電動式ハンドドライバーのおすすめ

いつの時代もコロンブスの卵的発想によって突然爆発的に人気の出る商品ってのがありますが、近年だと記憶に残っているのが電動式のハンドドライバーですね。

3年ほど前の年末にあった某社の新製品発表会で地味に展示してあったそれに私は結構ビビビっときまして(まぁみんなきたと思うけど)結構な数を予約発注しました。

ベッセル電動ドラボール

ベッセル 電ドラボール(ビット1本付)

軽量でコンパクト、いわゆる普通のドライバーとほぼ同じ大きさで電動式ってのが受けて、プレミア価格までつくくらいの人気になりましたね。
当店はたまたま予約注文を入れていたおかげで品薄の中でも入荷が安定しててかなりの数を販売させて頂きました。
もちろんウチだけの話ではなく全国的に人気が爆発したみたいで、当時メーカー担当者に聞いた話では半年で1万本売れたとか…(すごい)

しかし全員に大好評だったのかというとそんな事はなくて。
主に普段から電動のインパクトドライバーとかを使っている層には不評だったんですね。
なぜかというと「回転トルクが足りないから」

もともとこの商品はこいつ自身でガーっと回すための工具ではなく、あくまでも「手回しで面倒な低トルク部分を電動で補助します」という性格の工具だったのですが、どうしても「電動ドライバー」として紹介されてしまうのでこいつだけでガガン!っと緩めたり締めたり出来ると思われてしまったみたいです。

逆に評判が良かったのが実は車両整備の現場です。
日常的にラチェットドライバーを使うような現場では
「ラチェットドライバーに電動機能がついた!」
ってな感じで重宝されました。
今まではカリカリと回していたのがボタンひとつでブイーンって回るわけですからそりゃー便利っすよね。
そんなわけでこの工具は上記のように理解して使うとめっちゃ便利な工具です。
「電動の高トルクドライバー」と勘違いして購入するとイマイチなので気をつけてくださいませ。

SK11 充電式デュアルドライバー

そしてほぼ同じスペックながら後発で出てきたのがこのSK11のデュアルドライバー。
業界通な人なら知っている人もいたりするのですが、実はこのドライバーは国内で最初に販売される予定だった電動ドライバーだったんです。
ベッセル社とSK11は協力関係にある工具会社でして、ベッセルとSK11の販売時期がかぶってしまっていたんですね。(SK11が3ヶ月くらい早かった)
そこでお互い協議しまして先にベッセルのを販売したあとの1年後くらいにSK11のを発売しようって事になったみたいです。(個人的な邪推も入ってます)

まぁ後発だったので先に出た電ドラボールの弱点を潰して再開発されましたから、お互いによかったと思いますけどね。

そんなわけで実はかなり便利な電動式のハンドドライバー。
まだ使った事ないって人はぜひお試しくださいませ。

あ、そうそう。

SK11ペンケース型

ちなみにビットを数本用意して使うような人はSK11の工具バッグがジャストサイズで便利です。(写真はSサイズ)