内燃機に関して高出力や高効率を狙う場合に重要になってくる熱問題。
冬場にかけてエンジンが調子良かったりするのも、夏場の暑い時期にエンジンがタレ気味になるのも全部何かしらの熱が関係してきます。
まぁ馬力と言うか出力自体が熱交換の話なので当たり前と言えば当たり前なのですが、内燃機に関してはエンジン自体を効果的に冷却してあげるっての結構重要な事なんですね。(もちろん気温による空気密度も関係あるけど)
実際自動車のECUをいじったことのある人ならわかると思いますが「水温補正」も結構馬鹿にならない補正が掛かっています。
サーキットやジムカーナ、また渋滞時等々知らないうちに水温補正によってエンジンの出力を下げるような措置がコンピュータ内で行われていたりすることもあるんですね。
それくらい重要な水温を下げてくれる装置がラジエター。
昔と違ってアフターパーツでもそこそこ安価で高効率な物が入手しやすくなりましたから、水温とかを気にする人はそういった物に交換済みな人も多いと思いますが……。
が。
それホントに本領発揮してますか?
飛び石とかいろんな原因でコアつぶれを起こしたラジエターが本来の性能が徐々に出せなくなっていきますよね。
せっかく交換した良いラジエターも徐々にですが冷却性能が劣化していきます。
そんな時におすすめなのがこれ。
国産ケイバから発売されているラジエターフィン修正専用のプライヤーです。完全に専用品なので他用途には使えませんが、その分フィン修正には絶大な威力を発揮します。
もともと国内のGTレースのチームから依頼されて作った特注品だった物を製品化した工具ですので、その使いやすさはかなりの物ですね。
近年のコア間が狭いラジエターにもばっちり対応してますし、マイナスドライバーでぐりぐりやるよりも「確実に起こしながら戻せる」ので簡単に修正する事が出来ます。
地味な箇所の整備ではあるのですが重要な冷却装置の修正が簡単に出来るのであればお買い得な工具だと思いますよ。