は難航しているというかほぼ断念している状態で、2021年中に出てくる可能性はほぼないとの事。
1/4に関してはギア数をもう少し落としたバージョンで開発しているみたいです。

あまりにもよく聞かれるのでここに書いておきます。
これらは間接的に聞いたとかではなくKo-kenの開発に直接聞いた話です。

●追記
後日Z-EALラチェットの分解修理の記事を書きました。
そこで新型72ギアの内部構造画像もアップしてますので合わせて読んでみてください。

Z-EALラチェットの修理&新型の検証

定番人気のエアーゲージがモデルチェンジ

年々化石燃料を使用する車両に対する風当たりが強くなってきました。
現在新車で販売されている車種もそれっぽいものが多いなってきていて「20世紀に間に合いました」のキャッチコピーで登場したプリウスから考えるとものすごい進化というか変化ですよね。

で、それらの根底にあるのが「燃費問題」かと思います。
そんな燃費を語る上で欠かせないのが、どんなに自動車が進化しても変わらない路面との設置装置であるタイヤ、そしてその空気圧です。
実際適切な空気圧を維持していれば燃費で数パーセントは違いますからね。

そんな空気圧を測定するエアーゲージの人気商品がフルモデルチェンジしましたので今回はそのお話。

アサヒエアーゲージ

アサヒ エアーゲージ ゲージボタルEX

商品名に「EX」がつき20年ぶりくらいにフルモデルチェンジをした国産アサヒのゲージボタルシリーズです。
業務用としては9割近いシェアを誇る超オススメゲージでして、何を買うかなやんだらとりあえずこれを買っておけば問題ないという商品です。

アサヒエアーゲージ

いろいろ細かな変更点はあるのですが視覚的に最も変わったのがこのゲージ部。
以前のモデルよりも視認性が優れていて直感的に見やすいゲージになってますね。
(赤と青は最大圧が違います)

アサヒエアーゲージ

エアーコンプレッサーに繋げばエアーの出し入れもOK。
逆にコンプレッサーに繋がなくても「測定」と「エアー抜き」は出来ますので個人所有でも十分に活用出来ると思います。
エアーの出し入れは今や業界標準となった「ちょい押し」と「全握り」で区別されてまして、手を持ち替える事なく作業が出来るようになってます。

アサヒエアーゲージ

先端部分のエアーチャックも種類が増えていろいろ使えるようになりました。

アサヒエアーゲージ

またそのエアーチェックの交換もワンタッチで行えるチャックカプラーもラインナップ。
パッと見た目はそれほどの変化はありませんが、様々な箇所なパーツ類もブラッシュアップされていて正統進化を遂げたアサヒのゲージボタル。
当店イチオシエアーゲージをぜひお試しくださいませ。