三宅島エンデューロ奮闘記~その2~

とまぁ、準備は万全。

ここからは試走からレースまでのお話。

島に到着し軽めの仮眠をとったあとフル装備に着替えて第1パドックへGO!

もうこの時点でテンションMAXなわけでして、まわりを見ても参加者だらけなので余計気合いが入ってきます。バイクを受け取り総勢約100名の参加者は島の中腹を目指します。

ちなみに道中は舗装路でして三宅島の絶景を眺めながらかなり楽しいツーリングでした。

そしてレース会場へは最後の関門となるヒルクライム。

ここをガー!っと登って向こう側にダー!っと下るとレース会場なのです。で、勇気を出して行ってみたら・・・うっほーたのしー!!

もうアクセル全開で暴れるリアタイヤをがっつりホールドしつつグリグリ登って降りました。

こりゃー今日のレースも大変そうだけど楽しそうだなぁ・・、とその時点では思ってました、いやマジで。

で、オフィシャルの方の先導に続きレース会場に到着。

いったん停止したものの、なんの覚悟も無くいきなりコースイン。

最初はモトクロスセクション。サンドが思ったよりもきつめで本当に普段練習している近所のフカフカサンドっぽい感じ。あまり得意ではありませんがなんとかなるかなぁ・・・とか思いつつ走っていると、今度はサンドの超絶ストレート!

こりゃー開け開けダー!と全開をくれていると普段のサンドでは見慣れない黒っぽい物が・・・。

そう、火山岩。

サンドのアチコチにソフトボールくらいからお地蔵さんクラスの岩がごろごろしてます・・・。

まわりを見るとすでに岩に乗り上げ吹っ飛んでいる人多数・・・。

それでもドンドン進み遂に丸太に到着。

怖いけど行ってみたら、たいした事無くほっとしたのもつかの間、当日全員を恐怖に陥れたガレ場エリアに。

ちなみに私はガレ場の経験がありませんが、経験者に聞いても前代未聞のガレ場だったとの事。

ガレ場と言うのは岩の事なのですが、普通は河とかにある丸石がゴロゴロ・・ってイメージなのですが、ここは火山岩。

しかも普段は人が入らない場所で噴火からほぼ風化もしてなく、殺人的な尖り方してます。

ちなみに写真の岩は「まだ」かわいい方でして、これよりひどい箇所多数。こりゃーひとコケでバイクも人間もヤバイと思いつつ、気合いで乗り切りました。

で、コースの最後。

もっとも難関セクションである谷底部分。何故かここは生中継でもあまり映ることも無く、写真もありませんがここがヤバイ。

まず道幅がバイク2台分、そして岩がさっきよりも更にでかくルート的にはタイヤが1本ギリギリ通るような箇所多数でちょっとミスるとコケるかハマります。

で、私はこの谷底セクションで岩にガキっと挟まりバキャーンと派手にコケてしまいました。

この時にバイクから結構ヤバゲな音がしたので「しまった!」と思ったのですが、オイルも漏れてないしなんとかなるかな?と思いつつバイクにまたがりエンジンを掛けて発進!と思ったら・・・。

スカ!っと。

あ れ ?

シフトのチェンジペダルが無い(笑)
※その時はもちろん笑い事じゃ無かったんですけどね。

いったん降りて確認すると先日の写真で紹介したように折れ曲がってカバーに突き刺さり、動かなくなってました。

でも、まだレースすら始まっていない試走の段階なわけでして・・・・。

ここで終了は無いでしょって事でガンガン踏み込んでとにかく1速に入れて、無事発進。

恐怖の谷底セクションを抜けたらそこはゴール地点でひと安心。

すぐに修理したいけど、オフィシャルの人にそのままスタート地点にバイク置いて開会式に出てくれと言われ・・・、その辺にあった棒でグリグリこじってなんとか噛み込んでしまったペダルを少し浮かせる事に成功。(でもその後、走りだしたらシフトアップがかなり難しかった)

とまぁ・・・ここまでがレース前の状況です。お気づきの方もいるかも知れませんが、一周の間に気持ち良いセクションとか一切ありません。全周に渡ってツライ・コワイの連続です。

で、この時ガキ!っと岩に突っ込んだ恐怖がレースに大きく影響してしまう事になります。

また後日つづきを書きます。