こういったブログとかYouTubeとか、見てくれる人が多くの分野にいる場合「工具を語る」または解説する、というのがとても難しく感じます。
車両整備という枠組みの中ですら、普通乗用車の整備なのか、バイクの整備なのか。
はたまた大型トラックの整備なのか、鈑金整備なのかで軸で使う工具って大きく変わったりもしますし。
それが業種までという話になれば、建築系とか工場系とかでも、そもそもの工具の概念すら違うって場合もあります。

今回のテーマの「差込角を選択する」
これだってユーザーが変われば答えはひとつではなく、ある意味正解なんてない話題だとも思います。
ですが、やはり漠然と「工具のもうひとつ先が知りたい」と思う気持ちもわかりますので、先述した内容を前提に読んでもらえると助かります。
まず大きく分けてラチェットをメインと考えて、差し込み角系の工具は
・1/4(6.35)
・3/8(9.5)
・1/2(12.7)
と分ける事が出来ます。
今の日本の整備事情を考えるとやはりメインは3/8ですかね。
これも業種ごとに違うのですが、ソケットサイズのラインナップで考えれば妥当かと。
3/8差し込みの受け持ちサイズは大雑把にいって
7mm〜24mmくらいまで。
車両整備系であれば、この範囲をカバーしていれば大抵の作業には対応出来ますよね。
また工具メーカー側もここを軸として捉えていて、車両整備向けの例えばプラグソケットとかは3/8だけにラインナップがあったりもします。
もうこの時点で「いや私の仕事場では1/2がメインだ」とか「1/4しか使わないよ」という意見があるのも分かるのですが、それ言い出すとキリがないので今回は割愛。
1/4工具では
4~14mm
1/2工具では
10~32mm
といった守備範囲ってのがあるわけです。
で、先程言ったようにメインを3/8差し込みと考えた時に他の差込角を追加する理由ってのがあります。
1/4工具はとにかく「取り回しのしやすさ」として「ソケット先端(差し込み部)の細さ」ですかね。
守備範囲としては14ミリまで設定がありますが10ミリか12ミリあたりをMAXと考えて使うと、3/8との連携(連動)もよい印象ですね。
1/2工具はもうちょい難しくて人間のパワーがものをいいます。
例えば14mmなら3/8差し込みの守備範囲ど真ん中です。
ですが固着が強かったり、長時間の連続作業だったりすると、人間は楽をしたくなるので1/2工具を選ぶ場面も出てきます。
このように工具ってロジカルに考えているつもりでも「作業者がいかに楽に効率的に、そして安全に」と考えるのが最もよくて、これは業種や職種による違いはないと思ってます。
そしてこういう込み入った話は最終的に各個人と直接話して、現場の状況とかを加味しつつ進めるべき話題だとも思います。
私はいつも店にいますので、工具選びで悩んだ際は気軽にご相談くださいませ。