工具の中でも現場次第で売れ行きが大きく異なるものっていくつかありまして、例えば今回紹介する六角レンチなんかもキャップボルトがほとんど使われてないような職種とかがあって、そういう現場のHEXへの関心度は当たり前ですが低いです。
で、そんなHEX工具の重要度があまり高くない現場なんかで突然六角レンチが必要になったりする場合があって、普段は気にしてなかった工具なので結構相談される事が多いんですね。
いくら六角レンチの重要度が低くてもいわゆるL型HEXレンチくらいは持っていたりするのですが……
キャップボルトが多くなったり、難しい場所にボルトがあったりするとL型だけではなかなか対処出来ません。
そんな時におすすめしているのがソケットタイプのHEX。
ラチェットを使って回せるし、そもそもトルクも掛けることが出来るので特に6mm以上のサイズが出てくる現場にはおすすめです。
で、そんなソケットタイプのHEXの中でも個人的におすすめしているのがこんなロングなHEXと首振りラチェットの組み合わせ。
実際1/4の首振りラチェットと組み合わせるとこんな感じ。
トルクを掛ける事も容易だし角度や奥まった箇所のアクセスも良好です。
もっともっと奥のボルトに対してはエクステンションバー付けてあげればいいだけですから、この組み合わせで持っているとかなり重宝します。
でもでも。
1/4のHEXソケットってほとんどのメーカーがスタンダード長を超ショートに設定しているのでなかなかロングモデルってないんですよね。
そんなわけで今回は個人的におすすめな1/4差し込みのロングHEXソケットをいくつか紹介。
まずはKo-kenのZ-EALからひっそりとラインナップされているいわゆる「ちょいロング」の1/4HEXソケット。
サイズは3~6mmまでの設定ですが整備向けとしては必要十分だったりもしますので、お店でもかなりの人気商品です。
そしてこちらはプロメカさんから絶賛されているPBのロングHEX。
全長も上のZ-EALと同じく「ちょいロング」な雰囲気ですが、一体成型ってこともあり剛性感もあってガンガン使う人には本当に高い人気を誇ります。
(個人的に使っているのはこのモデルです)
そして近年ジワジワと人気を伸ばしているのがネプロスの1/4HEX。
こちらも珍しくちょっとだけ長い全長のHEXがスタンダードとして設定されてまして、使い勝手はかなり良いHEXソケットです。
ちょっと前まではサイズがあまり出揃ってなかった関係で馴染みがなかったのですが、昨年にサイズバリエーションが増えたのをキッカケに指名買いの人が増えてきました。
そしてそんなネプロスには本当のロングモデルもあります。
ホールの奥にキャップボルトが埋まっているような箇所では軸長がないと難しい作業もありますのでこの本当のロングは嬉しいですね。
・nepros 1/4HEXソケットセット(スタッピ・STD・ロング)
そしてそんなネプロスの追加サイズまでフルで入ったセットも新登場しております。
こんな感じで現在L型HEXレンチを使って四苦八苦している人や3/8差し込みのHEXソケットを使って「ちょっと大柄だよなぁ」なんて思っている人は、1/4ラチェットで使えるちょっとロングなHEXソケットを検討してみるのもいいと思いますよ。