胸ポケットのライト

工具専門店として営業してますと工具以外のちょっとした備品の問い合わせも多いんです。
ケミカルやオイル類の話も多いし、ガレージ内のエアー配管や電気配線の相談までほんといろいろ。

で、そんな中でもライトの相談ってものすごく多いんですよ。
まぁライトだって立派な工具のひとつだと思ってますが、これもとにかく種類が多い。
そして面倒な事にちょっとさわっただけではそれが良いライトなのかイマイチなライトなのか分からないんですね。

お店でもちょっとだけ点けてみて・・・なんてやりますが、そりゃ最近のライトなんてパっと点ければそこそこ明るいし不満も無い物がほとんど。
しかし、いざそれを仕事用として継続利用しようと思うとやはり優劣は確実にあるんですね。

で、今日はそんなライトの中でもいわゆるポケットライトの話。
作業着の胸や袖ポケットにスっと差し込んでおいてすぐに使える小型のペン型ライトはかなり重宝される存在です。
モノも小さいので安価な物から高価な物までいろいろあるんですが、エイビットとして仕事用にオススメしているのがこれ。

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ストリームライト社 スタイラスプロ

このストリームライトと言う会社、もともとボールペンくらいのペン型LEDライトを作ったいわゆる元祖な会社。
ベーシックモデルのスタイラスも悪くは無いのですが、今はこのスタイラスプロがとにかくオススメですね。

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このライト。
実は一度大幅なモデルチェンジを受けてまして、旧モデルはスイッチ部が壊れるトラブルがたまにあったのですが、新型に変わった今のモデルはホントに良いです。
またモデルチェンジした際に明るさもパワーアップ。ペン型としては最強の明るさを誇ります。

そしてこのライトの最大のオススメポイントがこれ。

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電池が普通の単四電池だって事。
これは現場主義のお客さんはうれしい仕様だと思います。カメラ用電池とかボタン電池とかだと出張先で手に入れるの面倒だったりしますからね。

この手の実践型ライトでは結構何買うか悩んでいる人も多いと思います。
私も出来るだけ購入者の意見をフィードバックし「使えるモノ」を販売していきたいと思いますのでお気軽にご相談くださいませ。

Ko-kenとZ-EALのオリジナルセット

このところセール情報のところにエイビットオリジナルのセットを数点出しているKo-kenとZ-EALのソケットセット。

メーカー純正のセットだと少し多すぎるとか買いにくい人もいると思って、車両整備でよく使うサイズで組み直したセットになっております。
ソケットを揃える人、また買い替えや買い足しの人にもオススメですのでぜひご検討くださいませ。

※画像クリックで商品ページに飛びます。

─ Ko-ken ─

・Ko-ken 3/8ショート&ディープソケットセット(エクステンション付)

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ショートとディープ、そしてウォブルのエクステンションバーを1本つけた3/8混合セット。

●入り組み
・ショートソケット:8,10,12,13,14mm(6ポイント)
・ディープソケット:10,12mm(12ポイント)
・ウォブルエクステンションバー:75mm
ソケットレール付き

・Ko-ken 3/8HEXソケットセット(グリップリング付)5本組

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グリップリングというキャップボルトを保持する機能のついた3/8HEXソケットセット。

サイズ:3,4,5,6,8(5本組) ソケットレール付
全長:62mm

・Ko-ken 3/8ウォブルエクステンションバー3本組

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ちょっと首振りな3/8ウォブルエクステンションバーの3本セット。

サイズ:32・75・150mm(3本)

 

─ Z-EAL ─

・Z-EAL 3/8ショートソケットセット6個組

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Z-EALの3/8ショートソケットをサイズ厳選してエイビットオリジナルに組みました。

サイズ:8,10,12,14,17,19mm(マグネットソケットレール付)

・Z-EAL 3/8HEXソケット4個組

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車両整備ではあまり使わない10mm以上のサイズを省き厳選の4個セット。

サイズ:3,4,5,6mm(マグネットソケットレール付)

・Z-EAL 1/4ショートソケットセット8個組

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1/4ソケットでは一番人気のZ-EALをさらに買いやすくサイズを厳選して8個組に。

サイズ:5.5,6,7,8,10,12,13,14mm(マグネットソケットレール付)

※Z-EALのセットはすべてマグネットソケットレールが付属します。
画像クリックで商品ページに飛びます。

 

どのセットも全て期間限定のオリジナルセットとなります。
気になっていた人はこの機会にぜひどうぞー。

ヘッド交換式トルクレンチについて

このブログでは何度かトルクレンチの事を書いております。
まぁそれだけみんなの注目も高いし実際の現場での有用な情報が少ないってのもあるかも知れません。

実際トルクレンチと言っても「作業あってのトルクレンチ」なわけでして、作業内容によってオススメなモノは大きく変わってきますからね。
すべての人に参考になる事を書くには難しいんですわ。

で。

今日はそんなトルクレンチの中でも少し特殊な存在。
ヘッド交換が出来るトルクレンチのお話。

現在販売されているトルクレンチの多くはソケットを差し込む事の出来るラチェットタイプが主流です。(ラチェットではなくソケットの差し込みだけのモノもありますが)

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・東日プリセット型トルクレンチ各種

こんなヤツですね。普通だとこんなトルクレンチで必要十分ですので、こういったスタンダードなトルクレンチの中でレンジ幅を考えたりメーカーを選択したりって悩むのですが・・・。

トルクレンチを必要とする作業の中には「ラチェットでは作業出来ない場所」があったりします。
そりゃートルクレンチとか関係なく、普段の作業だってラチェット使ったりめがねレンチ使ったりしてるくらいなんですから、当たり前と言えば当たり前なんですけどね。

で、いざこれをトルクレンチに当てはめると・・・ちょっと選択が難しくなるんですよ。
(実際は難しくないんだけど難しく考えてしまうんですね)

 

ここからが本日のヘッド差し替え式トルクレンチの本題。

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・東日ヘッド差し替えトルクレンチ スタンダード

ちなみにこれがヘッド差し替え式のトルクレンチ本体。
画像のようにヘッド部分は付属しないので別途購入する必要があります。

この感じと言うか・・・この雰囲気が一般の人がすごく買いにくくなってるなぁ・・と思います。
だってとりあえずこれだけ買っても使えないわけですよ。何かしらの付属品を購入しないと使えないんです。

ここで実際に店舗にてヘッド差し替え式トルクレンチ購入に関して悩んでいるいる人にたいして相談にのっている体で書いてみます。

前提としてはラチェットでは作業出来ないところが出てきてしまい、ヘッド交換式のトルクレンチは欲しいんだけど、何を買ったらいいのか?どれ買えば正解なのか?って相談から始まると思ってください。

・その1
トルクレンチ選定の基本は変わらないのでまずは実際に使いたいトルク値を把握する。

これは基本中の基本なのですが「特殊なトルクレンチを購入する」という事に注力してしまい、最初の一歩で考えがつまずいてしまうパターン。
とにかくその「ラチェットでは作業出来なくてヘッド差し替え式を選ぶ必要性を感じた作業でのトルク値」を洗い出してみてください。

・その2
せっかくだからと言って全部のアダプターを買わないようにする。

これもいざ買う時に悩んでしまう思考パターンのひとつ。
例えばやりたい作業が12mmのボルトで指定トルクが20Nm、そして使いたいアダプターがリングヘッド(めがね)だった場合。

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トルクレンチ本体(10-50Nm)

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リングヘッド[12D] 12mm

このふたつをシンプルに購入すればいいのです。
でも人間って不思議なもんで「せっかくだから」と言ってリングヘッドの10mmとか14mmとかも欲しくなります。
また12mmしかないと「その作業でしか使えない」と思ってしまうのでなおさらなんですよね。
でもでも、アダプターってそんなに安くないんですよ。だから使う前から一度に揃えようとするとその合計金額で諦めてしまう人も結構いたりします。

今回紹介している東日はいろいろあるメーカーの中ではアダプターがとにかく安いメーカーとして知られてます。
そんな比較的安価で揃うメーカーでも何個か買えばそれなりの金額になってしまいますからね。
ここはとにかくシンプルに「やろうとしている作業の分だけの購入」にしておきましょう。

・その3
ラチェットヘッドは出来るだけ購入しましょう。

上記でグッと我慢してシンプルに購入出来たら、今度はラチェットヘッドだけは逆に購入しておきましょう。

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これですね。さっきは無駄なモノ買うなと書きましたが、これは「特殊なトルクレンチ」を「普通のトルクレンチ」に変えてくれる必須アイテムです。

ちょっと話の順番を変えて書くともっと分かりやすいですかね。
ラチェットヘッドの普通のトルクレンチを買って、それに12mmのリングヘッドが付くようにした。
と思えば良いわけです。
こう考えるとすごくスッキリしますね。
この買い方だと普通のトルクレンチを1本買うよりも高くはなりますが、スタンダードなトルクレンチとヘッド差し替え式の2本を買うよりは安く済みます。

 

と、こんな感じですかね。とにかくよくわからない&意気込み過ぎてってのが最初のハードルになっている人が多いのですが、気楽に相談して頂ければわりとお安く揃ったりします。

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画像はヤマハのYZ125のヘッドボルトの1箇所。
こんな隙間ではラチェット形状ではトルクレンチ使えない・・・とご相談頂き、トルクレンチ本体とリングヘッド1個・ラチェットヘッド1個を購入してくれて、このように楽しんで作業してくれてます。

みなさんもこういうちょっとだけ買い方が難しそうって思えるモノは来店でも電話でもいいので気楽に相談してくださいませ。ちょー気楽にお答えします。

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>>東日のヘッド交換式トルクレンチや備品一覧のページ

興味湧いたって人はこちらも御覧くださいませ。

ドイツなレンチ

アメリカ系のクロームメッキなハンドツールの対極にあるのがヨーロッパ系の梨子地仕上げのハンドツール。

仕上げも違うけど作り方と言うか設計思想が違うと言うか、語弊を恐れずに言えばSnap-onを代表するアメリカ系は「壊れても交換しますよ」だとすればドイツ系は「壊れないかなら交換なんか不要ですよ」といった感じ。

この辺はラチェットとかの作動部が多い工具なんかは顕著で、すり減りそうとか壊れそうな部分が交換出来るようになってるのがアメリカ系、逆に全く交換出来ない分強度を持たせている印象なのがドイツ系ですね。
これはどっちが良い悪いの話では無く、各メーカーってか各国の特色みたいなものなので、ユーザーはそういうのも含めた情報を基に購入するメーカーを決めれば良いと思います。

で、今日はそんなヨーロッパ系工具の代表とも言える、ドイツの2大メーカー、スタビレーとハゼットのコンビを紹介。

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スタビレー コンビネーションレンチ

ドイツの2大メーカーを分かりやすく説明すると「柔と剛」
このスタビレーは「柔」にあたるメーカーですね。
別に工具が柔らかいわけじゃなく、全体の造りが美しい曲線で構成されていて使い手にも優しく高強度を実現しているメーカーです。

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持ち手部分は有名なI(アイ)断面になっていて親指がぐっと掛かり、手にしっくりくる感じが良いです。
固定のファンも多く長年愛されているメーカーですね。

 

そして「剛」なメーカーと言えばHAZET

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HAZET コンビネーションレンチ

曲線の美しさがスタビレーだとすれば、こちらは質実剛健なガチっとした造りでまさに「ザ・ドイツ」みたいな感じ。
でも実際に使ってみるとこれが不思議なんですけど、この無骨な感じが手になじむんですよね。
歴史もかなり古くてSnap-onよりも長く続いているメーカーです。

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これもどちらが良い悪いは無いですね。パッと見た目で「こっちが好み」で決めてもらっても後悔はしない2メーカーだと思います。
あとは使い込んでみると表面の仕上げ以上の違いもあるのでそれぞれ違う現場で使い分けとかも面白いと思いますよ。

一回見てみたいなぁーなんて人はお店まで是非どうぞー。

PB新製品ラッシュ

最近の当店のWebサイトを見ているとわかると思いますが数年に一度あるかないかってくらいの勢いで各社の新製品が出まくっております。

特にすごいのがPBですかね。
まぁ影に隠れて静かに廃盤になっているモノも多いので、ラインナップが増えているってよりは洗練されていってる感じですけど。

個人的に良いなって思えるのが目新しい工具だけでなく、地味系の通常ラインナップの拡充とかもあって浮ついただけではない雰囲気には好感が持てます。
で、このところ一気に出すぎた感もあり情報が流れてしまったような気もしますので、とりあえず私が良いなって思った工具を少しピックアップしてみます。

まずはこれかな。
ユーザーからはずっと要望が出ていたのになかなか商品化されなかったT型のHEXシリーズ。

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PB クロスハンドルHEXレンチ

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PB スライドT型HEXレンチ

このふたつの工具が登場したのは個人的にすごく驚きました。
もうそれこそ10年以上前から強い要望があったのに商品化されませんでしたからね。
急に出てきてそれもサイズラインナップみるとかなりの本気度なわけですよ。
どちらも前サイズ揃える必要はないと思います、自分にあったものを単品買いしてとにかく試してみてください。

そして手前ミソでありますが、私の進言で商品化したPB長年の弱点であったスイスグリップのスタッピグリップの発売。
もちろん通常のドライバーでも良いのですが、ビット差し替えタイプとの相性がよく購入後のユーザーからもかなりの好評を頂いております。

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PB スイスグリップスタッピ ビットドライバー

これは本当に良い出来でしたね。
実際店舗でも普通のドライバーよりもこのビットモデルの方が良く売れております。
そしてこれを更に進化させたのが・・・。

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PB スタッピインサイダー(ビット内蔵モデル)

これこれ!
なんとなんとビット内蔵モデルの登場。
それも従来のネジ込み式ではなく「押し引き」で開閉する収納方式ですよ。
サイズ感はノーマルのビットモデルとほぼ変わらず(実は全長が少し短い?)で作り上げたこのドライバーは店舗でも爆発的な人気になっております。
このスゥーって開閉する感じが実物で見てみないと分かりにくいってもあるかもしれませんね。

こんな感じで決して革新的なモノばかりではありませんが、すばらしい新製品のラッシュはメーカーの勢いも感じていいですね。
(まだまだ他にもありますからね)

見逃してた!って人はぜひ検討してみてくださいませー。