ワイズの六角レンチシリーズ

国内のちょっと変わったドライバーやHEXレンチを販売しているワイズ。
もとは若穂囲製作所という新潟の工場だったのですが現在はフジ矢グループの一員でもあります。

そんなワイズのHEXですが形が特徴的なものが多いので、見た目とかそれに付随した使い勝手的な面を語られることが多いのですが。
実はかなりの強度を誇るがっつり現場仕様な六角レンチとしても多くの方に愛されております。

で、今回は当店で人気のワイズのHEXレンチを紹介。

ワイズHEXレンチ

ワイズ スティックボールHEXレンチセット(ショートヘッド)

こちらは狭い箇所で使う「ショートヘッド」なL型HEXレンチです。
狭いところで使うのを前提として作られているので六角レンチの宿命である「60度振り」が困難なことも想定してヘッドはこんな感じに──

ワイズHEXレンチ

12角に面取りしてあります。
これによって低トルクな空回しではサクサクと30度の振りでボルトを回すことが可能です。
ガッツリとトルクを掛けたいときは奥まできっちり差し込めばOK。

そしてこちらはもっとショートヘッドとして使える。

ワイズHEXレンチ

ワイズ ピアスボールHEXレンチ

ピアスボールレンチ。
板状の本体にHEXが差し込むようについているので狭い隙間でも六角ボルトを回す事が可能です。

ワイズHEXレンチ

片側はストレート、反対側はボールとなっていますが実際に使ってみるとそんなに違和感もなくクルクルと使うことが出来ます。
(詳しくは紹介ページでどうぞ)

そしてこちらが首振りHEX。

ワイズHEXレンチ

ワイズ フリーHEXレンチセット

HEXレンチを使うキャップボルトというのは普通のボルトナットと違って横からスパナを差し込んだりとかが出来ませんので、できるだけ多くのHEXレンチの種類を揃えておく必要があります。
この首振りとかは斜め奥にあるHEXにもアクセス出来るので重宝しそうですよね。

ってなわけで少し変わったHEXレンチではありますがどれも使える人気HEXです。
これを見てピンときた人はぜひご検討くださいませ。

マルチに使える金属製パーツボックスいろいろ

整備に関わる工具というにはちょっと違う備品系のあれこれ。
その中でも車両系整備ではオイルを扱う関係で外した部品をその辺にポンと置いておくのが嫌な場合ってあります。

そんな時にはステンレス製のパーツトレイが重宝するのですが、サイズがそれほど大きなものはないのでどうしても「小分け」になってしまうんですね。

ステンレスパーツトレイ
整備に便利なパーツトレイですが大きさには限度があって小分け保管になる場合が多い。

SK11 浅型ステンレスパーツトレイ

そこで今回紹介したいのがもっと大きな鉄製の箱。
外したオイルまみれの部品を放り込んでおけるマルチなパーツボックスです。

メタルパーツボックス

SK11 マルチパーツボックス(可動式取手)

外寸:幅467×奥行337×高さ120mmとかなりの大きさがありますので、作業中に足元に置いておいて汚れた部品をまとめて保管出来ます。

メタルパーツボックス

可動式の取手になっておりますので横にして「持ち手」として使ってもよし、上側にして中身を入れたまま重ね置きも出来るスグレモノです。
容量も14リッターありますので、廃油受けとしても活躍するボックスだと思います。

そして部品洗浄に特化するなら

メタルパーツボックス

SK11 マルチパーツボックス(パンチングケースセット)

この2枚セットがおすすめ。
受けとなるパーツボックスとザルの役割をするパンチングケースのセットになっていて、汚れた部品を放り込んでおいてそのまま洗浄。

メタルパーツボックス

あとはこのようにザルのように切ってあげればOKです。
これもなかなかこの大きさのバケットってないので販売以降大変大きな反響を頂いております。

なかなか普段の整備でこういう備品系のものって積極的に購入を検討するものではないと思いますが、こうやって紹介されていると「おお!」と思ってくれる人は多いですね。
この機会にぜひどうぞ。

精密ドライバーの差し替えモデル

いわゆる車両整備だとあまり出番のない工具ってのがありまして。
工具としては王道なんだけど、その車両内容だとあまり使わないよねーってのが精密ドライバー。

いやもちろん全く必要じゃないって事はなく、持ってないといけない工具のひとつではあるのですが、なにせほとんど使わないので揃えておくのを忘れちゃうって人も多いと思います。

で、そんな使用頻度があまり高くないよって人にオススメなのが差し替え式のドライバー。
PBからは2通りの買い方が出来るモデルがあるので今回はそれを紹介。

PB 精密差替ドライバーセット(ESD仕様)

ひとつめは、これ。
両頭のブレードを差し替えて使う差し替えドライバーとしては王道のモデルです。(ESDってのは静電気防止モデルの事)
これの利点はプラス・マイナスだけじゃなく、TORXやHEXのラインナップもあって自分の好きなセットにカスタマイズ可能な事ですね。

使用頻度こそ低いけど細かな作業もたまにやるって人にはオススメだと思います。
またこんな感じで差し込んでしまえば普通の精密のように使える感じもいいですよ。

そして。

PB インサイダーミニ(精密ドライバー)

こちらはビットを本体に内臓出来るインサイダーシリーズの精密ドライバー。
ビットのラインナップはなく内臓ビットだけで使うことにはなりますが、よく使うプラスマイナスは入ってますので、その辺だけあればOKって人にはコンパクトだしオススメ。

使わない時はこんな感じで全てのブレードを内臓しておけるので、先端が無くなったー…とかのトラブルも少ないですね。

もちろんよく使うよって人は差し替えじゃなく普通の精密ドライバーを購入すればいいと思いますが、あまり出番ないけど持ってないのは嫌だなって人には差し替えモデルはなかなかオススメですよ。

強力ボルトカッター ─KNIPEXコボルトシリーズ─

30年以上前まだ輸入工具というのがあまり認知されてない頃に国内で鮮烈なデビューを飾った工具がバーコやクニペックスの硬線ニッパーです。
日本製のニッパーというのはいわゆる1本で万能型のものが多く、海外で作られている役割分担がはっきりしているニッパーの中で強力型の硬線ニッパーの切れ味は本当に衝撃的でした。

当時は今のモデルになる前のバーコのニッパーだったと記憶してますが、その後KNIPEXのニッパーが紹介され

輸入工具のニッパー = なんでも切れる

みたいな意識が浸透していったと思います。

そんな強力無二なニッパーでありますが弱点といえば最終的に人間の握力がそのまま切断力に比例してしまう事です。
もちろんレバー比もあるので1:1ってわけではありませんが、いくら刃自体が切れ味を持っていても硬い相手では難しいものは難しいってな感じですね。

そんな「とにかく切断力を!」というユーザーに近年売れているのが、もともとボルトカッターとしてニッパーの上位に存在しているKNIPEXのコボルトシリーズです。

KNIPEXコボルトシリーズ

握る力を倍増する先端構造により、開き幅こそあまり大きく開口しませんがその切断力はかなりのものです。
実際うちのお客さんでも通常使用で硬線ニッパーのスタンダードの160サイズくらいを使いつつ、硬いモノ用にこのコボルトを購入って人も多くなってきました。

で、
そんな密かな人気のKNIPEXコボルトシリーズには標準サイズ(スタンダード)の200mmの他に小さいのと大きいのが存在します。

KNIPEXコボルトシリーズ

ちなみに小さいサイズの160サイズでもワイパーブレードのステンレス芯くらいなら簡単に切断出来ます。

●ラインナップ
KNIPEX 小型ボルトクリッパーXL250mm(リセス付)

KNIPEX 小型ボルトクリッパー スタンダード・コンフォート(スタンダードサイズ)

KNIPEX 小型クリッパー(スモールサイズ)160mm

KNIPEXコボルトシリーズ

こちらは最大サイズの250mm。
本工具の性格を考えればもっともニーズのあるサイズかもしれません。

現場で「とにかく硬いものをバチバチ切る作業が多い」という人はこの大きい250サイズがオススメですね。
でも標準の200mmでもかなりの切断力、そしてコンパクトさがありますので、いろんな作業が雑多にある現場では標準の200が良いかと思います。

また200mmサイズではお店でかなり売れているこれ。

コボルトベントノーズ

KNIPEX 小型ボルトクリッパー[ベントノーズ]

先端部分にクイっと角度がついているベントノーズモデルがかなりの人気となっております。
コボルトシリーズはその先端の機構ゆえに少々ごつい造りになってますので、キワの切断ではこっちの方が便利な場面が多いからだと思います。
切断能力はほとんど変わりませんし、ストレートで使いたい場面でも問題ありませんからね。

ってなわけで通常のニッパーにもう1本追加で!って検討中の方はこういう切断系工具はいかがでしょうか?ってお話でした。

ドライバーをマグネットに

とりあえず分からないなりにも整備を始めてみて、その後工具にまで興味を持つようになると徐々にいろんなメーカーがあるのが分かってきたりして──
その中でもいろんな特色を持ったメーカーがあるって事まで分かってきて、ボチボチ気にいった工具メーカーで揃え直そうかなぁ……
なんて思ってくる時期に「んー……」って考えちゃう事っていくつかありまして。

今回はそんな「んー」って思う中のちょっとした悩みというか相談が多い話のひとつ。
ドライバーの磁化のお話です。

よく安い工具メーカーのドライバーって先っぽがマグネットになっていて、ビスとかくっつくようになってたりしますよね。

整備のホントに初歩くらいの人がとりあえずテキトーな工具買って来てスタートしたりすると、高確率でそういう最初からマグネット化されたドライバーだったりします。
まぁ実際私も若い頃にそんなドライバー買いましたからね。

でもちょっとグレード上げるってか良いメーカーとされているドライバーを選ぼうとするとほとんど非磁化なドライバーなわけです。
これは諸説ありますが製造工程で磁化すると強度に影響が出るとかなんとか。(真相は知りません)

そんなわけでドライバーをアップグレードしようとした時に、そんなちょっとの機能の差が気になったりして購入の踏ん切りがつかない場合ってあるんですよね。

実際グレードの高い物ほどシンプルな造りになっている場合が多く、やたら高機能をうたう低価格帯の工具のほうが魅力的に見えたりするのも事実です。
しかし高グレードは実力はあるわけでして、そういう場合に悩む事になるわけですね。

でまぁ、今回のドライバーの話ならばそんな悩みもこんな物で解決出来ちゃったりしますよってのを紹介。

PBマグネタイザー

PB マグネタイザー(ドライバー磁化器)

ドライバーで有名なPB。
実際使うとかなり良いのですがさっきも書いた通りドライバーのブレードはマグネット化されてません。
そこでこのマグネタイザーの出番なわけです。

この丸っこいマグネタイザーを

PBマグネタイザー

こんな風にドライバーを当てがって少しこすります。

すると。

PBマグネタイザー

じゃじゃーん。

見事にドライバーはマグネット化されました。
永久磁石では無いので磁力は徐々にですが弱まってきますが、そしたらまたマグネタイザーに付ければOK。

PBマグネタイザー

また逆に「磁力が邪魔」な事もありますよね。
そんな時は裏面に印刷されている通り、上側でこすってあげれば磁力を消去する事も出来ます。

また「ドライバーのマグネット化」と書いてますが、実際はレンチやソケットにも使えますので、とにかく1個持っていればかなり便利に使えます。

ドライバーのマグネットは結構地味に悩んでいる人もいるので、こういうの使えば1発で解決出来ますよ-ってお話でした。