Takeshi Koikeda

レース会場では何度もお見かけしてますし、お話もした事があるのですが、とにかく寡黙で静かな雰囲気を持つ男 小池田猛。

 

今年は日本から飛び出しアメリカ東海岸で行われているGNCCシリーズにフル参戦。

ダートバイクが盛んなアメリカではAMAに次いで人気のあるバイクレースカテゴリーでして、ここの一番上のカテゴリーで勝つのは容易じゃありません。バイクに興味無い人にも分かりやすく言うとナスカーで日本人が勝つようなもんっすかね。

現在日本でXCレースにおいてこの人に勝てる人はいない、と断言出来るほどのツワモノなんですが、それでも本場アメリカに言ってしまうと10位前後のリザルトでした。

これはもちろん理由もあってワークス勢とは違い完全なプライベートの小池田選手はクイックチャージャーが使えなかったり、少し車両に不具合を抱えたままでの出走となったりといろいろあるわけです。私生活では全て自費でまかなう状況で、かなり過酷な挑戦になっているのは普段から応援している人なら知っていたのですが、やはり一般の人にはリザルトしか届かないですからね。(もっと言えば挑戦している事すら知らない)

そんな小池田選手が第11戦のパワーラインパークで最高位の6位をゲット!

今回はなかなか見られなかったヘルメット動画も届きました。

いやいや、すっごい戦いをしてますね。

MX選手権

今期ななるべくイベントには顔出ししようといろいろ行ってますが、ひょっこり誘われたので川越のオフロードビレッジで開催された関東MX選手権の最終戦に出店してきました。

まぁ出店と言ってもテントを間借りしただけの簡易出店だったので、あまり工具は多く持って行けなかったのですが、それでもウチのお客さんが何人か出ていたので応援も兼ねてって感じです。

 

陣取ったのがKTMブースの隣だったので、なんだかいつものJNCCと同じ雰囲気になってしまいました(笑)

ウチのお仲間であるココア君はここまで昇格ポイントぎりぎりで来ているので、この最終戦の成績次第で昇格が決まる大事な一戦です。

まぁココア君だけじゃなく、最終戦ってのは各自いろんな事情やしがらみがあって、真剣度はいつもの倍って感じ。ここで失敗しても取り返すのは来年ですからね。

 

みんなの笑顔の奥にピリピリしたものを感じてこっちまで背筋が伸びる感じでしたね。

どのクラスのレースもリザルト的には勝者はひとり。なんかみんなの取り組み見てるとすごく残酷な気もしてくるんですが、リザルトに出て来る数字の羅列だけじゃない各自の結果ってのもあると思うんですよね。

そういうのを讃えたい気持ちになりました。

そしてお昼休みにには。

 

レッドブルおねーさんキター。

もうね、モンエナなんか買いません。私はずっとレッドブル一筋です、はい。

最後はちょっとだけ雨に降られてしまいましたが、秋のイベントっぽくすがすがしい一日でした。みなさんお疲れ様!

 

#そして約3週間続けてきました周年感謝セールは本日で無事終了。たくさんのご来店&ご注文本当にありがとうございました。

いつもエイビットを贔屓にして購入してくれている人達に少しは還元出来たでしょうか。今後もどうぞよろしくお願いします。

 

秋の整備

春夏秋冬。

各季節ごとの味わいがあり楽しみ方も変わってくると思いますが、秋と言えば行楽シーズン。ちょっと上着を着込めばOKな気候はどこにいくのも良い季節ですよね。

ドライブやツーリングにも絶好だと思いますが。

実は整備にも絶好の季節でもあります。

それはもちろん適度な気温とか、日が暮れるのが早くなりガレージにこもっての作業時間が取りやすいとか、いろいろありますが大きな理由のひとつが「夏を頑張った車両の点検」の意味合いも強いですね。

例えばタイヤの空気圧だって40度の外気温で合わせたままでは、空気圧不足になる可能性がありますし、ガレージ内にしまっておいた車両だってガレージ内の温度が瞬間最大で50度近くになったりもしますから、油脂類だって心配です。

私も先日ひと夏頑張ってくれた車両を総点検。

とりあえず油脂類を全交換してあげました。

 

新車のナラシから4度目のオイル交換でやっと鉄粉はあまり付かなくなってきました。エンジンもあたりがついてきたみたいで、回した時の上のパワー感はちょっと怖いくらいに・・・・・。

あ、そうそう。

それとね。

洗車って結構重要なんですよ。車でもバイクでもとにかく、この時期くらい細部まできっちり洗ってあげてください。

 

樹脂パーツのクラックとかゴムシール類の劣化とか、オイルのにじみとかね。いろいろ気がつくキッカケになると思います。特に車なんかだとミッションやデフオイルの交換とかで下に潜ると普段気がつかない不具合とか発見しやすいですよね。

完全に壊れてしまう前に気がつけば大規模な修理にならずに済む場合も多いので、とにかく普段からの洗車で各部に気を遣ってみましょう。これだって立派な整備ですから。

 

あ、そうそう。この所使っていたLINK-OILの新グレード「NUR」

 

気温が下がってきた今でも問題無く使えますね。もっとこうなんというか高温下での使用限定ってなイメージありましたが、実際はほとんど問題無いですね。

タレもほとんど無いし、マイバッタ号に入れてましたが湿式クラッチの感じとかシフトフィールにも変化はありませんでした。耐久からプチ耐久のレースとか油圧確保したい人にはお勧めだと思います。

休みの取り方

先日のJNCC菅生大会の熱も冷めやらぬまま、今週末は三宅島でエンデューロレースがあったり、近所のオフロードビレッジでは関東MX選手権の最終戦があったりと各地でイベントが開催されます。

とりあえず今の所は今週末に川越で開催される関東MX選手権に出店予定なのですが、ぶっちゃけまだ分からないので一応未定って事で。

そして先月から開催していた当店の周年記念大感謝祭もいよいよ大詰め。今週の日曜日までとなりましたので、まだ悩み中の方は間に合うようにご注文をお願いします。

 

ってなわけでセール期間中の最終週と言う事もあり、昨日の定休日もまともに休みが取れず、午後の2時頃まで店で仕事してました。まぁいろいろ遅れてしまっていたので、仕方無いのですが・・・やっぱり休みの日に半日以上仕事しちゃうと、もう休みでもなんでも無いんですよね。

でもでも。

少しは休みっぽい事したいと思い、逆算していろいろ考えて近所のホームコースに走りに行って来ました。

 

現地着が3時半。どう考えても1時間も走れないのですが、あとで後悔するくらいなら、30分でも良いので走っておきたい気分だったんです、はい。

あまりに慌てていったのでモトクロスソックス忘れたりゴーグル忘れたりしたのですが、まぁそんなに走らないのでイイカと思い即走行。

久しぶりにサンドのキツイコースに行きまして、身体を温めて・・・とかやっているタイミングですでに2回吹っ飛びました(笑)サンドって一見するとコケても痛く無さそうなのですが、そこそこスピード出てると衝撃が滑って逃げずに全部ガシっと来るので、ヘタなコケ方すると骨折とかしちゃうんです。なので気を取り直して急坂登りとか、わざと坂の途中で止まってリアタイヤ埋めてから再発進とかの練習してました。

ハタから見ると「あの人何やってるんだ?」ってくらいひとりでもがいたりコケたりしてましたが、いやいや結構良い練習になりました。だって30分チョイで汗だくですもん。

わざとぬったぬたのグチャグチャな所に入っていって、わざと止まってみたりもしてとにかく出来るだけ短時間で実践的な事をやるように心がけた結果。

 

バイクもドロドロ。

まぁそれでもサンド質の泥汚れって結構簡単に落ちるので良いんですけどね。

汗イッパイかいたのに満足してトランポまで戻り一服しているウチに辺りは暗くなってきたので急いで撤収。

車にはお風呂セット乗せてたので、そのまま近所の銭湯行って汗を流してから帰宅。

ちなみにここまで使ったこの日のお小遣いはジュース×2本と銭湯代650円の計890円。財布にも3千円しか入って無かったので大満足な休日になりました。

 

バイク趣味ってお金掛かるでしょ?と良く聞かれるんですが・・・まぁ確かに掛かるところは結構ありますけど、日常はこんな感じっす。ホント悪く無いですよ。

 

そうそう先日のJNCC菅生でのAAライダー、IAカズトの動画がアップされてますね。

いやーハエーハエー。モトクロコースはまだしもウッズの下りとかなんなんすか・・・。ここまで違うと参考にすらなりませんわ(笑)

JNCC 第6戦 ハイポイントSUGO

車中泊も凍える3月に開幕したJNCC(ジャパンナショナルクロスカントリー選手権)も、いつのまにやら暑い夏を通り過ぎて秋真っ只中の第6戦、聖地とも言われる仙台のSUGOラウンドが開催されました。

天気予報は2転3転し、雨だー!とか、晴れに変わった-!とか、一喜一憂しながら開催を待ちましたが、それでも1週間ほど前に通過した台風の影響は結構すごくて要所要所でサバイバル展開が予想されていました。

で、出発直前。予報を見ると晴れ!うおっし、楽しさ倍増。路面がどんな状況だろうが、観戦が困難になる雨はやっぱり避けたいんですよね。応援多い方が盛り上がるし。

私はいつも通り金曜日の閉店後に出発。土曜日の朝から出店ブースを設置してみなさんの来場を待ちました。

 

土曜日午前中、一般入場前の出店ブース&ワークスピットエリア。

今年から全ライダーに平等にって事で試走が廃止されましたので、土曜日のメインイベントは下見ツアーと試乗会です。

 

土曜の午前11時30分から各クラス別にAAライダーがついてくれて、コースを徒歩で下見します。バイクにまたがっていると分からないギャップやら秘密のラインやらまで聞けるので多くの方が参加されてます。

試乗会もKTMやフサベルBeta等々、13年モデルが出揃った感じで盛況でしたね。ただ菅生では試乗コースがちょっと遠いのでパドックに残ってしまっていると分かりにくかったのが難点でしたね。

そんな中、私は仕事で無理だったのですが注目を浴びまくっていたのがこれ。

 

Fanticの2スト50ccのエンデュランサー。

50ccしかないのにWPのサスとかフルサイズの車格とかかなり生意気な作り込み。輸入元の川辺さんも先日この車両で日高2Daysに参加されて完走してましたからすごいっすよね。

でもエンジンこんななの(笑)

ちっさ(笑)

しかも生意気に水冷なので余計に貧相に見えますね。でもこれナンバーも取れるし、予算あるなら欲しい一台っすね。

 

そして日がだんだんと傾き前夜祭の夜到来。

 

あちこちで立ち上るBBQの煙と楽しげな笑い声もJNCCの醍醐味。前日入りする意味の99%はこれだって言う人もいるくらいですのですからね。

そして前にも紹介したマナブ餃子も前夜祭の定番になりつつあります。

 

BBQってやり慣れてくると肉があまり食えない事に気がついてきまして、メニューもバラエティに富んだ感じになってきますね。前回の月山ではスパゲティ祭りしたので、今回はピリ辛餃子鍋に挑戦。最後はラーメンで締めました。旨かったー。

 

しかし・・・。

みんな気がついてるけどあまり言わないようにしていた件が。

 

雨。

それも土砂降り。

そう、レース前夜の段階で土砂降り。これマズイ。実は土曜の下見の段階でSUGOのエンデューロコースの難所が荒れすぎていてヤバイって話があがっていました。

雨降ってない状態でかなりのやばさなんですから、この雨はある意味生死を分ける雨になる予感。

 

結局朝までがっつり降り続きまして・・・・路面はビッショリ。

それでも難所少なめの午前のFUNクラスは粛々と進行し、いよいよスタートの時間。

 

350台超えの総エントリー数。午前のFUNクラスでも150台以上がスタート位置につきます。

今回ウチのお仲間はFUNクラスに6人、午後のCOMPクラスに2人エントリー。

前にも書いた通りSUGOは意外とスピードレースになる事が多いので、よっしゃ!と意気込んでいた人も雨後のマディコンディションで意気消沈気味。逆に難所が得意なハッシーはやる気満々でスタート位置に。

で、FUNクラススタート!

 

おおおおおお!!!

 

毎戦出場のハッシーはトレードマークのオレンジTシャツもあって覚えてくれている人も多く、ハッシーのホールショットにやんや!の歓声。

もちろん私も仲間も大盛り上がりで第二コーナー!

 

ポテ。

あ!

こけちゃった・・・・あ・・・・後続に踏まれてる・・・。

まぁなんとか無事だったようで最後尾から再スタート。いやー良い物見せてもらいました。一瞬でも盛り上がったからOKでしょう(笑)

その後、雨上がりのSUGOがライダー達に牙をむき始めます。各所でおこる渋滞。基本は山のコースなのでバイク1台とか2台分の幅しか無い所もあり、そこで一台が失敗すると連鎖で後続もストップ。止まっちゃうから助走が必要な登りで登れなくなる悪循環。

 

主催者側も仕方無くエスケープでルートを短絡させたりして渋滞も徐々に解消。

路面は最悪だけど天気だけは良くなってきてレース後半はみんな気持ち良く走りはじめてました。

 

木漏れ日のウッズはホントに楽しいですよね。

ウチの仲間もほぼ全員完走して自分の順位記録を塗り替えてましたから、みんな満足だったみたいですね。

 

そして午後のCOMPクラスがいよいよスタート。

COMPクラスは有名所の難所をいくつか使いますので、スタック救助要員も各所に散らばります。応援する方だって気合い入るわけですね。

私もハッシーと一緒に有名な難所であるすり鉢にGO。使えそうなライン探したり救助ルートを確認したりしつつ、遠くに聞こえるMCのマイクに聞き耳をたててスタートを待ちます。

ウチの仲間ではナガチャンとAOK君が出走。それ以外にも仲良くなった出口君とかイケメンなレン君とか全員まとめて応援する気マンマン。

 

※こちらイケメンライダーの石戸谷レン君。今戦で悲願のクラス優勝を決め、ついでにAAクラスへの昇格も決めました。おめっとー!

で、いよいよスタート!静まりかえった森の奥に轟音が響いてきます。

徐々に近づく排気音、こっちもカメラ構えたりとにかく先頭がくるのを待ち構えます・・・・が、あれ?こない・・・・なんか直近まで近づいた排気音が遠ざかっていきますけど・・・????

慌てて山を下りてみると、なんでもコンディションが悪化し過ぎた為にすり鉢はキャンセルになったとの事。

なんだってー!スタート直前に発表になったようで私達は知る術が無かったんですね。

難所がほぼキャンセルになったCOMPクラスは、超ハイスピードレースな展開に。

ちなみに私見ですが、キャンセルは正解だったと思います。すり鉢も見た事無いくらい荒れてて雨降らなかったとしてもやばかったと思うし、そこであの雨なら仕方なかったかな・・と思います。

仲間も少しトラブルはあったものの、無事に完走。やりきった顔してましたので満足でしょう。

 

そんな感じでSUGOは終了。夏前から始まっ今年の私の東北ラウンドはこれで一段落。そんな事考えたら少しおセンチな気分になってしまいました。

 

夕暮れの影法師もこんなに長く。

冬の気配もうっすらですが感じられる今年最後の東北遠征。また来年さらに復興が進んだ東北を見にきたいと思います。