ネジ山(穴)を新規で作れるハンドナッター

車両整備をしているととりあえず基本通りの工具は一揃い必要になりますが、日常メンテナンス的な「ボルトナットを緩めて締めて」だけじゃない作業ってのもいろいろ増えてきます。

ちょっとした部品の取り付けとかでもドリルとかサンダーが必要になる事もありますから、ハンドツールだけじゃなく金属加工っぽい工具等も徐々にですが必要になるんですよね。

で、今回なそんなちょっと改造ってか部品の取り付けとかで超便利に使えるナッターというものを紹介。
ナッターというと意外と知らない人も多くて、簡単にいうとリベットの親戚みたいな工具でして、リベットの真ん中に穴が開いてて、その穴に雌ねじが切ってあります。

ちょっとナッター

SK11 ちょっとナッター

そんなリベットの内側にネジ山が切ってあって打ち込むと新規ネジ穴が作れる便利工具が「ちょっとナッター」
ナッターの弾と専用の治具が入った簡易セットですが、これだけで新規で雌ねじを作る事が出来ます。

わりと力も必要な工具なので多数箇所に打ち込む場合には専用の工具を使ってほうがいいのですが、商品名の通りちょっとだけ使いたいって人にはかなり重宝する存在です。

上記のセットはM4とかM5とかを個別に購入してもらいますが、レンチ等の工具まで付いたお買い得セットもあります。

ちょっとナッター

SK11 ちょっとナッターセット(M5・M6)工具付

これはもっとも需要のあるM5とM6が入った混合セットになっていて治具を回すための17ミリのレンチとかHEXレンチとかもまとめてセットになっております。
まぁレンチとかは持ってるよって人でも、このセットで完結するのは嬉しいと思いますのでなかなかおすすめのセットです。

ちょっとナッター

ちなみに実際にナッターを打ってみるとこんな感じ。
キレイにネジ穴を新規でつくる事が出来るのですが…
ちょっとだけ表面に厚みが出てしまうんですね。

そこで登場したのがこちら

ちょっとナッター

ロブスター ちょっとナッター2

前作の進化版となるちょっとナッター2。
挟み込む治具部分を改良してスモールフランジのナッターを打てるようになりました。

ちょっとナッター

専用治具内には裏表で別に動くベアリングが内蔵されていてかなり楽にナッター処理を行えるようになりましたね。

ちょっとナッター

スモールフランジナッターとはこのように表面の傘の部分が薄く小さいヤツの事。
これによりほぼツラでネジ山を作れるのは作業性があがると思います。

こういう備品系工具って必要に迫られないと購入に至らない事も多いのですが、ひとつ持っているとその時に出来る整備の選択肢が増えますので余裕のある時にでも揃えておいてくださいませ。

>>ちょっとナッター2の実際の打ち込み動画はこちら