電動工具を使う

このブログを読んでいる人達ならそれなりに工具は揃えて持ってたりすると思いますが、この4月って意外な工具の問い合わせが増える季節でもあります。

それが電動工具。

多分整備用ってわけではなく引っ越しとか整理整頓とかで棚を組み立てたりとかで使うんですかね。
ブイィーンっと回せる電動のインパクトドライバーあたりの問い合わせが急増するんです。

電動インパクト

パナソニック 14.4V充電インパクトドライバーセット

この手の工具って車両整備とかではあまりメジャーではありませんので、日頃はあまり気にしてないって人も多いのですが、木工とかやろうと思うと持っていると超便利なんですよね。

また近年の電動インパクト(ビット式)は性能も来るとこまで来ちゃってる感があるので、1本ちゃんとしたやつを持っていれば普段の整備にも活躍するんです。
ドライバービットモデルなのでソケットを使うにはちょっと…と思う人もいると思いますが、実際はこんなの↓

電動用ソケットアダプタ

ANEX 電動インパクトドライバー用ソケットアダプタ

こんな電動用のソケットアダプターを使えばほぼ困ることはないと思います。

あと「メーカーはどこがいい?」とかいろいろ聞かれる事がありますが、自分が付き合える範囲の販売店が推してるメーカー買えば問題ないと思います。
ウチはメインでパナソニックとボッシュの代理店になってますので、アフター考えたらその2社で買ってくれると販売してる側も安心なんですね。
(ぶっちゃけ性能はどこ買っても大丈夫だと思います)

そしてこういう電動工具をセットでひとつ揃えるとさらにいろんなな事が出来るようになったりします。
それは電動工具用のバッテリーを手にするということ。

業務用の電動工具のバッテリーってすっごくよく出来ているのでいろんな派生モデルの機器を使えるようになるんですね。

電動ラジオ

パナソニック 充電式ラジオ&スピーカー

こんなラジオ&スピーカーとか。

パナソニック 業務用充電クリーナー(コードレス掃除機)

こんなコードレス掃除機とか。

電動ライト

パナソニック LEDマルチ投光器

とんでもない明るさと広範囲に使える投光器とかとか…
いろんな周辺機器というかバッテリーを応用して使えるものがあって整備環境を大きく向上させることが出来たりします。
バッテリーは単品で購入すると3万円近くしますので、最初は電動インパクトドライバーのセットを買ってバッテリー×2をゲットしてしまいましょう。

首を振るフレアナットレンチ

専用工具ってほどではないけどちょっと「特殊」な工具ってのはいくつも存在しまして。
油圧系の作業で活躍するフレアナットレンチとかもまさにそれの部類だと思います。

まぁ普通ならスタンダードな形状のフレアナットレンチがあれば大抵問題はないのですが、ブレーキラインの総交換とか油圧装置の複雑な建設機械とかの場合、まっすぐなレンチ形状だと入らない箇所があるんです。
そんな時に便利なのがカクっと首の曲がる首振りのフレアナットレンチ。

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SIGNET フレックスフレアナットレンチ

油圧ラインってゴムホースだけじゃなく、金属パイプなのも多いので回したい箇所がとんでもない向きになってるところも多いんですよね。
その点、首振りレンチならなんとか角度合わせて回せるのですごく重宝します。

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またこのSIGNETのやつは「早回し」機構も付いてるのでカチカチと回すにも便利なんです。

で、もっと複雑な場所の場合。
特に建設機器とかセンサー系に多いのですが・・・そんな時はこれがオススメ。

tone_crow_8nw7

TONE フレックスクロウフットレンチ セット&単品

3/8差し込みのクローフットレンチなのですが、こんな感じで差し込み角の先で曲がる首振りになっているんです。
これのおかげで難しい角度の場所にあるフレアナットにもアクセス出来るので現場ではかなり重宝する工具のひとつだと思います。

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90度に曲げればこんな感じで奥まった所のナットもOK。
サイズを合わせれば変な場所に付いてるセンサーナットも回せて便利です。

どちらもプロメカさんから好評の工具です。
困っている人はぜひご検討くださいませ。

絶縁工具について

ハイブリッド車やEV車が一般的になってきて、いよいよ普通の自動車屋さんとかにも修理で入庫とかが増えてきましたね。
ディーラーとかメーカー系のところならかなり前から指導とか工具があったので問題はないのですが、ここにきて一般のユーザーや街の整備屋さんからの問い合わせが多くなってきました。

で、そういった車両の整備には絶縁工具が必須なのですがぶっちゃけかなり高価です。
まして専用に揃える必要がありますからなおさらですね。

で、そんなちょっと高いイメージの絶縁工具の中で、価格と性能のバランスのよさで売れているのがSIGNETの絶縁工具シリーズです。

その中でもこれ。

sig_1000vsetX1

SIGNET 1000V絶縁工具セット

これはかなりコストパフォーマンス高いセットとなってますね。
他メーカーと比べるとかなりお安くなっているのですが、国際規格も通ってますしランナップの幅もかなり広いので、あとの発展性も見込めるセットだと思います。

sig_1000vsetX4

また「安かろう…」といった作りではなくてクオリティもキチンとしてます。
ラチェットとかも現場での使い勝手をちゃんと考えられていて、絶縁だからといって何かを犠牲にするようにはなってないのが良いですね。

まぁ安いと言ってもフルセットに近い構成なのでそこそこのお値段はしますが、これから揃えるって人はほんとにおすすめのセットだと思います。

またとりあえずドライバーだけでも…って人にはこういうのもアリかと。

PB絶縁ドライバー
PB絶縁プラスドライバー

絶縁関係ではもっとも使う事が多いのがドライバーだと思いますので、少しずつでも揃えておくのもいいと思います。
そろそろお持ちでない人も本気で検討する時期に来てると思います。

その他の絶縁関係の工具はこちらでご覧頂けます
そのうち必要なんだよね…なんて考えている時期はそろそろ遅いと思います。ぜひご検討ください。

タイヤレバーを考える

ダートバイクっていまだにチューブを使ったタイヤなので基本は自分でタイヤ交換するんですけど。

とにかく私はタイヤ交換がヘタ。

ひどい時は2~3本連続でチューブを噛んでしまってダメにしたりします。
これ結構悩んでいたのですがどうもリム形状の関係もあるみたいで、私の乗っているバイクはちょっと面倒な形状しているとの事でうまい人にも慰めてもらったりもしたのですが・・・やっぱり交換出来ないのはまずいわけでして・・・。

ちなみにちょっと前までは。

普段私が使っていたのがPBのタイヤレバーとテキトーなレバーのMIX使い。

pb_tiarrev_nw3

PBのは仕上げも良くて通常のリム形状のやつだと全く問題無いどころか使いやすいので評判なんですけど、やはり下手くそな人が使うと先端の「薄さ」がチューブ噛みの原因になったりもします。

 

そこで達人さんに教えてもらったり、いろいろ聞いていると上級者ほど愛用者が多いのがこれ。

ktc_tireRXX1

KTC タイヤレバー

昔からある定番品なのですが、なぜかお店でもこれを指名買いする人がいて不思議に思ってました。

で、先日私も実際に使ってみると・・・あら不思議。
チューブを噛みにくいんですね、これ。

ktc_tireRXX3

上のPBと比較すると先端は少し厚めでラウンドも少なめ。
実物見てもストレートに近い形状で野暮ったい印象なんですけど、これがリムに引っ掛けてグイってやるときにあまり奥まで回り込まなくて不意なチューブ噛みを防止してくれる感じです。
普段からチューブに穴開けてしまうって人は一度試してみる価値ありなレバーですね。

結局いろいろ試してみたのですが個人的にはこのKTC2本とPBを1本の3本セット。
ぎりぎりの隙間な所はPB差し込んで隙間を作ってあげてからKTCではめていくってな感じがベストでした。

合計3本使えばかなり楽に出来るし腰もあまり痛くなりませんね。

KTCのは実はもともとの設計者さんがそっち方面ではかなり有名な人だったとかなんとかで、かなり考えられた形状になっているようです。
タイヤ交換自体は「こうやれば正解」ってのはなくて個人的にやりやすいのが一番だとは思いますが、まだ方向性が定まってなくていろいろ試したいって人はぜひ参考にしてみてください。

 

PB精密ドライバーシリーズ

あまり大きく告知される事なく静かにモデルチェンジをしている工具っていくつかあります。
まぁほとんど場合には小変更ですし価格も据え置く事が多いので、みなさんも気が付かないうちにバージョンアップしてたりするのですけどね。

もちろんそうじゃない工具もいくつかあって、ウチみたいに店舗にも在庫を置いている場合だと、ちょっとしたモデルチェンジでも大騒ぎになることがあります。
なかでもPBの精密ドライバーはグリップ色の変更等でここ10年ちょっとで2回のモデルチェンジを受けております。
たかがグリップ変更といっても、お店の在庫分が「全て」入れ替わるのはなかなか大変でして…
結構苦労させてもらっている印象ですね。

PB精密ドライバーセット

PB スイスグリップ精密ドライバーセット(スタンド付)

そしてそんなPBの精密ドライバーがついにマイチェンってレベルではないフルモデルチェンジをして登場しました。
確かにパッと見た目はグリップ変更くらいに見えると思いますが、シャフト径や先端形状まで含めた、かなりの変更を受けております。

PBスイスグリップ精密ドライバー

精密ドライバー総合ページはこちら

今回も最大の変更はグリップでして見た通り『スイスグリップ』がついに採用されました。
印象としては従来品よりも握りが一回り太くなった感じで、小さいネジなわりにトルクも欲しいHEXやTORXでもかなり使いやすくなったと思います。
ちなみにPBでは古いモデルも廃盤になったりせずにそのまま残る事が多いのですが、今回の精密に関しては廃盤指定を受けておりますので店舗でも完全に入れ替えとなっております。PBスイスグリップ精密ドライバー

ちなみに上で書いたフルモデルチェンジのようだ…ってな変更のひとつがこのマイナス。
PBのスタンダードシリーズでは有名なマイナス先端のパラレル(並行)加工があえてされず、写真のようにテーパー加工になりました。
また先端が軸径よりも太くならない同軸も採用されてますね。

さらに言えばPBの独自番手であった「#00」とかの表記が廃止され、刃幅と刃厚の直接表記になっております。
これにより従来よりもマイナスのサイズ設定が増えてますので、より細かなニーズに応える事ができるようになりました。

ちょっと触ったくらいでは「なんだまたグリップ変更か」と思うのですが、実は中身まで大幅アップデートのフルモデルチェンジな精密ドライバー。
お店にも在庫ありますので実物みたい人はぜひどうぞ。