大きいサイズのドリル刃

このブログでも何度かいっているのが業種・業界が違うと使う工具が全く違う説。
車両整備の現場では当たり前の工具でも木工の現場では「なにそれ?」と全くしらないメーカーや工具が存在します(逆もまた然り)

で、当店は軸足が車両整備工具にあるのでそういったユーザーさんが多いのですが、ちょっと他業種っぽい工具になると詳しいメカニックさんでも知らない事って結構あるんです。
(これは当たり前の事です)

そんな普段使わない工具なので分からないんだよねーってモノで問い合わせが結構多いのがドリル刃。
もちろん小径の穴開けるだけならほとんど問題にならないんですけど、ちょっと大きめの穴を開けたい……だったり相手の素材がいつもと違う……だったりすると普段あまり気にしてない分野なだけに分からないんですね。

ちなみに一般的なドリルを使う際にドリルの「くわえ口」であるドリルチャックにサイズがあるのは知ってますか?

ez74a2_03_01_02_img

こんな感じでドリルチャックとは鳥のクチバシのような3爪の抑えが開閉しドリルを固定します。
このドリルチャックは無限大に大きくなったりしませんので規格として・・・
・φ10mm(9.5mmの場合あり)
・φ13mm(12.7mmの場合あり)

の2種類が存在します。
このふたつの違いはドリル本体のトルク仕様等で設定されていて、すでにドリルをお持ちの方はこのチャック部分の設定口径を確認しておく必要があります。

この話でわかると思いますが最大でも13mmを超える穴あけをしたい場合に普通のドリルは使う事が出来ないんですね(セット出来ないので)
それでは例えば16mmの穴を開けたい時はどうすりゃいいの?って問い合わせが入るのですが……
そんな時はノスドリルを使います。

nosdr

こんなヤツです。
見て分かる通りドリル部分はφ16mmになっておりまして、根本部分はチャックに対応するために細くなってます。
当店でも取り扱いがありますので必要な方は言ってくださいませ。(Webには出してません)

しかしこういった特殊ドリル刃は本数揃えると面倒でもあります。
そんな時にはこれ。

irwin_unibita004

IRWIN ユニビット(ステップドリル)

通称「タケノコドリル」のユニビットです。
見た通り「段々」になっていてドリルに取り付けて回せば任意の大きさまで穴を広げる事が出来ます。
ちなみにユニビットは初穴から開ける事が出来ますので下穴加工の必要はありません。
こういう特殊なドリルの存在を知らないという事は普段あまり使用頻度が高くないって事でもありますので、こういう1本で済ませる事が出来るドリル刃は整備用途だとかなり重宝すると思います。

追記ですがこういうタケノコ状のドリルって他社からもいろいろ出ているのですが、このユニビットが元祖というか本家ですので、個人的にいろいろ売ってみてこれが一番良く切れて長持ちしました。
オススメ品です。

そしてもっともっと大きな穴を開けたい・・・とかの要望でしたら。

leno_index01

ホールソー一覧

こういったホールソーを購入するのが一番無難だと思います。
実際30mmを超える大きさの穴あけの場合、異型ドリル刃では使い勝手が悪くなおかつ価格もかなり高価になります。
たまに大きな穴開け加工があるんだよなーって人はこういう工具も検討してみた方がいいと思いますよ。

ってなわけで普段から問い合わせが多い大きい穴開けのドリル刃の話でした。

蔵王産業のエンジン式高圧洗浄機について

今年の2月に販売をスタートした蔵王産業のエンジン式高圧洗浄機のヴィットリオZE。
お陰様で多くの方に購入していただき高評価を頂いております。

今回は半年間販売してみての私感でもちょろっと書いてみようかと。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機 ヴィットリオZE

現在エイビットでは本製品を累計で100台くらい販売しました。

この台数を販売してみて初期不良は5台ほど出ました。
4台はジョイント等のネジや付属備品の不具合ですぐに部品交換で対応。
1台はエンジン不調でメーカーラボに送ってもらい確認したところ、エンジン内部の部品に不良が見つかり本体ごとの新品交換となっております。

DIY的に1ヶ月で数回使っているって人も、プロ的に毎日ガンガン使っているって人もいて、その後の調子なんかを聞いておりますが大きな不具合報告はきておりません。
(お隣のナグモータースさんでは新発売時に即購入していただきプロ的に使用してもらってますがこの半年間全く問題は出ておりません)
もちろん全部の機械を追跡確認出来ているわけではありませんので、断定するわけにはいきませんが現状ではほぼ問題ないレベルだと思います。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

またSNS等でたまに語られている「水圧」ですが、もともと高出力のエンジン式を使っていた方からすると少し弱い印象を受けるとの事です。
逆に電動の洗浄機を使っている人からは必要十分との評価を頂いております。
これにはちょっとだけ理由がありまして、現在国内で販売されているエンジン式高圧洗浄機はほぼ100cc以上の内燃機を搭載したモデルとなっており、単純にエンジンの出力の差が吐出量に反映されているのだと思います。(本製品は87ccと小型エンジン搭載機です)

「ポンプの性能差なのでは?」
という意見もありますがポンプの差というよりはエンジンの排気量差の方が大きいですね。
しかしこの製品は「小型軽量」をコンセプトに作られておりますので、この辺はなかなか難しい問題だと思います。
実際実効される吐出量は電動のハイスペック機と同等圧が出ておりますので、使用には全く問題ないレベルなのですが大きめの排気量モデルを使っていた人からするとちょっと弱く感じてしまうのだと思います。

こんな感じで半年間販売してきましたがとりあえず現状でこの価格帯の中では自信を持ってオススメ出来る洗浄機に仕上がっていると思います。
何か分からない事がありましたらエイビットまで直接ご連絡くださいませ。

 

そしてこのブログを書いている7月17日現在。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

残念なことに現在本製品は欠品しております。
次回の入荷予定は早ければ7月末、予定通りだと8月10日頃の再入荷予定となっております。
次回の入荷ロットでも十分に当店扱い分の在庫は確保しておりますが、確実に次の入荷時に即欲しいという人は

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機『ヴィットリオZE』

この販売ページの一番下に「予約販売」の購入ボタンを追加しておきました。
こちらで予約購入していただければ入荷次第すぐに発送となります。
よろしくご検討くださいませ。

日常と猫

自分の中では忘れられない年になった2015年。
肉親がバタバタと倒れ入院し愛猫である先代の看板猫のレンチ君が亡くなった年です。
今でも2015年の── とか聞くと嫌な思い出とともに軽くフラバするので、当時の自分はよく乗り切ったなぁとか感慨深い思いになったりもします。

ちなみにこの頃って経済的にもどん底を経験しておりまして、肉親の入院費とか葬式代とかとにかく出費の連続でお店の経営にも影響が出るほどに厳しい状況が続きました。
そんな時に商売の先輩から

「まぁそんなの誰でも通る道だし数年も経てば笑い話になるよ」

と言われ、もちろんその時の私はそんな言葉を鵜呑みになんて出来なかったわけですが、それでもそんな言葉にすがって頑張るしかない状況でした。

猫

そんな感じでメンタルをずたずたにやられていた私を気にしてくれて、友人が「子猫の貰い手を探している人がいるよ」と紹介してくれたのが2代目看板猫になった「たま」でした。
当時はまだまだペットロスの状態で次の猫を飼うとかちょっと無理だよなぁ……なんて考えていたのですが、カミさんがひと目だけ見てみたいと言ったので見に行ったんです。そしたら伊勢崎の養豚場の倉庫にいたこいつと目が合ってしまって結局ウチで飼うことになったんです。

私が猫を飼うにあたって強く拘っている事がひとつだけありまして。
それは「オスネコ」だということ。
うちは4人家族なんですがカミさんと子供2人はみんな女。
自宅では男は私ひとりなわけです。
そこで出来れば新たに迎える家族は出来るだけ男が欲しいという単純な理由です。

で、このたまさんがウチに来たのが2015年の6月末。
いつの間にか5年も経ったんですね。

友人が言ってくれた通り夢中で頑張っていたらいつの間にかどん底状態は脱していました。
それで「よーしここからさらに浮上だ!」なんて考えていたらコロナ騒ぎでまた足踏み状態ですが、それでも当時の最悪だった事を考えれば全然なんとかなりそうです。

4人家族だった我が家も娘たちは成人して家を出ましたので、カミさんと私とたまさんだけになりました(お、男女比で逆転)

猫

たまさんも少しだけ大人の落ち着きが出てきたように思えます。

いま、コロナの影響でとんでもなくシンドイ思いをしている人って結構いると思いますが、数年経てば笑い話になるかもしれません。
私もまだまだ頑張りますのでどうぞみなさん応援よろしくお願いします。

※何が書きたかったのかさっぱりな文章なんですが「あ、猫が来てからちょうど5年なのか」と思って書いてみました。深い意味とかは全くありません。

軸の細いプラス2番のドライバー

今や工具は星の数ほど存在し車種別の特殊な工具でも無い限り入手で困る事ってのはなくなってきました。

が。

やはり穴というのは存在しまして今日紹介するのもそんな工具です。

ktc_srimDX2

KTC 伸縮式スリムドライバー

伸縮式で伸び縮みし工具箱にも入れやすい機構が付いているスリムドライバーです。
ちなみにスリムってのはブレードの軸径のお話。
なんとこのドライバー先端の軸径がφ5mmという細軸設定。

ktc_srimDX3

通常Φ7mmはあるプラス#2(写真右)ですがこの太さだと入らないネジホールがあるんです。

これ実はちょっと珍しい工具の退化のパターン。
ひと昔前のドライバーだとΦ5mmとかΦ6mmが多かったのですが、近年のトルク管理の余波を受けて最近のモデルは大体このΦ7mmで作られております。

しかし世の中の工業製品は逆にコスト削減や軽量化の為にホールを小さくする傾向。
これホント最近の工具事情では珍しい需要と供給の利害が反転してしまった結果なんですね。
そうなるとやはりと言うか……細いドライバーを捜しているいる人が増えてきまして、今回のKTCの細軸ドライバーが活躍するわけです。

KTCのカタログでは「光軸調整用ドライバー」として販売されてますが、実際はこの「細いドライバー」を求めていた人が様々な業種で数多くいます。
地味な存在なのですが探してた人には「あ!」っ思う人も多いはず、この機会にぜひどうぞー。

Microsoft Edgeについて

Windows7のサポート終了問題を経て昨年末に多くの人がWindows10に移行したと思いますが(MACな人は除く)
そんなWin10でデフォルトのWebブラウザになっているMicrosoft Edgeが今年の春頃からフルモデルチェンジとも言える変貌を遂げておりまして、IEシリーズのWebブラウザをいまだに使っている人には出来ればMicrosoft Edgeに移行してもらいたいなぁってな記事です。

実は昔からMicrosoftが作っているWebブラウザのIE(インターネットエクスプローラー)シリーズはMicrosoft社の独自ブラウザってな位置づけでした。
ですので中身はかなり独善的なブラウザでして、当店のようなWeb通販をしている会社ではネット通販用のWebページをいかにIEにも対応させるのかが結構な問題になっていたのです。
(もっと分かりやすくいえばIEは運営側にとってはかなりダメなブラウザでした)

そしてWin10の登場、そしてそれと共に心機一転したブラウザ「Microsoft Edge」に期待がかかったのですが…
まぁよくも悪くもIEの発展型でした。

しかし今年の春くらいについに…ついに…。
Microsoft Edgeがオープンソースなブラウザとして静かにフルモデルチェンジしました。
Microsoft社がついに独自仕様だったブラウザの開発をやめて、Google Chromeのような今どきブラウザになったわけです。

Microsoft Edge

で、今回のこの記事で何が言いたいのかというと。

そんな状況でもいまだにIEからのアクセスが一定数あります。
ここを見ている方でまだIE使っている人は出来ればMicrosoft Edgeに移行してもらいたいなぁってお話です。(ChromeでもOK)

とにかくIEに対応させるためだけに特別なプログラムを追加する必要があったのですが、そろそろ運営側もIEだけの処理を諦めつつありましてまともに閲覧出来ないようになる未来もそう遠くないかなぁと思っております。

あ、もちろんChromeやFirefox使ってるよって人にはあまり関係ない話です。
IEをいまだに使っている人に向けたお願いだと思ってくださいませ。