アサヒツールのダックスキーHEX

車両整備の業界ではあまり有名ではない旭金属という工具メーカー。
アサヒツールというと少し分かる人もいるかもしれませんが、実は工業向け工具ではかなり名の知れた国産の工具メーカーさんです。

アサヒだと分からない人でも「ライツール」の軽量レンチシリーズを作っているメーカーと言えば分かる人も多いかと思います。

ライツール

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そんなアサヒにはもうひとつ得意な工具の分野がありまして、それが六角レンチ(HEXレンチ)
ボール部分にキャッチャーボールの付いたキャッチャーボールHEXも他メーカーがあまり真似出来ない3mm仕様があったりして何気に良い工具を多数出しております。

そして今回紹介というか説明させていただくのがダックスキーHEXという両端がL型になった特殊なショートヘッドHEXです。

アサヒショートヘッドHEX

アサヒ ダックスキーHEXレンチセット

ロングとショートの2タイプがありまして、どちらも通常片側だけ「L字」になっているL型HEXレンチとは違い、両端がショートヘッドなL字になっております。

これって何の説明もなく見ると「なんだこれ?」ってなるのですが、なかなか良くできていて愛用者も多いショートヘッドHEXなんです。

両端のL字部分をよく見てみるとこのように角で曲げてある反対側が辺部分で曲げ加工がされております。
六角レンチって6面なのでぐいっとネジを回すと、次にレンチを掛ける際に最低でも60度分の振り幅が必要なのですが、このレンチの場合だと反対側を差し込めば30度の振り幅でチョコチョコ回していく事が出来ます。

ダックスキーHEX

この図を見ると分かりやすいですね。

この30度で回していけるってのは先端部分が超ショートになっているショートヘッドHEXの仕様と相まって狭い箇所での作業で威力を発揮します。

いろんなメーカーからショートヘッドタイプが出ておりますが、この機能はこのダックスキーくらいだと思いますので、この手の作業で困っている人がいましたらぜひお試しくださいませ。

一応分かりやすい動画も貼っておきます。