PB精密ドライバー各種

エイビットの店舗に来たことある人なら分かると思いますが、レジの脇に精密ドライバーのラックがあるんですね。
PBの精密ドライバーを置いているのですが、会計時に「あ、そうだ!」ってついで買いしてくれる人が結構います。

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精密ドライバーって車両整備とかだとぶっちゃけそんなに使わないのですが、それでも無きゃ無いで困る場面がありまして基本的になモノだけでもいいので持っていて損じゃない工具のひとつだと思います。

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・PB精密ドライバー(プラス・マイナス)

実は精密ドライバーの#0以下というのは厳密に世界基準がなく、そこそこファジーな感じで作られている場合が多いのです。
実際カメラメーカーさんの修理部門とかのお客さんはいろんなメーカーの精密ドライバーを買って試している人もいるくらいですからね。

また精密ドライバーはプラスとマイナスだけではなくHEXやTORXもあります。

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・PB精密ドライバー(HEX)

・PB精密ドライバー(TORX)

HEXでは1.5mm以下になるとこういう形状のドライバーの方が使いやすいです。
そしてTORXは近年電子機器向けに小さいサイズのTORX需要が増えておりますね。

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・PB精密ドライバー4本セット

そして現在PBの精密ドライバーが基本4本組でお買い得セットになっております。
とりあえず買い始めるには良いセットだと思いますよ。

ショートヘッドHEX

今日はポカっと暖かい日でした。
3月に入りいよいよ春がやってくる気配が漂いはじめましたね。

さて今日は各種ある工具の中でも代替が効かない工具のひとつ、HEXのお話。
HEXってのはつまり六角のネジの事、キャップボルトと言えば分かりやすいかな。
これ普通のボルトナットと違って横からアクセス出来ないし、モンキーみたいなアジャスト出来る工具も無いのでキチッと揃えてあるかどうかがキモになります。

当店でもっともスタンダードなHEXの工具で定番人気なのがこれ。

PB L型HEXレンチ(スタンダード・レインボー)

こういったスタンダードなL型HEXレンチは、とりあえずHEXなネジには関係無いって人でも持っている工具だったりしますよね、
まぁ整備だけじゃなくいろんな用途があるのが工具ですから基本的なところは揃えておきたいもんです。

しかしHEXネジが要所で出てくる車種にお乗りの人やプロメカさんの場合、こういった定番のスタンダード工具だけじゃなんともできないって作業があるんですよね。

そういう場合・・・。

Ko-ken Z-EAL 3/8HEXソケット

例えばこんなソケットタイプ。これは主にトルクが欲しいところで必須になる工具です。実際にやった事ある人なら分かると思いますが、6ミリ以上のHEXの場合結構なトルクになってくるのでL型レンチでは厳しい場面があるんですよね。

ですのでHEXがそこそこ出て来る作業が多い人はソケットタイプも揃えておきたいです。

そして手元での作業が多いと持っていて便利なのがドライバータイプ。

PB スイスグリップHEXドライバー  ・PB スイスグリップHEXドライバー(ボールタイプ)

例えば取り外した部品を机の上に置いてさらにばらす・・・とかの場合にはやはり重宝する工具です。
使う場面が限られる工具ではありますが要所で持っているととても便利に使えますね。

 

とまぁ一言でHEXと言っても工具の種類は豊富です。
この辺を臨機応変に揃えておけば大抵はなんとかなるのですが・・・・。

普通のボルトナットに比べてアクセス方法が限られてしまうキャップボルトのHEX。

例えば12ミリのボルトがあったとして、普通に回すならラチェット&12ミリソケットで回せますよね。
しかしそのボルトの上にホースとか部品があったりしたら横からしかアクセス出来ません。そんな時は横からメガネ差し込んだり、真横からスパナ入れたりってなりますよね。

で、HEX。
キャップボルトっていうくらいなので真横からのアクセスはまず不可能。
ボールタイプで逃げられる範囲ならば問題無いんでしょうけど、それも無理な場合には出来る事って限られてきてしまうんですね。

そんな時に威力を発揮してくれるのが「ショートヘッドHEX」

PB ショートヘッドL型HEXレンチ

例えばこれとかは通常のHEXレンチよりも曲がってからがかなり短く作られております。

スタンダードと比較するとこんなに短いんですね。
で、これでも無理っぽかったら・・・例えばこんなのもあります。

ANEX スリムオフセットドライバー

これなんかもう板に超短ビットが生えている感じでして、せっまい隙間でもなんとかなったりします。

この通り。

こんな感じでキャップボルトであるHEXは面倒な場所にネジがあると途端に大変な作業になったりします。
ここで紹介した物をすぐに買え!とかでは無く「へーこんなのあるんだ」と覚えておいて頂きいざってときは思いだしてくれれば嬉しいです、はい。

伝わりにくい便利な工具

これだけ情報が揃っている時代、あえて言うなら情報過多ですよね。
でもでも、本当に欲しい情報って転がってなくて「いや、そこまでは分かるんだけど・・・もうちょい」って所がなかなか難しい。

これ工具に言えてる話でして「そこまでは分かるけど、もうちょい」系の事と、最初から「検索かけようにも、そもそも何が分からないのかが分からない」ってのもあります。
後者で言えるのが、プロならではの技術ってか工具の使い方。

「へぇーそんな方法があったんだ!」

ってのは検索しようが無かったり、プロでは当たり前過ぎて話題にならないけど、一般の人には伝わってこなかったりね。
ま、そういう情報はなるべくエイビットで発信しているツモリなんですが・・・まだまだですよね。

そんなわけで今日はウチで開発しPBに別注した2つの工具を久々に紹介。
今では普通に流通してみなさんも知っている存在になってきてますが、当時はなかなか知られていなかったと思います。

ひとつはこれ。

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PB ホースプラッカー

これも誤解を受けすい工具でして、HPでも説明してますがホースの張り付きを剥がす工具なんですね。
でもこれで引っ掛けてグイっていきなり引っ張ってしまう人が多く、ホースが破けたり工具が壊れたりと、なかなか大変でした。
もちろん綺麗に剥がした後はこれで引っ掛けつつ引っ張るのもアリなんですが、張り付いている状態でいきなりはね・・・あと、これをコジリ作業に使う人が結構いて、やはり破損に繋がってましたね。

きちんと使えればホントに便利な工具ですよ。

 

そして発売時は様々な質問が飛び交ったピックツールセット。

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PB ピックツールセット

これの写真の一番上は私の完全オリジナルなのですが、これがコジリにちょうど良いみたいで発売当初は「クレーム交換してくれ」とか「初期不良だ」とか多かったですね。
で、どうやって折れたのか聞くとかなり無茶なコジリ方をしてて(笑)
※現物見れば分かると思いますが、結構細い工具なので無茶すればどうなるかくらいは分かると思います。

そして知っている方もいるかもしれませんが、初期ロットだけ限定カラーで販売していたんですよ。
なので折れちゃったけど限定色でくれとかもあったなぁ。(もう本当に無いですよ)
ちなみに今でも質問は来ますけど、無茶しない範囲では何につかってもらっても構いません、かなーりファジーな工具でしてユーザーのアイデア次第で、その人なりの便利な使い方で使ってもらえれば良いと思ってます。

で、こういった工具はプロメカさんの工具箱を見るとかなりの確立で見る事が出来ます。
上記の説明でも分かる通り、ズバ!っと説明出来る分かりやすい工具では無いのですが、プロの現場でも必要不可欠な工具なんですね。

この辺を便利に使えるようになると作業も楽しくなってきますよ。

ネジをなめた時の初期対処

もう・・・寒くなったり少し暖かくなったり・・・。
体調おかしくなりますよね。
昨晩はお店終わったあとに少し残って仕事してたのですが夜の10時頃から雪が降り始めまして、慌てて駐車場にブルーシート敷きました。
うちの駐車場は砂利なので雪が積もっちゃうと除雪が大変なんですよー。

まぁブルーシートの敷設が終わった頃には雨に変わりまして・・・積もったりはしなかったんですけどね。

で、こんな寒い日にはガレージにこもって整備とかもアリなわけでして。
今日はそんな作業中っぽい人が足りない工具を購入しに多数来店してくれました(感謝)

そんな中で売る側もちょっと緊張ってか「大丈夫かなー」と思っちゃうのがネジを舐めちゃったとかボルト切っちゃったとかソレ系の相談。
今日も「ネジが舐めちゃった-!なんとかなりませんかー?」って相談がありました。

 

で、そんな時にオススメしている初期の作業が・・・これ。

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センターポンチで叩く。

少し説明しますと・・・。
まず冷静に考えてみましょう。何故舐めたのか。
締めこむ時に舐めたのか、緩める時に舐めたのか。これだけでも結構違います、緩める時に舐めたのならば「舐めてしまうだけの原因」があると考えます。

完全に人間が悪くて舐めたのならば問題外ですが、普通にしてれば緩むハズのネジが舐めてしまうのには例えば「錆びている」とか「熱と風雨で固着している」とかが考えられます。(両方の場合も)
で、そこまで考えつくと、今度は「舐めてしまうほど固着している物って取り外せるのか?」と考えます。

 

ここで話がそれますが「手で回らないほど固く締まっているネジをなんとかして外したい時」って何使います?私ならエアーインパクトレンチとかでガガガガ!って外しちゃいますね。
エ アーインパクトレンチって手で緩まないネジが外れますよね。
あれってエアーのトルクのおかげでもありますが「インパクトレンチ」って言うくらいなので中に 「ハンマー」が入っているです。
ハンマーがカッコンカッコン回ってるんですね。
そのハンマーの衝撃でネジが緩んでくるんです。

話を元に戻すとつまり「舐めてしまうほど固く締まったネジ」に手工具の救出工具では刃が立たない場合が多いです。
そこでポンチとハンマーの出番なわけです。

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PB 無反動コンビネーションハンマー

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PB センターポンチ

ウチのHPにある<工具実践>コンテンツの中に「ねじが舐めたら」ってページにやり方は書いてありますが、センターポンチを緩め方向に斜めに当ててハンマーで慎重に叩いていきましょう。
ポンチが食いついてきたら、相手が変形しない程度でガンガン叩きましょう。
これ形は違えどエアーインパクトレンチ使っているのと同じ状態。

実践のページにも書いてありますが、例えこれで緩まなくてもこれを時間掛けてやっておくだけで、この後の作業での緩みやすさは桁違いです。
プロメカさんのあいだではそこそこ有名な方法なんですが、一般の人ほど簡単な方法をいろいろ探しすぎて遠回りしていると感じます。
多分ハンマーくらいは持っていると思いますので、せめて質の良いセンターポンチの1本くらいは工具箱に入れておくようにしましょう。
超硬刃も良いんですが、とりあえずはノーマルなスタンダードタイプで良いと思いますよ。

精密ドライバーあれこれ

普段、私と同じように車両の整備をメインとしている人にとって工具としては有名なんだけどあまり使わないんだよなぁ・・・って工具って存在しますよね。

例えば木工用の工具とかだってそうだし、配管用の工具とかもそんな感じですよね。

で、自分にはあまり関わりのない工具なんだけどいざ出てきた時に「あれ?」って困る事の多い工具の筆頭が実は精密ドライバーなんですね。

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車両整備の場合、ここまで小さなネジと関わる事って実はあまりなくて電子部品とかカメラ等をいじる事がないかぎり揃えておこうとなかなか思えない工具かと思います。

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でもでも、やっぱりたまには出てきてかなり困る事になったりもしますので、そこそこ工具が揃ってきて「次に何買おうかな・・・」なんて悩んだら候補のひとつにでも入れて欲しいと思います。

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精密ドライバー 一覧ページ

種類とかはありますがとりあえず基本を抑えておくだけでも良いと思います。

またHEXやTORXの極小ネジとかも出てきたりする場合もありますので、そういう時にはそういった精密ドライバーのラインナップもあります。

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PB HEX精密ドライバー
PB TORX精密ドライバー

特にTORXは普通の工具では買えない小さなサイズまで在庫してますので、困った時は相談してくださいませ。
注意点として普通サイズのTORXってT10の次はT15、T20と5番ずつくらいで飛んでいくのですが、10番以下はT6、T7、T8、T9といった感じで1番ずつとなります。
この辺は選定が難しいのでよくサイズを調べてくださいませ。