2019年電気工事士試験の技能練習

毎年この時期になると問い合わせが増えてくる電気工事士試験の実技試験用工具。
工場の保全担当者とかも取得推奨になっていたりするので、さまざまな業種からの問い合わせがきております。

ちなみに2019年の第二種電気工事士試験は
・筆記試験 6月2日(日)
・技能試験 7月20日(土)・7月21日(日)
といったスケジュールになっております。
(申し込み受付はすでに終了してますので、今からだと下期ですね)

まぁ毎年の試験内容には大幅な変更とかはありませんので、試験の対策をしっかりしておけばなんとかなるんですけどね。

で、その対策。
弱電工具メーカーのHOZAN(ホーザン)からガッツリと用意されてます。
毎年この時期だけ品薄になるくらい人気なのがこれ。

HOZAN電気工事士試験用工具

HOZAN VVFストリッパー

ホーザンの代表的な工具と言えばこのVVFストリッパー。
2芯や3芯のVVFケーブルを楽にストリップ出来る電気屋さん御用達工具のひとつです。
時間に追われる事になる電気工事士の実技試験でもこの工具の利便性は必需品になりつつありますね。

HOZAN電気工事士試験用工具

HOZAN 電気工事士技能試験工具セット

そしてこちらは上記のVVFストリッパーも入った試験用工具セット。
専用のバッグまで付いていて会場にもこれを持っていけばいいので重宝されてます。

HOZAN電気工事士試験用工具

HOZAN電気工事士試験用工具HOZAN電気工事士試験用工具

HOZAN 第二種電工試験練習用 配線・器具セット 2019年版

そしてこちらは実際の試験と同じ練習が出来る配線と器具のセット。
学校とかに行っている人なら必要ないと思いますが、そうじゃない人は練習といっても限界がありますからね。
これを買って本番と同じ事が反復練習出来るのは嬉しいですね。

その他、補助工具も充実しておりますので試験を受けるぞって人は一度このページをチェックしてみてください。

そして試験が近づくにつれて上記の工具はかなり品薄になります。
今年チャレンジなんだよねーなんて人は今のうちからご検討くださいませ。

プラスのネジのお話

今回はみなさんが一番気になるプラスネジの話でも。

まぁあまり詳しすぎる話とか歴史の事言っても仕方がないので、昔から良く話題に上る「輸入工具と国産工具の合う合わない」のお話。
これ、私が工具というものに仕事として正式に携わった25年前よりも、もっとずっと前から言われている事でして「輸入工具メーカーのプラスは国産車に合わない」って話題について。

ちなみにプラスのネジにはちゃんと世界統一規格があってその名は「フィリップス」
ネジの国際規格の「phillips screwdriver」は世界中のどの生産国でも同じネジとして扱えるようにしたアメリカ発祥の規格でして、よく工具のカタログでプラスドライバーの表記が「P2」とかになっているのは「プラスの2番」ではなく「フィリップスの2番」ってな意味なんです。
(別にプラスの2番でも困らないけど)

ただし。
そんな国際的な統一規格があるはずのプラスネジですが…やはりなんか合わないというか、なめやすい場合があるのも事実でして。

プラスネジのお話

で、その話には続きがあって例えば国産メーカーのベッセルとか使っていると、どんなネジでも合うとの事。
逆にSNAP-ONとかPB等のいわゆる「輸入工具メーカー」のドライバーを使っていると合わないプラスがあると。
つまり輸入工具のプラスは海外ネジには合うけど国産ネジには合わない。
国産工具のプラスは海外&国産ネジのどちらにも合う。

プラスネジのお話

こんな都合の良い話があるもんか!って不思議に思いました。
しかしこの謎、都市伝説みたいなこの話の決着は結構簡単な話でして、私も15年前くらいに工具メーカーの開発さんに聞いて納得しました。

いまでは結構有名な話になりつつありますが、それでもお店で似たような質問をされる事がまだまだありますので簡単に説明を。

プラスネジのお話

まずはそもそも世界規格があるのにドライバーの形状に違いがあるのか?
で、よぉーく注意深く見てみるとちょっとだけ違うんです。

国産と海外メーカーのプラスには上記の絵のような違いがあります。
これは注意してみていないと分からないくらいの違い。
絵なので大げさに書いてます。

これ見て分かるのは海外メーカーのは尖っているんですね。
でも国産メーカーは尖ってない。
ちょっとだけ寸足らずな先端であとの寸法等は全て同じ、先端の尖りがあるかないかだけの違い。

で、なんでこんな事になっているのかというと日本独自の「JIS規格」のネジに秘密がありました。

プラスネジのお話

適当に書いた絵で分かりにくくてすみません。
こんな感じでドライバー形状で推察出来る通り、ネジ側も寸足らずなんです。

この寸足らずなJISネジに尖った海外ドライバーを差し込むと奥まで入りませんからナメ気味になります。
逆に国産ドライバーは寸足らずなネジに合わせて作られているので、JISネジはもちろん国際規格のフィリップスネジにもなめる事なく食いついてくれます。

ってなわけで「プラスネジにドライバーが合わない問題」は全て日本独自のJIS規格が原因で引き起こっていた先端の数ミリの長さ違いが元凶でした。

そんなわけで過去から現在まで海外メーカーのドライバーはダメだ説が流布されていたわけです。
決してユーザーの気のせいじゃなかったんですね。
で、そうなると「じゃやっぱり輸入工具のドライバーはダメなんじゃない?」って事になってしまいますが、もちろん工具メーカーだって対策しないわけありません。

実はPBのプラスドライバーは「日本仕様」と言うのが存在しまして、現在正規で輸入されているPBは全て国産ネジにピッタリ合います。
(先端がJISネジにも対応する形状になってます)
エイビットでは数ある海外のドライバーメーカーの中でPBをイチオシで販売してきましたが、こういった対応の良さも考慮してのオススメなわけです。

あとあれですね、ネジの制作がアジア圏に外注されるようになり日本独自のネジの流通自体が減っていると思いますので、昔ほどこの問題は表面化しなくなりました。
ぶっちゃけ今では知らなくても良いような話ではありますが、今でも当時の輸入ドライバーはNG説を信じ切っているいる人もいますので、そんな時はこっそり教えてあげてくださいませ。

伸縮するスピンナーハンドル

工具も揃って整備のスキルもそこそこ上がってくると出番が多くなる工具っていくつかあるのですが。

スピンナーハンドルなんかもそのひとつ。
これ持ってる人からすると持たない理由が分からないくらいの必須工具なのですが…実際工具店をやっているとまだまだ持ってないって人もいるんですよね。

まぁもうちょっというと1/2差し込みのロングなスピンナーハンドルは持っている人はそこそこいます(私も個人的に推してますし)
ところがこれが3/8差し込みになると持ってない人がすごく増えるんです。
1/2スピンナーはね「とにかくトルクが欲しい」とか「1/2はラチェット使わないので」とかいろいろ理由があって持っているって事があるのですが、これが3/8スピンナーになると難しいんでしょうね。
でもでも。
3/8スピンナーも持っていると便利なんですよ。

だからハンドツールの基本的なところが揃っていて「さて、次はどんな工具買おうかな」くらいな人には超絶オススメな工具のひとつだと思います。

で、そんなスピンナーハンドルですが、やっぱりいざって時は長いほうがいいし、持ち運ぶ時は短い方が良いんですね。(工具箱に入らないから…)

そんな悩みを解決してくれるのが変わり種工具をたくさんだしている国産のミトロイ。

mito_SPspX2

ミトロイ スライドスピンナーハンドル

むかーしKTCからも伸び縮みするスピンナーってあったのですが、惜しまれつつも廃盤になってしまいまして現在国産工具ではこのミトロイのヤツだけじゃないかな。

それも余計な機能が付いてなくて純粋にスピンナーとして使い勝手も良いです。
短くしているとこんな感じで……

mito_SPspX6

これなら収納にも困ることがありませんね。
またこのくらいの長さで使いたい場面もありますからね。

mito_SPspX4

そしてカチャンカチャンと伸ばしてあげるとかなりのロングになります。

ぶっちゃけこれを1本持っているだけでかなり整備の幅が広がると思います。
もちろん普通のスピンナーハンドルでも良いのですが、出先での重整備をする可能性がある人は一度試して欲しいですね。

購入後の評判もすこぶるいい工具ですよー。

目詰まりしないツボサンのヤスリ

ヤスリ表面に特殊コーティングをかけて切り粉が付着しないように工夫がされたヤスリ。
ツボサンのブライト900シリーズ。
TVで紹介されたりして一時は品薄になるほどの人気にもなりました。

そんなツボサンのブライト900ですが現在は様々な形状・用途のヤスリにも採用されております。
今回は当店で扱う何種類かのブライト900を紹介。

まずはスタンダードな中目と細目の組ヤスリ。

ツボサン組ヤスリ

ツボサン 組みヤスリ ブライト900 中目・細目

様々な用途に対応出来る組ヤスリの5本組です。とりあえずこれの中目を持っていればあまり困る場面はないかなぁ。
平や半丸はもちろん角や丸まで入っているので「とりあえず」揃えておきたいならこれで決まりだと思います。

ツボサン精密組ヤスリ

ツボサン 精密 組ヤスリ ブライト

そしてこちらが上記の組ヤスリの「精密版」です。
細かな作業にはばっちりな5本組となっていて樹脂まで整形出来るブライト900の特性を生かしてモデラーさんにも人気ですね。

ツボサンエクストリーム

ツボサン コンビヤスリ ブライト900エクストリーム(2サイズ)

そしてここからはちょっと変わり種なヤスリ。
これは表と裏でヤスリ目が違うエクストリームモデル。
出張や出先用のヤスリとして実はかなりの人気ヤスリでして、売れ行きだけみたらこれが一番だと思います。

ツボサン横に削るヤスリ

ツボサン 横に削るヤスリ4本セット

こちらもかなり変わり種なヤスリ。
カッターナイフのように持ち「横に削るヤスリ」です。
広域面を横に持って一度に面出ししたりする場合に重宝する形状でして、実際店舗でも一部のお客様からは絶賛されております。

ツボサンバリ取りヤスリ

ツボサン バリ取り専用ヤスリ”ヴァリト”

これで最後ですが、最も説明が難しいのがこのバリ取りヤスリかと思います。
ヤスリ面の角度を最適化して「バリ取り作業が新たなバリを生まない」ようになっております。
実際に使ってみるとバリ取りうんぬん…はあまり関係なく綺麗に面出し出来て、それでいて思っているとおりの研磨力があり非常に扱いやすいヤスリです。
個人的には「どれか1本工具箱に入れておく」となれば迷わずこのヤスリを選択すると思いますね。

ってなわけで目詰まりしないブライト900シリーズって今ではこんなに選択肢が広がっております。
なかなか買い替えとかはしないヤスリですが一度は高性能なヤスリを体験してみてください。

nepros25周年記念限定ラチェット「黒檀」

私が工具の仕事に就いて数年目の頃、当時ひっそりと販売が始まったKTCのネプロス。
それまで売られていたミラーツールがカタログから消えていく中での登場だったので「なんで名前を変えたんだろう?」とか思っておりました。
しかし実際見せてもらったネプロスの試作品はかなり力の入った工具で、輸入工具に圧され気味だった国内工具業界ではちょっとした話題になったのを覚えております。

当時のKTCの営業担当者が持ってきたのはスーツケースに入ったラチェットとソケット、そしてユニバーサルジョイントと数点の工具でした。
その頃を思うと今の充実したラインナップが信じられない思いです。

で、確かそんなネプロスの10周年記念として登場したのがネプロス初の限定ラチェットである木柄(ローズウッド)でした。

ネプロス限定ラチェット
ネプロス10周年のローズウッド木柄限定ラチェット

今でこそネプロスの限定品っていろいろある印象ですけど、当時は「なんだこれ?」って感じ。
ただしネプロスの木柄ドライバーとか当時から人気でしたから、その辺の愛好家に結構売れた覚えがあります。
箱も今ほど凝ってなくてただのダンボールみたいなのに入ってて、所有欲というか購買欲はそこまでソソられませんでしたけどね。
でもでも、この初代の限定ラチェットはこのためだけに作られた本当の意味での限定生産品でしたので、その後プレミア価格になりましたね。

そして今回25周年を記念して出てきたのがこれ

nepros 3/8木柄限定ラチェット[黒檀]

私がSNSとかで「初代を意識した懐かしい限定品」とか書いているので、問い合わせとかも来ましたがこの2本を見比べると分かって頂けるかと。
ちなみにローズウッドは和名で「紫檀」(したん)
黒檀(こくたん)は英名でエボニーです。

この2つの原木は固く耐久性がある事で人気です。
また入手が困難な素材としても有名でして、たしか今回の黒檀はもう日本では採れないんじゃなかったっけな。
とにかくそんな貴重な原木を使用した今回の木柄限定ラチェット。
飾っておくのはもちろん「ガンガン使うよ」って人でも全然問題ないと思います。

そして今回はレーザーエッチングでの名入れも可能。
せっかくだから当店バージョンをお願いして作ってもらいました。
文字数は確か最大で20文字までいれる事が出来ますが、文字数を少なくしてもこんな感じでフォントサイズや位置決めを適切なところにしてくれます。
(文字が多くなるとフォントサイズが小さくなります)

現在初回と2回目の入荷が終わりまして店舗欠品の状態ですが、次回、次次回の入荷も決まっております。(2019.3.18現在)
名入れも今なら1ヶ月ちょいで可能との事なので、気になる方は混雑してしまう前にぜひどうぞ。