筑波サーキット

関東の、特に北関東の人間からすると筑波サーキットってのはちょっと独特の神聖化されたサーキットです。

雑誌なんかでも基本タイムなんかは筑波だったりするし、このサーキットに愛着ある人って多いと思うんですよね。

私がまだ中学生の頃はとにかく国内モータースポーツがめっちゃ盛んで、バイクだと全日本で平選手が走ってたりとかそりゃもう大盛り上がりでした。125ccクラスなんて決勝出られるだけですごい・・みたいなねw そういえば車でもストックカーの逆周りとかやってたっけ。

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そんな筑波サーキットですが年々設備の老朽化や設計の古さが路程してきていて噂はあったんですよね。

遂に来年の全日本ロードレース選手権が開催されないって事が決定したみたいです。

まぁ救急車の通路確保とかね、全日本格のサーキットとしては疑問な部分も多くありましたから仕方無いのかもしれません。
しかし寂しいっすよねぇ。

まぁ全日本が無くなるだけで他のレースはやりますし、みんなで盛り上げていきたいですね。

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来月はツーリストトロフィー開催ですから、興味ある人は是非。

今月末の月山

毎戦出店でお邪魔しているJNCCシリーズ戦。

 

 

今月末の8月31日-9月1日に開催されるのがサマーブレイク明けの山形県月山。

レースタイトルも「スプラッシュ月山」と言うくらいで川の中を走るJNCC唯一の水中戦です。

 

これは昨年の月山、COMPクラスの最大難所の写真。

去年はとにかく雨不足で水量も少なく水没の危険性こそありませんでしたが、その分流れが無い部分にコケが生えてしまい、そこそこ難易度の高いコースになってしまっておりました。

でも・・・やっぱ水没はコワイですから水が無いなら無い方が良いとは思いますけどね。

 

で、ご存じのように現在東北地方は雨が降り続いてまして、どうやら水量はMAXに近いとの事。

そうなると水没対策が必要になってきます。

 

 

ダートバイクでの水没対策の要点は、とにかくガボっと水をエアクリBOXに入れない事。そしてキャブやブローバイのホースを下に垂らしたままにしない事。

単気筒が主流のダートバイク。2ストも4ストもとにかくエンジンさえ止めなきゃ多少水吸ってもなんとかなります。

2ストはね、最悪完全水没させてもバイクひっくり返して水抜けばなんとかなるのですが、4ストはプラグをハズしたりするのも大変だし、逆さまにするとオイル回っちゃうしで大変です。なので4ストはウォーターハンマーを恐れずに水没加減になったら全開で回避。多少水吸っても回っていればなんとかなります(もちろんゴボボって吸ったらアウトなのでおとなしくエンジン止めましょう)

 

そんなわけで水没危機のある月山はとにかく事前整備が重要。

 

これは一昨年の月山出場前に対策しているところの画像。

キャブ車だったのでキャブのベントホースとかブローバイホースを全てエアクリBOX内に納めてます。

これちゃんと理由があって、エンジン熱で熱くなっている所で冷たい水中でエンジン止めてしまうと、各ホースが水を吸い込んでしまうんですね。ダートバイクのホース類はリンクの下あたりに垂らしてあるので、水深が浅い所でも知らないうちに水吸っちゃう事があります。

ですのでとにかくホース類は高い位置に避難。

そしてサイドカバー等のエアー吸い込み口もガッツリと完全密閉しちゃいましょう。

そして気になるエアクリBOX下側(水抜き穴)にもガムテープ貼って密閉。しかし完全に密閉すると今度は入った水が抜けなくなるので、カッター等で2つか3つくらいスジのように切れ込みを入れてあげればOK。

 

あと意外と水が入るのがシートの前側から。なのでレース直前にガムテープ等でエアクリBOX付近までをシートに目張りしてあげてください。

 

上記の作業っていざやると面倒なんですけど、走り始めてしまうともう何も出来ませんから、とにかく事前にチェックですね。

 

月山は夏の終わりのレースとしてはホントに最高なロケーションなのでバイク壊したりしないように気をつけましょう。

 

芝生のパドックでのBBQは最高っすよ。

チーズナッツパーク with FRP 2013

行ってきました、福島、猪苗代。

ちなみにFRPってのはフリーライドパーティーの略。雑誌フリーライドマガジンの編集長である三上さんが「みんなで山遊びしようぜ」ってな趣旨で始まったレースでも無い、スクールでも無いまさにフリーライドなイベント。

今年は根城のSUGOが使えなかったので開催が危ぶまれてましたが、チーズナッツパークの夏祭りイベントと合同開催と言うかたちで無事に第8回を迎える事が出来ました。

私は前週のモトパワーハチタイで自分のバイクをぶっ壊してしまったので、借り物のKTMで参加。

 

とにかくFRPは前夜祭メインな感じで参加しているので、金曜日の夜から会場入りしました。

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2週連続の福島ですが相変わらず空模様は不安定。

到着前にもかなりの雨が降ったようでパドックには川が流れてました。ま、飲みがメインなので関係無いねってな感じで早速同行の方達と前前夜祭を開催し、まだイベント始まってもいないのに朝の4時近くまで飲んで就寝。

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今回のFRPは自分のバイクも無いので建前として出店準備だけはばっちりにしまして、商品もそこそこ多めに持っていきました。(お買い上げくださった方ありがとうございました)

でもイベントが本格的に始まってしまうと会場には人がいなくなりまして・・・私も会場をうろうろ。

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三橋淳選手とかAD/tacこと和泉さんとか太田兄とかが密談してたり。

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ダートバイク界のマルチアイドルとなりつつある真理子選手がニコ☆ってしてたり。

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今年の世界戦であるISDE(ダートバイクのワールドカップみたいなの)に出場予定の太田兄弟と、昨年落ち武者フィーバーを巻き起こしたエルツベルクライダーがいたりと楽しい雰囲気。

 

そして試乗車も時期的に最新の2014年モデルが用意されてまして。

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KTMにもニューフェイスがずらり (これ全部乗って良いんですよ豪華!)

 

ってな事をやっているうちに夜も更けまして。

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夕方過ぎからあちこちのテントでBBQ開始。

夜の7時にはチャリティーのオークションがあったり (ウチも出品させて頂きました。落札してくれた方ありがとうございます)

当日誕生日の方にはサプライズがあったり。

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有名人ですね、MCギアの大西さん。

催し物が終われば私はハシとコップ持ってあちこちのテントを襲撃。 昨晩は2時間くらいしか寝てないので、早めに寝ようと思っていたのですが、最後はこのテントに居座ってしまい結局午前様になりました。

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ここね、メンツが凄かったんですよ。

ジャンキーでしょ、三橋淳さんでしょ和泉さんでしょ、写真には写ってませんが私の左には三上編集長がいて、その隣にはウブカタジャパンがいて、さらにとなりにはベータジャパンの社長がいて・・・。 で、くだらない話から深めの話までして(この辺は酒の場では普遍的な感じw) すごく楽しませて頂きました。

私としてはこの前夜祭で参加した意義の95%は消化出来ましたね。

 

そしてメインの日曜日。

朝から出走の準備して最初の一本目から崖落ちしたりしてました。この辺は相変わらず写真撮ってないので写真無しでスミマセン。

日曜日のお昼にはチーズナッツパーク名物の猿山(断崖絶壁)の登頂チャレンジを開催。

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上でも紹介したエルツベルグライダーの落ち武者が落ちそうになったりして盛り上がりました。

 

気がつけば午後3時を迎えてホタルノヒカリモード。 そう、こうやって夏がひとつずつ終わっていくんですよね、さみしいなぁ。

「また来年!」と元気に手を振って会場をあとにしました。

 

ってなわけで淡々と写真紹介な感じでFRPのレポは終了。2週連続で怒濤の遠征なのでぶっちゃけ疲れてますw

動画は落ち武者の猿山アタック! ・・・からの。

 

 

 

猪苗代へ

先週は福島の鮫川でダートバイクのハチタイに出るために遠征。

で、今週は猪苗代で毎年恒例のフリーライドパーティーに参加するためにまたもや遠征であります。

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しかし、先週のハチタイで私のバイクは壊れてしまったので・・・今週はほぼお仕事モード。(ちょっと貸してもらって走るくらい)

まぁ今週末のフリーライドパーティーはレースじゃなくて楽しくみんなで遊びましょってヤツなので、自分のバイク無くても楽しむつもりです。

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これは去年のFRP。

昨年までは仙台のSUGOだったのですが、一部の山が使えなくなったとの事で今年は福島の猪苗代の近所、チーズナッツパークでの開催です。

チーズナッツパークは去年も行ってまして、近所に温泉もあるし食い物うまいので楽しみ。

 

一番の楽しみは翌日にレースをひかえてない状態での宴会。

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普段は早々に就寝しちゃう人達も夜遅くまでワイワイガヤガヤと・・・。

なのでぶっちゃけ自分のバイク無くてもOKなんですよね(笑)

 

その分、出店の荷物を多めに持ちました。現地で見かけた方は是非一声掛けてくださいませ。

 

モトパワー8h Power Enduro

先日のブログ通り週末は福島の鮫川にあるモトパーク森までお仕事兼遊びに行ってきました。

モトパーク森と言っても知っている人はあまりいないと思いますが、先日大阪城で開催されたフリースタイルモトクロスの世界戦RBXFに貢献しつつも亡くなってしまった佐藤エイゴ君の本拠地。

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レース当日もランプがある場所では未来のスーパースターが練習に励んでおりました。エイゴ君の意志は確実に受け継がれてますね。

 

さて。

レースは8時間で競われる耐久レース。鈴鹿で開催されるハチタイのダートバイク版ってな感じで、開催日もルマン式スタートも同じで行われます。

そして開催地はほぼ毎年変更されダートバイク乗りの「面白いところを走ってみたい」と言う欲求を叶えてくれるわけです。で、このダートなハチタイ、甘くないんですよ。私がよく出店でも言っているJNCCの本戦が1周にすると大体平均5~7キロ、しかしこのモトパワーさんはとにかく1周が長いんです。

まぁ天気良くてコンディション良ければ長い1周ってのはとっても気持ちよく楽しいのですが・・・・。

なにやら先週なかばから「戻り梅雨」とかほざきやがって、とにかく雨雨雨雨・・・。

 

私は前日の土曜日、お昼過ぎに着いたのですが直前まで雷なって夕立だったようで出店エリアもびっしょびしょのぬっちゃぬちゃ。

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危なく私のハイエースまでスタックしそうになるくらいなコンディションでした。

 

それでも超晴れ男の私が現地に着いたわけですから晴れるんですよ。

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3時過ぎには見事に晴れ渡ったモトパーク。路面も砂メインな感じで一気に乾いてきてます。

ま、レースは向こうに見える山に突入していくので、どうせグッチャには変わりないのですが、少しでも路面が乾いてくれるのは嬉しいんですね。

 

そしてその日はそのまま前夜祭に突入。

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あっちゃこっちゃで危ない話に混ざりながら楽しく宴会していると8時頃からドシャーってものすごい雨が降り出しまして・・・それはそのまま就寝後のAM1時まで降り続いたそうです(私は寝ちゃいました)

 

明けてレース当日。

眠い目をこすりながら外に出てみると・・・。

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出店エリアまでこんな状態・・・・。

それでもレースは始まるわけでしたスタートライダーな私はとにかく準備。

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今回はモトパーク森の駐車場キャパの問題で出走台数147台。(70チームほど断ったそうです)3人組のチームが多いので300名くらいがエントリーしたわけです。

朝8時の花火と同時にルマン式で一斉スタートです。

 

#ここからは写真がありません、私のレポになります。

 

ゼッケン順の並びだったので後ろの方になった私はスタートの合図が分からずに、みんなが出て行ったのを見て慌ててスタート。ゴーグル付け忘れて一回止まってたら真ん中より少し後ろくらいのグループで最初の山アタックに臨みました。

前日の宴会でこのコースを走った事がある人に聞くと、とにかく雨降ってなくてもこのコースのウッズエリアはヌチャヌチャでヤバイと言われてましたので、自分のペースで確実に1周しようと思い、速そうな人を先に行かせてたらいつまで経っても自分がいけない・・・。

なんかだんだんつまらなくなってきたので、思い切ってエイヤーと言ってみたら・・・あれ?すっげー楽に登るぞ。

まずマシンが良い、なんだかんだ言っても鬼トルクの350EXCFほかのマシンが苦労しているような場所でもガンガン登ってくれます、そして人間も自分でも知らないウチにこういう状況に慣れていたみたいであまり恐怖心もなくとにかくスイスイ進めます。

これでまた中段くらいまで追いついた所で、大体私と同じくらいの技量な人が5~6人で集団になりました。

お互い声掛けたりはあまりしないのですが、なんとなくその5~6台でセクションをひとつずつ進んでいきました。

最初のウッズはとにかくシングルラインの深いツルツルのワダチを永遠に登っていきます。スタート直後の混乱もあって各所で渋滞も出来ていて普通に行けば問題ない箇所でも渋滞に引っかかって登れないとかそんなのの繰り返し、やっとの思いでなんとかそのウッズエリアを抜けたらすでに50分が経過。

平地に出た所でさっきまで一緒に走っていた人とちょっとだけ休憩って事になり「もう半分くらい来たんですかね?」とかの会話になったのですが、私の後ろにいたヤマハのWRの人が「えっと・・・私トリップメーター付いてるので分かるんですけど・・・」と。

今回のコース1周の全長は11キロ。朝のミーティングで雨天のためのコースカットはしませーん等のアナウンスもあったので11キロのままだと思います。

そしてその人の衝撃の一言。

「えーと・・・私のトリップメーターによると・・・今0.9キロ来た所ですね・・・」

と。

 

え?れーてんきゅうきろ??

900メーターっすか?wwww

残り10.1キロっすか、すでに50分も走っているんですけど・・・。

 

いやーこのときはホントに衝撃が走りましたね。

まぁ、ちょっとだけ言い訳するとスタート直後の後方を走っていた私達が一番大変な思いをしたらしいです。渋滞と出来上がっていない走行ライン、ハンパに掘れてしまったワダチ等々・・・実際私達の後からくるバイクは徐々に減っていきみんな諦めたとかバイク壊れたとかでリタイアしていきました。それくらいレース開始2時間くらいまでは過酷な状況でしたね。

 

しかしそんな事で文句言ってても仕方ないのでとにかく進みます。

いわゆる難所ってのは100とか200メーター間隔で出てくるので休む暇が無いんですね。(それでも休みましたがw)

そしていよいよ1周が終わらないまま深い森の奥で2時間が経過。

さすがに焦る私。

チームメイトによると2時間経過の時点で147台中100台近くが1周目を戻ってきてなかったらしいです。それくらい過酷なレースになってましたね。

コースマップはほとんど覚えてなかったのですが、確かコース終盤に川下りのセクションがあった事だけは覚えてまして。

とにかく川がある所まで進めばゴールが近いはず!と思い懸命に進みます。するとちょっと進んだ所で遂に川を発見!

ここでかなりテンション上がった私は一気に岩ごろごろの川の中をそこそこのペースで進みます。

 

しかし。

もうちょいで川終了って所でエンジンストップ。

???

なんでエンジン止まったのか分からなかったのですが、とにかく川を出たいのでエンジン掛けようとすると・・・クラッチが切れません・・・。

あー!

クラッチ終わっちゃったー!と、かなり焦りましたが、一応油圧なクラッチをあおってあげると少しだけ手応えアリ。

これは!

と思い、とにかく川からバイクを押しだし、そのままマシン冷却の為にしばし休憩。熱中症もやばそうだったのでメットも脱いで川の水をバシャバシャしてみたら、冷たくて気持ちいいんですよ。試しにソーっと川に上半身ごと倒れ込んでみたらめっちゃ気持ちいい!ww そんなこんなでそこで10分ちょっと休憩。ヘルメット脱いで川遊びしているところをかなりの人数に目撃されてしまったと思いますが、あれは私ですwww

少し休ませてあげたマシンにまたがりクラッチ切ると・・・キタキタ! ちょっと怪しい感じなのですが、それでも発進は出来そうだったので、再スタート。

 

しかし、ディスクがフェードしてしまったのか油圧ラインにエアー噛んだのか分からないのですが、10分ほどするとまたクラッチがスコっと抜けて切れなくなります。

仕方ないので1セクション進んではマシン止めて冷却して・・・と、とにかく仲間の待つピットまでマシンをすすめていきました。

普段は大嫌いなウッズの激下りセクションなんかはもう嬉しくて、だってエンジン掛けなくても進んでくれるんですからね。

 

結局、ピットまで辿り着いたのはレーススタートしてから3時間50分くらい経過してました。

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お仲間に事情を説明しマシンを完全冷却してから再スタート。

 

しかし最後はコケた拍子にクラッチカバーが割れて終了となりました。

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まぁレースですからね。何があっても驚きませんし、調子の悪いマシンを1周させてくれたんだからたいしたもんですわ。

 

なんかこれ読んでると「え?何が楽しいの?」と思われそうなんですけどね。

 

これがね。

めっさ楽しかったんですよ。

 

夏の始まりを告げるダートなハチタイ。今年も熱い夏になりますように。