ハンドクリーナー

プロの現場ではあまりそういう事で困る事って少ないんですが、サンメカさんの場合あまり気にしてないというか、なんとかなるでしょくらいに思っている事が多いのが作業後の手洗い。

ウチなんてこんな商売しているのでプロも素人も同じくらいいろんな人見てますが、プロメカさんほどきっちりと「汚れない工夫」したり「汚れたら綺麗にする」事考えてます。

整備工場なんかだとちゃんと手洗いの為の工業石鹸とかあるので問題無いのですが、自宅整備の場合だと普通の石鹸で洗ったりしてるだけって人多いですよね。

で、これは私も経験あるのですが油汚れやグリス汚れって普通の石鹸じゃちゃんと落ちない場合が多いんです。

なのでお風呂まで入ったのに手のしわとか爪の中とかに黒いの残ったりね。

ましてそれが出先だったりするとなおさらでして、汚れをキチンと落とす方法すら無い場合があります。

 

で、そんな時に便利なのがこれ。

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・デブコン ハンドクリーナー スクラブ72

ウエットティッシュ型のハンドクリーナーです。

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表面はスクラブ状にザラザラしてて、裏面はツルツルしているので手を洗うのがとても楽です。

これなら水や石鹸の無いところでもササっと取り出して使え超便利。

実は以前当店でもずっと販売していた人気商品だったのですが、輸入元が変わったりして入荷が不安定になったために一度販売を休止してました。

販売休止中も問い合わせが多く、なんとかならないかな・・・なんて思っていたところ輸入元が確定し安定供給が可能になったので販売を再開させて頂きました。

ガレージ据え置きはもちろん持ち出し用にも便利なハンドクリーナーのスクラブ72。

この機会におひとつどうぞ。

チーズナッツパーク with FRP 2013

行ってきました、福島、猪苗代。

ちなみにFRPってのはフリーライドパーティーの略。雑誌フリーライドマガジンの編集長である三上さんが「みんなで山遊びしようぜ」ってな趣旨で始まったレースでも無い、スクールでも無いまさにフリーライドなイベント。

今年は根城のSUGOが使えなかったので開催が危ぶまれてましたが、チーズナッツパークの夏祭りイベントと合同開催と言うかたちで無事に第8回を迎える事が出来ました。

私は前週のモトパワーハチタイで自分のバイクをぶっ壊してしまったので、借り物のKTMで参加。

 

とにかくFRPは前夜祭メインな感じで参加しているので、金曜日の夜から会場入りしました。

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2週連続の福島ですが相変わらず空模様は不安定。

到着前にもかなりの雨が降ったようでパドックには川が流れてました。ま、飲みがメインなので関係無いねってな感じで早速同行の方達と前前夜祭を開催し、まだイベント始まってもいないのに朝の4時近くまで飲んで就寝。

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今回のFRPは自分のバイクも無いので建前として出店準備だけはばっちりにしまして、商品もそこそこ多めに持っていきました。(お買い上げくださった方ありがとうございました)

でもイベントが本格的に始まってしまうと会場には人がいなくなりまして・・・私も会場をうろうろ。

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三橋淳選手とかAD/tacこと和泉さんとか太田兄とかが密談してたり。

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ダートバイク界のマルチアイドルとなりつつある真理子選手がニコ☆ってしてたり。

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今年の世界戦であるISDE(ダートバイクのワールドカップみたいなの)に出場予定の太田兄弟と、昨年落ち武者フィーバーを巻き起こしたエルツベルクライダーがいたりと楽しい雰囲気。

 

そして試乗車も時期的に最新の2014年モデルが用意されてまして。

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KTMにもニューフェイスがずらり (これ全部乗って良いんですよ豪華!)

 

ってな事をやっているうちに夜も更けまして。

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夕方過ぎからあちこちのテントでBBQ開始。

夜の7時にはチャリティーのオークションがあったり (ウチも出品させて頂きました。落札してくれた方ありがとうございます)

当日誕生日の方にはサプライズがあったり。

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有名人ですね、MCギアの大西さん。

催し物が終われば私はハシとコップ持ってあちこちのテントを襲撃。 昨晩は2時間くらいしか寝てないので、早めに寝ようと思っていたのですが、最後はこのテントに居座ってしまい結局午前様になりました。

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ここね、メンツが凄かったんですよ。

ジャンキーでしょ、三橋淳さんでしょ和泉さんでしょ、写真には写ってませんが私の左には三上編集長がいて、その隣にはウブカタジャパンがいて、さらにとなりにはベータジャパンの社長がいて・・・。 で、くだらない話から深めの話までして(この辺は酒の場では普遍的な感じw) すごく楽しませて頂きました。

私としてはこの前夜祭で参加した意義の95%は消化出来ましたね。

 

そしてメインの日曜日。

朝から出走の準備して最初の一本目から崖落ちしたりしてました。この辺は相変わらず写真撮ってないので写真無しでスミマセン。

日曜日のお昼にはチーズナッツパーク名物の猿山(断崖絶壁)の登頂チャレンジを開催。

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上でも紹介したエルツベルグライダーの落ち武者が落ちそうになったりして盛り上がりました。

 

気がつけば午後3時を迎えてホタルノヒカリモード。 そう、こうやって夏がひとつずつ終わっていくんですよね、さみしいなぁ。

「また来年!」と元気に手を振って会場をあとにしました。

 

ってなわけで淡々と写真紹介な感じでFRPのレポは終了。2週連続で怒濤の遠征なのでぶっちゃけ疲れてますw

動画は落ち武者の猿山アタック! ・・・からの。

 

 

 

猪苗代へ

先週は福島の鮫川でダートバイクのハチタイに出るために遠征。

で、今週は猪苗代で毎年恒例のフリーライドパーティーに参加するためにまたもや遠征であります。

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しかし、先週のハチタイで私のバイクは壊れてしまったので・・・今週はほぼお仕事モード。(ちょっと貸してもらって走るくらい)

まぁ今週末のフリーライドパーティーはレースじゃなくて楽しくみんなで遊びましょってヤツなので、自分のバイク無くても楽しむつもりです。

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これは去年のFRP。

昨年までは仙台のSUGOだったのですが、一部の山が使えなくなったとの事で今年は福島の猪苗代の近所、チーズナッツパークでの開催です。

チーズナッツパークは去年も行ってまして、近所に温泉もあるし食い物うまいので楽しみ。

 

一番の楽しみは翌日にレースをひかえてない状態での宴会。

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普段は早々に就寝しちゃう人達も夜遅くまでワイワイガヤガヤと・・・。

なのでぶっちゃけ自分のバイク無くてもOKなんですよね(笑)

 

その分、出店の荷物を多めに持ちました。現地で見かけた方は是非一声掛けてくださいませ。

 

欧州車のインパネまわり

自動車整備の現場って本当にいろんな知識や技術が必要になります。

エンジンとかの内燃機のスペシャリストだって鈑金やれって言われたらやっぱ出来ないだろうし、ひとことで車両整備と言ってもいろんな分野が存在するんですね。

で、そんないろんな分野の中でもちょっと特殊なわりに、ほとんどの人がひょっこりと関わる事になるのが電装関係。

それもオーディオとかの脱着でインパネまわりをバラすのは・・・誰がやっても結構面倒なんです。

 

で、そんなちょっと面倒なインパネ&オーディオまわりの中でもさらに大変なのが外車。

ただでさえ隠しネジとかそういうのを推測しながらの整備になることが多いのに、国産車と違って外車はアルゴリズムが違うってのかな・・とにかく「え?」と思わせてくれる事も多いです。

なかでもオーディオの脱着には特殊な専用工具が必要な場合が多く、一筋縄ではいかない車種も多いんですね。

で、そんな外車のオーディオ脱着に便利なのがこれ。

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・HAZET カーオーディオリムーバー

いろんな治具がこれ一個に収まっていて多様な車種に対応出来ます。

欧州車の場合、こういった工具を差し込んでおいて抜き取るのが多いので、これないとその先に進めないんですね。

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オーディオの両端にこんな感じで差し込みつつオーディオ本体を抜き出します。そのためにこの工具は写真のように2個で1セットとなっております。(数量1で1セットです)

こんな感じで知らないと苦労する整備でも工具さえ知っていればなんてことない作業もありますので、そういう工具も出来るだけ紹介しますね。

モトパワー8h Power Enduro

先日のブログ通り週末は福島の鮫川にあるモトパーク森までお仕事兼遊びに行ってきました。

モトパーク森と言っても知っている人はあまりいないと思いますが、先日大阪城で開催されたフリースタイルモトクロスの世界戦RBXFに貢献しつつも亡くなってしまった佐藤エイゴ君の本拠地。

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レース当日もランプがある場所では未来のスーパースターが練習に励んでおりました。エイゴ君の意志は確実に受け継がれてますね。

 

さて。

レースは8時間で競われる耐久レース。鈴鹿で開催されるハチタイのダートバイク版ってな感じで、開催日もルマン式スタートも同じで行われます。

そして開催地はほぼ毎年変更されダートバイク乗りの「面白いところを走ってみたい」と言う欲求を叶えてくれるわけです。で、このダートなハチタイ、甘くないんですよ。私がよく出店でも言っているJNCCの本戦が1周にすると大体平均5~7キロ、しかしこのモトパワーさんはとにかく1周が長いんです。

まぁ天気良くてコンディション良ければ長い1周ってのはとっても気持ちよく楽しいのですが・・・・。

なにやら先週なかばから「戻り梅雨」とかほざきやがって、とにかく雨雨雨雨・・・。

 

私は前日の土曜日、お昼過ぎに着いたのですが直前まで雷なって夕立だったようで出店エリアもびっしょびしょのぬっちゃぬちゃ。

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危なく私のハイエースまでスタックしそうになるくらいなコンディションでした。

 

それでも超晴れ男の私が現地に着いたわけですから晴れるんですよ。

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3時過ぎには見事に晴れ渡ったモトパーク。路面も砂メインな感じで一気に乾いてきてます。

ま、レースは向こうに見える山に突入していくので、どうせグッチャには変わりないのですが、少しでも路面が乾いてくれるのは嬉しいんですね。

 

そしてその日はそのまま前夜祭に突入。

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あっちゃこっちゃで危ない話に混ざりながら楽しく宴会していると8時頃からドシャーってものすごい雨が降り出しまして・・・それはそのまま就寝後のAM1時まで降り続いたそうです(私は寝ちゃいました)

 

明けてレース当日。

眠い目をこすりながら外に出てみると・・・。

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出店エリアまでこんな状態・・・・。

それでもレースは始まるわけでしたスタートライダーな私はとにかく準備。

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今回はモトパーク森の駐車場キャパの問題で出走台数147台。(70チームほど断ったそうです)3人組のチームが多いので300名くらいがエントリーしたわけです。

朝8時の花火と同時にルマン式で一斉スタートです。

 

#ここからは写真がありません、私のレポになります。

 

ゼッケン順の並びだったので後ろの方になった私はスタートの合図が分からずに、みんなが出て行ったのを見て慌ててスタート。ゴーグル付け忘れて一回止まってたら真ん中より少し後ろくらいのグループで最初の山アタックに臨みました。

前日の宴会でこのコースを走った事がある人に聞くと、とにかく雨降ってなくてもこのコースのウッズエリアはヌチャヌチャでヤバイと言われてましたので、自分のペースで確実に1周しようと思い、速そうな人を先に行かせてたらいつまで経っても自分がいけない・・・。

なんかだんだんつまらなくなってきたので、思い切ってエイヤーと言ってみたら・・・あれ?すっげー楽に登るぞ。

まずマシンが良い、なんだかんだ言っても鬼トルクの350EXCFほかのマシンが苦労しているような場所でもガンガン登ってくれます、そして人間も自分でも知らないウチにこういう状況に慣れていたみたいであまり恐怖心もなくとにかくスイスイ進めます。

これでまた中段くらいまで追いついた所で、大体私と同じくらいの技量な人が5~6人で集団になりました。

お互い声掛けたりはあまりしないのですが、なんとなくその5~6台でセクションをひとつずつ進んでいきました。

最初のウッズはとにかくシングルラインの深いツルツルのワダチを永遠に登っていきます。スタート直後の混乱もあって各所で渋滞も出来ていて普通に行けば問題ない箇所でも渋滞に引っかかって登れないとかそんなのの繰り返し、やっとの思いでなんとかそのウッズエリアを抜けたらすでに50分が経過。

平地に出た所でさっきまで一緒に走っていた人とちょっとだけ休憩って事になり「もう半分くらい来たんですかね?」とかの会話になったのですが、私の後ろにいたヤマハのWRの人が「えっと・・・私トリップメーター付いてるので分かるんですけど・・・」と。

今回のコース1周の全長は11キロ。朝のミーティングで雨天のためのコースカットはしませーん等のアナウンスもあったので11キロのままだと思います。

そしてその人の衝撃の一言。

「えーと・・・私のトリップメーターによると・・・今0.9キロ来た所ですね・・・」

と。

 

え?れーてんきゅうきろ??

900メーターっすか?wwww

残り10.1キロっすか、すでに50分も走っているんですけど・・・。

 

いやーこのときはホントに衝撃が走りましたね。

まぁ、ちょっとだけ言い訳するとスタート直後の後方を走っていた私達が一番大変な思いをしたらしいです。渋滞と出来上がっていない走行ライン、ハンパに掘れてしまったワダチ等々・・・実際私達の後からくるバイクは徐々に減っていきみんな諦めたとかバイク壊れたとかでリタイアしていきました。それくらいレース開始2時間くらいまでは過酷な状況でしたね。

 

しかしそんな事で文句言ってても仕方ないのでとにかく進みます。

いわゆる難所ってのは100とか200メーター間隔で出てくるので休む暇が無いんですね。(それでも休みましたがw)

そしていよいよ1周が終わらないまま深い森の奥で2時間が経過。

さすがに焦る私。

チームメイトによると2時間経過の時点で147台中100台近くが1周目を戻ってきてなかったらしいです。それくらい過酷なレースになってましたね。

コースマップはほとんど覚えてなかったのですが、確かコース終盤に川下りのセクションがあった事だけは覚えてまして。

とにかく川がある所まで進めばゴールが近いはず!と思い懸命に進みます。するとちょっと進んだ所で遂に川を発見!

ここでかなりテンション上がった私は一気に岩ごろごろの川の中をそこそこのペースで進みます。

 

しかし。

もうちょいで川終了って所でエンジンストップ。

???

なんでエンジン止まったのか分からなかったのですが、とにかく川を出たいのでエンジン掛けようとすると・・・クラッチが切れません・・・。

あー!

クラッチ終わっちゃったー!と、かなり焦りましたが、一応油圧なクラッチをあおってあげると少しだけ手応えアリ。

これは!

と思い、とにかく川からバイクを押しだし、そのままマシン冷却の為にしばし休憩。熱中症もやばそうだったのでメットも脱いで川の水をバシャバシャしてみたら、冷たくて気持ちいいんですよ。試しにソーっと川に上半身ごと倒れ込んでみたらめっちゃ気持ちいい!ww そんなこんなでそこで10分ちょっと休憩。ヘルメット脱いで川遊びしているところをかなりの人数に目撃されてしまったと思いますが、あれは私ですwww

少し休ませてあげたマシンにまたがりクラッチ切ると・・・キタキタ! ちょっと怪しい感じなのですが、それでも発進は出来そうだったので、再スタート。

 

しかし、ディスクがフェードしてしまったのか油圧ラインにエアー噛んだのか分からないのですが、10分ほどするとまたクラッチがスコっと抜けて切れなくなります。

仕方ないので1セクション進んではマシン止めて冷却して・・・と、とにかく仲間の待つピットまでマシンをすすめていきました。

普段は大嫌いなウッズの激下りセクションなんかはもう嬉しくて、だってエンジン掛けなくても進んでくれるんですからね。

 

結局、ピットまで辿り着いたのはレーススタートしてから3時間50分くらい経過してました。

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お仲間に事情を説明しマシンを完全冷却してから再スタート。

 

しかし最後はコケた拍子にクラッチカバーが割れて終了となりました。

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まぁレースですからね。何があっても驚きませんし、調子の悪いマシンを1周させてくれたんだからたいしたもんですわ。

 

なんかこれ読んでると「え?何が楽しいの?」と思われそうなんですけどね。

 

これがね。

めっさ楽しかったんですよ。

 

夏の始まりを告げるダートなハチタイ。今年も熱い夏になりますように。