軽量なアルミパイプレンチ

工具とひとことで言ってもそれに関わる分野はかなり幅広くて当店がメインで扱っている「車両整備」向けだけではなく、工場向けとか建築向けとかそりゃもういろんな業界でいろんな使われ方をしています。

そんな事いっても工具には変わりないのだから同じでしょ?と思われるかもしれませんが、業種が変われば使う工具や整備の常識自体も変わったりして分かってくるとなかなかおもしろいんですよね。

で、そんな業種によって使ったり使わなかったりが顕著な工具のひとつが今回紹介するパイプレンチ。

IRWINパイプレンチ

IRWIN 軽量アルミパイプレンチ

車両整備の現場では今やあまり使われる事のなくなった工具ですが、その他の業種では今でも現役バリバリに使われている工具です。
工具の名前にもなっている通りパイプ形状のものをグリグリと回す事が出来るのですが、ちょっと舐めかけのボルト・ナットにももちろん有効なので実は業種問わずで1本持っていると便利だったりします。

IRWINパイプレンチ

また開口部もかなり大きく開いてくれますので工夫次第ではパイプ用だけじゃなくいろんな活用方法があったりします。

IRWINパイプレンチ

全長も比較的小さめな250mm(最大開口49mm)からもっとも大きい900mm(最大開口140mm)まで豊富なサイズラインナップがあり、素材もアルミ製で見た目よりもかなり軽く作られてますので、必要な業種の方はもちろん「自分にはあまり関係ないかな」と思うような人にも一度試してもらいたい工具かと思います。

片手で持てるお手軽掃除機

近年の電動工具の普及で整備にまつわる各種の機材もアップデートされるようになってきました。
特にバッテリーを使った充電式のコードレス機器の進化は凄まじくて、今までは考えつかなかったような作業が可能になるものも結構あります。

そんな中で「掃除機」も今やコードレスが当たり前になってますよね。
実際ウチの店舗でもパナソニックのコードレス掃除機を使っているくらいですし、サッと取り出してちょっとだけ使うってのに適していると思います。

しかし。
コードレスって主に18Vくらい、最大でも40Vとかなのですがバッテリー込みだとそこそこ重くて、さらに本体が一体型のものが多いので意外と狭い箇所で使いにくかったりもします。

そんな中このモデルが発売になったのですがかなり売れていて評価も高いです。

蔵王産業ウェット&ドライ掃除機

蔵王産業 コンパクト ウェット&ドライ掃除機(100V)

軽量&コンパクトな筐体に長く伸びるジャバラのホースが付いていて、ホースを突っ込んで狭い箇所での掃除も楽なクリーナーです。

残念なことにバッテリーとかではなく100Vのコンセント使用のモデルなのですが、その分パワーもあって価格も安価になってます。

蔵王産業ウェット&ドライ掃除機

大きさもこれくらいなので家庭用のメイン機としてはツライですが、ガレージ用とか車内清掃用とかにはベストな掃除機だと思います。

蔵王産業ウェット&ドライ掃除機

またこの掃除機は業務用クリーナーで有名な蔵王産業が作っているということで「ウェット&ドライ」な掃除機なのです。
普通にゴミやホコリ等々を吸い込むのはもちろん、水で濡れたマットとかも水分ごと吸い込むことが出来ます。
ゴミも画像のバケツ部分に全部貯まるので、なんでも吸い込んでサバっと捨てることが出来るってのが最大の長所ですね。

掃除機のサブ機としてはかなり有用な商品だと思います。
ガレージ用として家庭のサブ機としてかなりいいモデルだと思いますよ。

さらに詳しい内容を動画でも説明しております。

ビット内蔵のドライバー ─PBインサイダー─

うちのお店がオープンした25年前。
この当時にとにかく店舗で売れていたのが車載工具として人気だったPBのビット内蔵ドライバーの『インサイダー』です。
すでに同社では廃盤になっているちょい長のプラスビットと組み合わせると普通のドライバーのように使えて出先でもかなり重宝するドライバーでした。

そんなドライバーも弱点がなかったわけでもなくて。
グリップ後端部のねじ込みがネジを緩め方向に回すと緩んできちゃうんです。

PBインサイダー
画像はねじ込み式の旧モデル

こんな感じで後端部にねじ込みになってましたので、グリップエンドあたりに指や手の平が掛かったままネジを緩めるとエンドキャップも緩んできちゃうんすわ。
でもそんなネガも吹き飛ぶほどにこの工具自体の存在意義があったのでやはり人気だったのも間違いありません。

で。
そんな人気工具だったインサイダーがある意味フルモデルチェンジしたのがこちら。

PBインサイダー

PB インサイダー(ビット内蔵ドライバー)

唯一の欠点であったエンド部のビット内蔵機構をスライド式に変更。
これによって締め・緩めどちらに使っても問題のないドライバーになったわけです。
さらに言えばこのスライド式がかなりよく出来ておりまして「ぐぃーん」と少しトルクを掛けながら引き出し、そして押し込むこの動作が良いんすよね。
実際買い替えてしまっている人も多いのは今回の新型の出来の良さがあるからだと思います。

PBインサイダー

PB インサイダー(ビット内蔵ドライバー)ロングモデル

ちなみにこのスライド式はロングモデルにも採用されてます。
ロング好きな人も安心です。

PBインサイダー

PB スタッピインサイダー(ビット内蔵モデル)

またこのスライド式の元祖となったのがこのスイスグリップのスタッピモデルです。
現在は車載工具としてスタンダードのインサイダーと人気を二分するようになりました。

ってなわけでこの手の工具が好きな人にはたまらない持ち出し用工具のインサイダー。
まだ使った事がないって人はぜひお試しあれ。

スタッドレス履き替えの前に ─電動インパクト─

毎年恒例と言いますか、この時期になると「タイヤの履き替え」需要からくるタイヤ交換系工具の問い合わせがググっと増えてきます。
いわゆるスタッドレスタイヤへの履き替え需要ですね。

トルクレンチとかその辺も含めて様々な工具の問い合わせが増えるのですが、そもそもホイールナットを緩める手段ってのが必要になります。

そこで今回はタイミングよくDeWALTの充電式1/2インパクトレンチが爆安セールになってますのでそれの紹介です。
※セールは数量限定品ですのでご注意ください。

DeWALT充電式インパクトレンチ

DeWALT 充電式1/2インパクトレンチセット

2024年に新たに登場した同社のXRシリーズというコンパクトヘッドを採用した電動インパクトとなります。
差し込み角は1/2(12.7)ですのでよくあるエアーインパクトみたいな感じで使えるなかなかの良機ですね。
詳しいスペック等は詳細ページで見てもらうとして、タイヤ交換時における煩わしさを少しでも軽減させておきたいって人はぜひご検討ください。
ちなみに乗用車のタイヤ交換くらいなら全く問題なく行えるスペックです。

DeWALT充電式インパクトレンチ

セット内容も本体と充電器、そして5.0Ahの大容量バッテリーが2個も付属しますのでセール期間中でなくても十分にお安いセットだと思います。
他のメーカーのバッテリー式工具をお持ちの方でもタイヤ交換用は別だと考えれば互換性とかは気にせず購入してしまっても問題ないかと。
(実際購入されていくお客様はそんな人が多いです)

またあまり語られてませんがデウォルトって初期の頃は日本法人がなく電動工具にいたっては並行輸入品等がAmazon等で売られておりました。
並行輸入品だとサービスも保証も受けることができませんのでご注意ください。
なお当たり前ですが本製品は正規品となりまして─
なんとなんと、保証が3年もついております。
かなりしっかりしたサービス体制の会社ですので安心して購入いただけますね。

最後に動画を貼っておきますので気になる人はチェックしてください。

車両整備におすすめのドリル刃

このブログでも何度か書いていますが基本的な車両の整備をメインでやっている人にとって、苦手な作業というと部品加工や不慮のネジなめ後の処理とかだと思います。
苦手というのはちょっと語弊があるかな……いわゆるハンドツール系は揃っているのだけど「加工系」の工具をあまり持ってないって人が結構いるんですね。

そしてそういった加工系、いわゆる空圧でも電動でもいいのですが駆動系の工具で当店がずっと推してきたのが「ディスクグラインダー」と「ドリル」です。
そんな感じで近年この推奨してきた「ドリル」ですが少々変化というか推し工具が変わったきたんですよね。
それというのも充電の電動工具の進化が凄まじく、中でも電工の主役であるインパクトドライバーのトルク、そしてそれを取り巻くアクセサリー類の充実もあって、ドリルを買うくらいなら電動インパクトドライバーの良いやつをひとつ購入した方が便利ってな感じになってきました。

そこで今回はそんな電動インパクトドライバーで使える「ドリル刃」の紹介となります。

月光ドリル

SK11 ビックツール月光ドリル ショート(ステンレス対応)

このドリル刃。
老舗の鈑金用刃物や研ぎ器で有名なビックツールとSK11のコラボ商品です。
よく見ると根本部分が六角軸になっていてそのまま電動工具のインパクトドライバーに直付け出来るようになってます。
これによって従来だとドリルチャックが必要だったドリル刃の扱いが非常に楽というか選択肢が広がったんですね。
もちろんちょっと昔からこの形状の刃はあったのですが、近年この刃の性能がめっちゃ上がって仕事でも充分に使えるレベルになったんです。

月光ドリル

いわゆる普通のドリル刃というのは電動の「インパクト」機能と相性がめちゃ悪いです。
インパクトの瞬間にドリルの刃が折れてしまうんですね。
ところが先端の特殊加工等によりそういった事もかなり軽減されまして、また電動インパクトで回すからこそ「切れ味」にもこだわったモデルがいつくか登場しました。

月光ドリル

今回オススメしているビックツールの月光ドリルもそのひとつ。
一般的な鉄工用ドリル刃と比べてもその性能はかなり上なドリル刃シリーズです。
(実際通常ドリル刃よりも切れ味がいいのでこのドリルをチャックでわざわざ咥えて使っている人がいるほどです)

月光ドリル

またこの「ショート」ってのが車両整備の現場では使いやすく取り回しもよく折れにくさにも一役買ってます。
またたまに出てくる「ステンレス」への穴あけもバッチリでして、切れないドリル刃で苦労したことある人ならこのドリル刃の凄さが分かってもらえると思います。

月光ドリル

そんな切れ味の良いドリル刃をこんな感じで気楽にビット用の電動工具で使えるわけですから「出来るだけ1台で多用途に使いたい」車両整備の現場にはうってつけだと思います。
確かに1本単価で考えると少しお高いドリル刃ですが、よく使うサイズが分かっている人なら問題はないと思います。

確かにたまに加工が出てきていつも困るんだよね……
なんて人はこういう工具の揃え方もあるって事を覚えておいてくださいませ。