充電式ハンドドライバーについて

工具の世界ってなかなかに歴史がありまして、古くは産業革命時代から「工具」と名のつくものがありました。
そんな長い歴史のある工具ですが、その時の工具の勢力図が変わるほどの革新的な工具の登場って少なくてですね。

私の記憶では超ロングストレートめがねレンチの登場とか。
記憶に新しいのはギアレンチの登場とかですかね。

で。
近年でいうとやはり電動ドライバーの登場ってのは大きかったのではないかと思います。
実際先発で販売したベッセルではしばらくの間品薄が続き、プレ値で取り引きされたりもしました。

そんな電動ドライバーですが業種によって結構賛否が分かれるんですよね。

SK11充電デュアルドライバー

原因は分かりやすくて。
もともと電動工具をガンガン使っていたような現場では「イマイチ」な反応。
そうではなくてハンドツールの手回しドライバーをメインで使うような業種では人気爆発ってな感じでして……

つまりこの電動のドライバーを電動インパクトのように捉えている人には性能不足だったわけです。
でも今まで頑張って手で回していた人には「全自動ドライバー」のようなこの存在は受けたんだと思います。
※店舗ではよく「ラチェットドライバーがボタンで回るようになると考えてください」なんていって売ってます。

SK11充電デュアルドライバー
カラーは3色 ザクとシャアザクとドムです。

SK11 充電式デュアルドライバーNEO

そんな革新的であった電動ドライバーも登場から数年経ちまして、どのメーカーも第二世代に移り変わっております。
このSK11のも正確には3代目ですからね。

SK11充電デュアルドライバー

繊細な作業にも対応するためにトルク調整機能も装備。
締め付け方向のトルクを「1・2・3」のスイッチで変えることが出来ます。

トルク1:2.5Nm(MAX)
トルク2:1.5Nm
トルク3:1.0Nm

↑こんな感じ。
樹脂部品への組付けとかトルクがありすぎるとワークの破損に繋がりますのでかなり好評な機能ですね。

先述しましたが手工具のドライバーの進化系ってなイメージで使うとめっちゃ便利な工具だと思います。
ぜひ一度お試しくださいませ。

ゴールデンウィークのあれこれ

さてさて。
2023年が始まったなー!とか思ってたらもう5月に突入っすよ。
3月くらいまでは「まだまだ始まったばかり感」はありましたが、5月ってもうね…年始よりも半分に近いわけでホントに早いっすよね。

で、GW期間中の営業ですが。

GW期間中

GW期間中

こんな感じでの営業となります。
お休みは5月の4日・5日の2日間頂きまして定休日の水曜日は営業します。

あと連休明けの5/8は私の病院がありまして午前中お休みにしますのでご注意くださいませ。

ってなわけで連休中も営業してみなさんのご来店をお待ちしております。
遊びにきてくださいませー。

怪我からの復帰

昨年秋に骨折した肩(肩甲骨)の治りが悪く半年以上経ってもまだバイクに乗れない始末…。
それでも少しづつは良くなってきていて骨折箇所自体はほぼついているとの事でして、本来なら1年は待たないと固定のためのボルトは抜けないのですがなんとか6月頃に抜ける目処がたってきました。

告知 怪我
怪我直後の固定具フル装備状態

怪我した直後は完全に固定出来る部位の骨折ではないということで、とにかく「安静」をきつく言われてました。
折れたのが肩甲骨といっても小さな骨だったせいでボルト固定も1本しか出来ず、少し無理をするとずれて付いてしまう恐れがあったためです。

また体の内部側ということもあり骨がくっつくまでに最低でも5ヶ月近く掛かるよって言われていたのもあって運動はもちろん仕事もかなり制限された中でやってきました。

で。
先日の検診で骨はほぼOKって言われたのですが……
長いことまともに動かさなかった肩関節が動かなくなりました。
俗に言う重度の五十肩状態とのことでして、90度以上腕を上げる事が出来ません。(痛みとかはほぼなくて単純に動かない)
拘縮っていうらしいのですが、私の場合は骨折(肩の怪我)→安静ってなコンボだったので仕方ないみたいです。

そんなことがありまして。
ボルトを抜く手術をする時に動かない肩関節内の手術も一緒にしてしまおうって事になりました。
実際は放っておけば数年で動くようにはなるとのことでしたが、怪我由来での拘縮は可動域にどんなトラブルを内包しているのか分からないので、出来るだけ早めに動かしてしまったほうが良いみたいです。

肩の怪我

現在も可動範囲内では痛みもなく私生活でもあまり問題は出なくなりましたが、やっぱり筋力は相当落ちているんですよね。

それでも手術をすればかなり前進出来ると言われてますので先週くらいからまたトレーニングを再開しました。
とりあえずの目標としては今年いっぱいでなんとか治すって感じっすね。
お店に来てくれているお客さんには棚においてある工具を取ってもらったりといろいろご迷惑をお掛けしております。
なんとか治してしまいますのでもうちょいお待ちくださいませ。

neprosの3/8新型ラチェット揃い踏み

昨年の夏頃に10年ぶりのフルモデルチェンジを行ったネプロスの3/8ラチェット。
とりあえず──って事でスタンダードモデルだけが販売されておりましたが。

その他のロングやショート、そして首振りモデルのフルラインナップがついに登場しました。

ネプロス新型ラチェット

>>新型ラチェットも含む3/8ラチェット一覧はこちら

全て刷新されているので作るのは結構大変だったろうなーとは思いますが、ユーザーとしてはとりあえずこれで全て新型が揃ったのは嬉しいですよね。

しかしKTCは新製品がいきなり品薄になることが多くて、このラチェットも例外ではありません。

特にロングは現在メーカー欠品となっておりまして、普通に入手出来るようになるのは多分ですがGW後か遅いと6月頃になるかもしれません。
とりあえず入荷の目処が立ちましたら順次当店のWebサイトでお知らせしていきますのでのんびりとお待ちください。

ネプロス新型ラチェット

とりあえずこのスタンダードと。

ネプロス新型ラチェット

この超ショートは現在も問題なく在庫ありますのでご検討くださいませ。

車両整備向けなタップダイスセット

どんな整備でも基本的にはネジ、特にボルトやナットと相対する事になるわけですが、そのネジ自体が傷んでしまうと余計な仕事が増える結果になります。
そこで整備上級者さんほど少しでもネジの異変を感じると、ササっと修正掛けてから再組み込みしたりするのですが、これが整備の初心者さんだとなかなか出来ないんですよね。

整備慣れしている人ほど「ひと手間」を掛けて結果として仕事を早く確実に終わらせているのも、こういうちょっとした気遣いからくるのものが大きいと思います。

タップダイスセット

そこで今回はネジ山修正には必須のタップダイスのお話。
タップとかダイスはセットで揃えてしまうのが良いのですが、国産のプロ向けとかだとかなりの高額なセットになってしまうので、近年は輸入の簡易セットが人気です。
ネジ山の修正ですからね、初切りするわけじゃなければそれほど高価なものを用意する必要はありませんのでそれでOKなんですけど……。
輸入物のタップダイスセットでは車両整備の現場用としては物足りないサイズがあったりします。
それが「M12×1.25」サイズ。
輸入や格安のタップダイスセットの場合、このサイズが省かれている事がとても多く、セットを買って安心している人の落とし穴になったりします。

そこでエイビット的おすすめなのがこれ。

タップダイスセット

アルプス タップ&ダイス車両整備向けセット

車両整備によく出てくるサイズを網羅したセットになっていて「M12×1.25」もちゃんと入っております。
価格もかなりお買い得になってますので、そもそもどんなセットを買ったらいいのか分からないって人にもおすすめのセットです。
また輸入でよくある六角形状のダイスとかと違い、丸ダイス形状ですのでダイス向けに作られた便利工具もこれなら使用OKです。

タップダイスセット

アルプス タップ&ダイス[インチ]セット

ちなみにこの整備向けのタップダイスセットにはインチサイズの設定もあります。
こちらも意外と購入のハードルが高い工具ですので、こうやって買いやすくなっているおかげか人気が高いですね。

ざっと見ているとどれを買っても同じように見えるタップダイスセットですが、こんな感じで現場での使用を前提に考えてみると使えるセットなのかが分かって頂けると思います。