30年以上前まだ輸入工具というのがあまり認知されてない頃に国内で鮮烈なデビューを飾った工具がバーコやクニペックスの硬線ニッパーです。
日本製のニッパーというのはいわゆる1本で万能型のものが多く、海外で作られている役割分担がはっきりしているニッパーの中で強力型の硬線ニッパーの切れ味は本当に衝撃的でした。
当時は今のモデルになる前のバーコのニッパーだったと記憶してますが、その後KNIPEXのニッパーが紹介され
輸入工具のニッパー = なんでも切れる
みたいな意識が浸透していったと思います。
そんな強力無二なニッパーでありますが弱点といえば最終的に人間の握力がそのまま切断力に比例してしまう事です。
もちろんレバー比もあるので1:1ってわけではありませんが、いくら刃自体が切れ味を持っていても硬い相手では難しいものは難しいってな感じですね。
そんな「とにかく切断力を!」というユーザーに近年売れているのが、もともとボルトカッターとしてニッパーの上位に存在しているKNIPEXのコボルトシリーズです。
握る力を倍増する先端構造により、開き幅こそあまり大きく開口しませんがその切断力はかなりのものです。
実際うちのお客さんでも通常使用で硬線ニッパーのスタンダードの160サイズくらいを使いつつ、硬いモノ用にこのコボルトを購入って人も多くなってきました。
で、
そんな密かな人気のKNIPEXコボルトシリーズには標準サイズ(スタンダード)の200mmの他に小さいのと大きいのが存在します。
ちなみに小さいサイズの160サイズでもワイパーブレードのステンレス芯くらいなら簡単に切断出来ます。
●ラインナップ
・KNIPEX 小型ボルトクリッパーXL250mm(リセス付)
・KNIPEX 小型ボルトクリッパー スタンダード・コンフォート(スタンダードサイズ)
こちらは最大サイズの250mm。
本工具の性格を考えればもっともニーズのあるサイズかもしれません。
現場で「とにかく硬いものをバチバチ切る作業が多い」という人はこの大きい250サイズがオススメですね。
でも標準の200mmでもかなりの切断力、そしてコンパクトさがありますので、いろんな作業が雑多にある現場では標準の200が良いかと思います。
また200mmサイズではお店でかなり売れているこれ。
先端部分にクイっと角度がついているベントノーズモデルがかなりの人気となっております。
コボルトシリーズはその先端の機構ゆえに少々ごつい造りになってますので、キワの切断ではこっちの方が便利な場面が多いからだと思います。
切断能力はほとんど変わりませんし、ストレートで使いたい場面でも問題ありませんからね。
ってなわけで通常のニッパーにもう1本追加で!って検討中の方はこういう切断系工具はいかがでしょうか?ってお話でした。