フィールド

その昔、私と同世代な感じの人なら分かると思うんだけど「普通じゃない人生」ってのがもてはやされる時代ってのがあった。

なんて言うか人と違う事をやっているヤツが偉いって風潮が蔓延し、実際公務員とかになりたいって人もかなり少なかったと思う。

私がやっている専門店経営とかも、今風に言えば起業するとかなんだろうけど、昔は「青年実業家」とか言われちゃった時代。

私もそのノリに大いに乗っかったひとりなので当時の悩みはハンパ無かった。

だって自分の未来には無限の可能性があって、例えば宇宙飛行士目指したっていいわけだし、自分で会社立ち上げるのだってOKだ。

で、逆に。 すっげー悩む事になるんだけど、そんな悩める若者の日々にこんな事を考えていたのを思い出した。

 

先日開催されていたオリンピック。

ゴールドメダリストや活躍した日本人選手。確かにすごい、努力も相当したんだと思う。

しかし、例えば日本のプロ野球選手の中で野球の道に進まないでマラソンの選手になっていたら、もしかしたら金メダルを狙える人がいたかもしれない。例えば国内宇宙開発の礎であるJAXAの中にもマラソンだけ頑張ったら金メダルだった人がいるかもしれない。もっと言えば日本のマラソン代表選手が小さい頃にふとしたキッカケでサッカークラブとかに入って頑張っていたら、いまごろマンUと契約していたかも知れない。

つまり進むべき道はどこなんだろう?適正とはなんなんだろう?って事ですっげー悩んだ。

まぁこれは今ならそこそこ自分の中に答えが出ていて、当時の自分に教えてあげたい気分なんだけど、結局「やるべき時にしっかりやってきた人が結果を出す世界」なんだと思う。

私の同級生にちょっと有名なミュージシャンがいるんだけど、こいつとほぼ同時期に私もギターを始めた。腕前も同じくらいでバンド組んだりして遊んだ時期もあった。で、そいつはいろいろあったとは思うけど艱難辛苦を乗り越えデビューを果たした。その頃私は工具の世界に進んだ。

もちろん「信じて続ければ道は開かれる」とかの努力論が言いたいわけじゃ無い、報われない人だっていっぱい見てきた。ようは買わない宝くじは当たらないっての同じ感覚かな。

 

今日はなんでこんな事急に書いたかと言うと先日プラグを折ったAOK君が、草モトクロスに初挑戦。林道ツーリングとかそういうのでは速いってのは知ってたのですが、実際のクローズドでどこまで行けるのか自分で試してみたくなったとの事。

結果見事優勝。

彼は今年ひょんな事から半無職生活から某自動車メーカー系のR&Dに就職。まわりもびっくりなそのリクルートのあと、今度は念願のMXデビュー。

進む道は無限ってのを体現してくれてますね。良い刺激になりました。