ホイールナット用のトルクレンチ

昔も今もトルクレンチ関係の問い合わせで、もっとも多いのが自動車のホイールナット締め付けの件。
はじめたばかりの初心者さんも内燃機までバリバリやると言うプロメカさんも、タイヤをハズすところから始める作業があるので基本的なトルクレンチの1本として高い人気を誇ります。

ホイールナットの締め付けで使うトルクレンジはM14を対応とした場合大体105Nm前後です。

ですので通常のトルクレンチで言うところの40-200Nmあたりが購入候補になってくると思います。
メーカーによっては20-110Nmのトルクレンチとかもありますが、これはあくまでも20-100Nmのレンジ違い品くらいな感じなので、差し込み角の使い勝手も含めて考えると上限200Nmモデルが正解。

で、このホイールナット用になってしまう大きめなトルクレンチの件はこちらのページにうまい買い方が書いてあります。

近年トルクレンチはかなり安価になりましたがそれでもそこそこの価格がするわけでして、他用途でも使いたいって人には購入時に結構悩む事になると思いますが……
実際買ってみると分かるのですがホイールナット以外にはほとんど使う事無いので、割り切ってしまえばこんな便利なトルクレンチも候補にあがってきます。

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KTC ホイールナット専用トルクレンチ

これさえ買っておけばホイールナット用として安心して使えますし、トルクレンチ本体+ホイールナット専用ソケットだと考えれば結構安いセットなんだと言う事も分かっていただけると思います。
ソケットサイズを追加したい場合には ソケット単品はこちら

 

しかし、それでも調整式が欲しいって人もいますので、その場合には先ほど書いた通り40-200Nmのトルクレンチがオススメ。

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東日 プリセット型トルクレンチ各種

いわゆるトルクを調整して使えるプリセット型のトルクレンチです。
整備向けにずらっと揃えたい場合には・・

・5-25Nm
・10-100Nm
・40-200Nm

の3本を購入していただければ認証工場で採用されているのと同じフルセットでのトルクレンチとなります。

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つまりホイールナット用として40-200Nmを最初に買っても後で何かのトルクレンチでかぶってしまって買い損って事はありません。

まぁどういったトルクレンチにするのかはユーザーの考え方だとは思いますが、上記のような感じで購入しておけば後で後悔する事はほとんどないと思いますよ。
そしてどうしても分からなくて悩んだら遠慮なくお問い合わせくださいませ。

自己融着テープの巻き方

糊がなく全くべたつかない自己融着テープのニンジャテープ。

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ITW 自己融着ニンジャテープ

配線の処理とか防水加工とかパイプの簡易補修とか、さまざまなシーンで活躍し、お店でも絶大な人気を得ております。

が。

これ配線処理とかで適当に巻くとイマイチな場合があるんです。
実際に使った事ある人だと分かると思いますが、端の部分が後日まくれてきてそこからペロペロと剥けていってしまうんですね。
で、そんな感じになった事あるとやはり重要な場所に使うには怖くなったりしますが……。

実は巻き方が悪いだけって事が多いのです。

ってなわけで今回はメーカーご指導のもと、完璧なニンジャテープの巻き方を伝授。
これさえおさえておけば完璧な巻きが出来るようになりますよ。

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まず、使いかけがこの状態になっている時点で間違ってます。
(私も知らなかったので偉そうな事言えませんがw)

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端になる部分を自分の利き手と相談しながらこんな感じで斜めカットします。

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で、こんな感じで端と端を斜めカット。
(サンプルなので短くしてます、長さは関係ありません)

で、これがどうゆう事なのかと言うと。

このニンジャテープ。
簡単に言えば目一杯引っ張った状態で重ね合わせると最大の張り付き能力を発揮します。
なので巻き始めと巻き終わり部分を斜めにカットしてあげて……

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こんな感じで端部分をビヨーンっと目一杯引っ張った所から始めると、めくれやすい端部分が強固に接着します。
(これは巻き終わりの最後の部分も同じ)

斜めにカットする理由はこの最初のビヨーンをやりやすくするためと、余り部分にテンション掛からない状態をなくすための2つの理由があります。

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そうして巻いて上げればギッチギチのテンション掛かった状態で最初から最後まで巻けるはずです。
すでに持っている人はもちろん、これから購入を考えている人も是非お試しくださいませ。

一度融着させたテープの再利用は出来ませんのでご注意ください。通常のビニールテープのように少し剥がして、また貼ってと言う使い方には合いません。

また糊がないテープですので水漏れの修理にも活用出来ます。(動画参照)

2018JNCC最終戦AAGP爺ヶ岳

もう毎年毎年毎年毎年。
とにもかくにも年間8戦あるJNCCを順番に追っていくと、春から晩秋までがまぁ早い(全然追ってないけどw)

2018JNCC最終戦

ってなわけで行ってきましたJNCC最終戦のAAGP爺ヶ岳。
もう爺ヶ岳に来るのは20回以上にもなるのでなんだからホッとする感じでもありますね。

金曜日の深夜に出発して土曜早朝から出店準備。

2018JNCC最終戦

今回はモトクロスの上位勢の参加も表明されていて事前情報が出るたびに盛り上がっておりました。
そのためなのか土曜日からの参加人数もかなりいまして出店組も気合の入った設営でしたね。

2018JNCC最終戦

私も普段より気合いれて多めに商品持っていきました。
多くの方がブースまで来てくれてWebで紹介している商品とか、まだしてない新商品とか触ってもらえました。
出店場所はおなじみのいつもの場所だったのですが、テントのこちら側から見える素晴らしい紅葉は眼福でしたね。

そんなわけで土曜日はかなりドタバタと終了。
そのまま夜の宴会(BBQ)に移行。
外気温が氷点下を指し示す過酷な状況でしたが…

2018JNCC最終戦

そのへんはタープテントに梱包フィルムぐるぐる巻き仕様で完全武装。
最近は歳なのか早めの撤退とか多かったのですが、今回の宴会は常にゲラゲラと笑いが絶えずで深夜まで呑み明かしました。
とにかく面白かった!
チームに急遽混ざってくれることになった噂のモリー君とも打ち解けることができ(店舗では何度か目にしてるけど話をした事なかった)とにかく大満足の前夜祭でした。

2018JNCC最終戦

そしていよいよレースデイの日曜日。
今年は台風の影響をくらいまくってあまり出店出来なかったので、がっつり応援体制で臨みました。
午前はナグモのナガチャンとかお仲間が10名以上出てたので張り付きで声張り上げてました。

2018JNCC最終戦

レース後はお約束の「俺の勝ち、はい俺大正義」タイム。
まぁ実際はそんなことなくて、まだ息も整わない状態なのにみんなでレース中の話に夢中になってましたね。
(いや、そこウチの店の前なので邪魔なんだけど…と言えない雰囲気)

そして午後。
いわゆる全日本格のCOMPクラスのレースです。

2018JNCC最終戦

このクラスにはさっき話にでたモリー君とまー君のふたりが出場。
モリー君はなかなか実力者と聞いてたし、まー君は練習も人一倍頑張ってたし最近すっげー乗れてて個人的にかなり期待してました。(内緒でピットイン時用のドリンクとかも用意してた)

2018JNCC最終戦

そんなわけでレーススタート!
なんとまー君が絶好の位置でスタート決めやがって応援してるこっちも握る手に力が入る展開。

しかし…なかなか思うようにいかないのがレースってもんでして、1周目の序盤で痛恨のミスから転倒、その時にちょっとやば目の怪我をしてしまいました。
クラス上位でホームストレートを通過するモリー君を見送り、まー君を待ちますが…帰ってこない。
その後かなり遅れてフラフラしながらやっと戻ってきたのでピットに入れたら、スロットルを握る右手をかなり痛めていて(もしかしたら折れてる)私はレースの終了を告げると「いやだ!」と言ってピットアウトして行ってしまいました。

結局はレース後半までは走ったのですがアドレナリン補正もキレたのか、ピットまで戻ってきてDNF(ドゥーノットフィニッシュ)

かたやモリー君がレース中盤から安定の首位独走。
お見事クラス優勝を決めてくれました!

2018JNCC最終戦

モリー君おめでとう!
かなり安定した走りで一発の速さとかじゃなく「強いライダー」系でしたね。
これは来年も期待できそうです。

そしてまー君を救護に連れていったりしたのですが…まぁ本人が超悔しそう。
知ってるんですよ、誰よりも練習して誰よりもレースに積極参加して「上を目指して」いる姿勢を。

2018JNCC最終戦

レース開始前にひとりで集中してた時は声掛けられなかったもん。
(盗撮したけど)
私みたいなオヤジから慰めの言葉とか聞きたくないだろうから、あまりその件には触れませんでしたが、その悔しい気持ちをまたレースに向けて頑張ろうね。

ってなわけで今年のJNCC最終戦。
嬉し悔しの結果になりました。

そしてきっとこの広いレース会場には別のドラマもたくさんあったんだと思います。
そんなこんなも全て呑み込んで、とりあえず──

今年もお疲れ様でした。
レースを盛り上げてくれた全てのライダーと関係者の方々、また来年最高の笑顔で再開しましょう。
おつかれっした!

2018JNCC最終戦

JNCC最終戦AAGPにいってきます

毎年毎年、このJNCCの最終戦がくると「一年ってはえーなー、おい」と思いますが。
まぁ今年もやってきました最終戦。

ウチとお隣のナグモさんとで積極参加しているXCレースでして、出来るだけみんなで、そして出来るだけ初レースのお客さんを連れていこうってな感じで毎回臨んでおります。

JNCC最終戦2017

JNCCってレースはいろいろ言われたりして賛否が別れるかもしれませんが、それでも国内最大級のレースなのは間違いなくて「初めてのレース」を見せてあげたいってこっちの意気込みにもすごくマッチする良い大会だと思ってます。

今回も初レースな人を連れていくことが出来ましたので、ウチとナグモのミッションはコンプリートかな。

ちなみに今回も私は出店参加ですので赤いテントを目印に訪れてくださいませ。
お店の在庫と完全に分けて管理してますのでイベントだけで販売する工具もありますのでお楽しみに。

あ、そうそう。
今回はレースの方も目玉情報満載。
先日の全日本MXで優勝した成田選手とかMXの強豪勢も多く参加します。
それを迎え撃つクロスカントリー勢の戦いとかいろいろ熱い展開を見ることができそうですね。

※ってなわけで土日と店舗は休業させて頂きます。
一応留守番いるので日曜日なら急ぎ対応は出来ます。

近年のウエス事情

どんな分野の整備にだって必要不可欠な工具や備品ってありますが、それでも分野ごとに代替えがきいたりするものもあったりします。

しかし「こりゃ持ってないとダメっしょ」って必須なものってもありまして…
今日はそんな中から汚れを拭き取ったりオイルをぬぐったりと超必須のウエスの取り扱いを紹介。

近年はショップタオルを代表とする紙製のペーパーウエスが主流になりつつあります。
最大のメリットは「使い捨て」出来る事。
ある程度まで使ったら躊躇なく新しいウエスをさっと取り出して使えるのは、整備を綺麗に的確に行う上でとても重宝するんですね。

ショップタオルBOX

SCOTT SHOPタオル ブルーBOX(200枚入)

よく「キッチンペーパーでいいのでは?」と聞かれるのですが、水分を含んだときの破けやすさや、細かな毛羽立ち等々でかなりの性能差があると思っております。
また思っている以上にキッチンペーパーがそれほどコスパがいいわけでもありませんので、ここは専用品のウエスを購入してもあまり気にならない価格差なんじゃないかな?と思います。

ちなみにこの有名なショップタオル。
地味に進化しておりまして現在はこのスタンダードの2ランク上であるショップタオルプロが登場。

ショップタオルプロ

SCOTT プロSHOPタオル ヘビーデューティー(60カット)

こちらは従来品のスタンダードに比べるとパーツクリーナーでビショビショに濡れるような場面でも破けない頑強さがウリになっております。
メーカーでも従来品の3倍の強度とうたっておりますので、ショップタオルの愛用者な人は一度くらい試してみてください。

SIGNETウエス

SIGNET ペーパーウエス

そして店舗で指名買いが多いのがこのSIGNETのペーパーウエス。
何がうりかというと「白色」だという事。
もちろん紙質も上記のショップタオルと違うので好みの差もあるんだと思いますが、この白色ウエスってのは一定の需要がありまして。
例えばオイル交換の際に拭き取ったオイルの色を正確に判断出来たりします。
(着色のウエスは少しわかりにくい)

っとまぁ、当店で販売しているペーパーウエスはこんな感じでしてあとは好みやコスパを考えて使っていただければ良いかと。

あと紙製ではないのですがメリヤス生地の布製ウエスだと。

メリヤス生地ウエス

メリヤス生地 縫合せウエス 1kgパック

この縫合せウエスと呼ばれるメリヤス生地(Tシャツの生地と同等)が売れております。
こちらはコスパもよく白色で吸水性もいいのでヘビーな整備現場からは絶賛されてますね。

私も個人的にはいらなくなったTシャツをハサミで切ってウエスにしたりしてますが、それでもそんなに数はないのでペーパーウエスをガレージとトランポに1本づつ置いてあります。
これが正解ってのはありませんが好みに合ったモノってのはあると思いますのでいろいろ試してみてください。