鉄板の折り曲げ加工

ネジを緩めて締めて…の車両整備の場合、あまり関係ないと思われがちな加工工具関係。
たとえばドリルとかタガネとかね、そういうのは使わないですねーなんて人も結構いるんです。

でもでも。
車でもバイクでもちょっとした小加工とかもあるので、このブログではドリルとかサンダーとか、電動の加工工具の推奨をいつもしております。
で、そんなちょっとした加工というか作り物の中でもステーの新規作成って意外と多くて、その辺の処理とキチンとしてあげると出来上がりのクオリティがグッと上がるんです。

そんなわけで今回はそんな作業で持ってると便利な『鉄板を折り曲げたり、折り曲げてBOX作ったり出来る工具』の紹介。

HOZAN鉄板折り曲げ

HOZAN 鉄板折り曲げ機

もともとは電子工作用といいますか、スイッチングBOXとかそういうモノを作るための治具なんですけど、様々な形状に対応した折り曲げが出来るという意味ではかなり重宝する工具だと思います。
上の図に番号降ってありますが、そこにすでに90度に曲げた板を逃して曲げる事が出来るので製作者の考えひとつで複雑な形状の折り曲げも可能です。

HOZAN折り曲げ図

上記の番号に対応した横幅の表です。
この溝のおかげで様々な横幅のBOX形状を作る事が出来ます。

まぁここで解説するだけだと限界がありますので、詳しくは動画を見てみてください。

ちなみにすでに車載状態でのちょっとした折り曲げ加工や修正加工の場合。
こんな工具も活躍します。

KNIPEXプライヤーレンチ

KNIPEX プライヤーレンチ

すでにかなり有名な工具でウォーターポンププライヤーの形状をしているのに実はモンキーレンチという人気工具のプライヤーレンチです。
この工具は倍力機構がガッツリくわえ込んで、なおかつ掴み部分にはヤスリ目がなく平面なお陰で鉄板の折り曲げにもかなり便利です。

KNIPEXプライヤーレンチ

こんな風にちょっと曲がってしまった…とか、ちょっと曲げたい…とかね。
そんな時に活躍します。
もちろん車載状態でなくてもいいわけですからね、こういった加工用として考えてもおすすめの工具ですよ。

スタビレーの80ギアラチェット

ドイツ系の工具メーカーってどちらかと言うと保守的と言うか、昔ながらの工具ラインナップを大事する印象があるんですが。
そんな中でも突然ひょっこりと新型を織り交ぜてきて驚かせてくれたりします。

このラチェットもまさにそんな「ひょっこり新型」で驚かされた工具のひとつ。

sta_14ra80X2

スタビレー 1/4ラチェット 80ギア

昔ながらの見た目を維持したまま、中身は完全新作の80ギアの新ユニットです。
この雰囲気を残したままの感じがとてもいいですね。

sta_14ra80X3

ギアの使用感もカリカリカリと軽快なラチェッティングで使い勝手もかなり良さそうです。
各部も細かく見てみると操作系や耐久性向上のための小変更が見受けられとても丁寧に作られているのがよく分かります。

そしてこのラチェットは裏蓋を留めるためのネジ等が存在しません(リングで抑えてます)
後々の分解整備のしやすさとかも考えて作られているんですね。

スタビレー3/8ラチェット

もちろん1/4ラチェットだけでなく3/8ラチェットのラインナップもあります。
ギア数が細かくなり最大トルクの低下を懸念する人もいますが、この多段ギア採用のラチェットは従来のラチェットと内部機構が少し異なりますので、そういう心配もほぼありません。

あ、そうそう同じく新シリーズであるスタビレーのギアレンチシリーズも大好評です。

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スタビレー ラチェットコンビネーション(ギアレンチ)

レンチ本体はスタビレー独自の淡い梨地にI(アイ)断面となっております。
それにギアレンチが付いているんですから使い勝手はいいに決まってますよね。

すごく古典的な工具メーカーの印象があるスタビレーですが、こんな感じでいろいろな新製品も見逃せませんね。

ちっちゃい持ち運びドライバー

秋本番って感じで過ごしやすい季節ですね。
ドライブやツーリングも天気さえもってくれれば最高なシーズンではないでしょうか。
私も昔はロードスター乗ってましたが、オープンにした状態で昼間でも気持ちいいってのはこういう時期の数日だけなので逃さずに楽しみたいですよね。

で、そんな行楽シーズン真っ只中な現在。
お店では持ち運び出来る系の工具の問い合わせが増える時期でもあります。
このブログでも何度か書いてますが、そういった携行工具に正解なんてありませんし、各自の車両ややりたい作業によっても選定する工具は変わってきます。

しかし、そんななんでもアリでOKな携行工具でも出来ればスペース的に小さくしたいと希望が多いのがドライバー。
どうしてもグリップ部分が大きくなるし、さらに必要本数分邪魔になりますからね。

そんな時に便利なのがビットを差し込んで使える小さめのビットドライバーです。
いろいろ種類はありますがエイビット店頭でよく売れている3種類を紹介。

SIGNETビットラチェット

SIGNET ミニビットラチェットセット

価格の安さとその使い勝手で支持率ナンバーワンの人気ドライバーセットです。
ビットラチェットタイプの弱点である「奥に差し込んで回す」にもラチェットエンド側で対応出来るので、とりあえず工具箱やバッグに忍ばせておくにはおすすめの工具です。

SIGNETビットラチェット2

SIGNET マルチアングルミニラチェットドライバー

同じくSIGNETのビットラチェット。
こちらはラチェットといってもラチェットドライバーモデルですね。
グリップ部分にビットを内臓出来たり、首の角度を変えて使えたりとギミック満載のモデルです。

PBビット差し替えスタッピ

PB スタッピインサイダー(ビット内臓)HEXビットバージョン

こちらはPBのビット内臓モデル。
独特な内臓方式で普段はふつうのドライバーのように使えるのが最大のメリットですね。
スタッピタイプという事もありグリップ部分もそれほど邪魔にならないので、お店に来て実物みた人が購入していくケースが多い工具のひとつです。
(内臓ビットもこのバージョンからHEX入りになりました)

こんな感じにドライバーを少しだけコンパクトにしてあげると他の工具の選定も楽になったりします。
もちろん普段の整備にも便利に使えますのでいろいろ楽しんで選んでみてください。

Ko-ken Z-EALのコンパクトラチェット

ハンドツールの中でも主役級の存在であるラチェット。

ラチェットに関しては本当に「正解」ってのが無くて、使っている人が満足ならばそれで良いんです。
種類やタイプ・モデルもいろいろあって長所や短所も異なるのですが、結局は使ってみて手に馴染むとか見た目がかっこ良くて好きとかね、ほんとに正解なんてないんです。

それでもお店に来るお客さんには「どれがお薦めですか?」と聞かれる事も多いので、そういう時は出来るだけシンプルな物をすすめるようにしてます。
特に初めての工具購入なんて人にはあまりギミック満載なものではなくシンプルなラチェットが結果として良いですからね。

と、まぁ最初の1本はそんな感じでシンプルに選んでもらったとして……、難しいのが「2本目」のラチェット購入の場合。

これ本当に難しいんですね。
今何を使っているのか詳しく聞いて出来るだけその人が希望している「2本目の条件」を満たしてあげられるようにアドバイスしてます。
そして次のラチェットに何を求めているのかをいろんな整備を想定して聞いていくんです。
トルクががっつり掛けられるのが欲しいとか狭い所で使えるのが欲しいとかね。

 

で、そんな中で2本目購入の場合に問い合わせが多いのが「コンパクトラチェット」
スタンダードなラチェットではちょっと手の入りにくい箇所での作業を想定しての質問が多いですかね。

2本目と言ってもやっぱり最初の1本と同じで出来るだけシンプルな物をススメるのですが、最近個人的にお気に入りなのがこれ。

KZ_14fRaXX3

Ko-ken Z-EAL 1/4首振りラチェット

まず造りがシンプルで真面目に作られているので販売する側からしても安心してお薦め出来ますね。
特にコンパクトラチェットは出来不出来が大きく使い勝手に関わるラチェットなので、適当な物を買ってしまうと「小さいラチェットは使えない」って結論に至ってしまう人もいるので注意が必要です。

しかし…いきなり1/4ラチェットはソケットも持ってないし買えないよーって人には

z_3814FraX3

Ko-ken Z-EAL 3/8コンパクトフレックスラチェット(ページ内)

ヘッドの差し込み部分だけを3/8にしたバージョンも販売されているので試してみるのが良いかと思います。

しかし、本音を言えば出来れば1/4がお薦めかなぁ……
やっぱこのサイズを使うならソケットも小さい方が利点を生かしやすいですしね。
もちろんプラグとかいろんあ兼ね合いで3/8を選択するのも良いと思いますよ。

それかとりあえず1/4を買った人が、たまに3/8のソケットを使いたいとかならこれとかあると便利です。

z_38spADX1

Ko-ken Z-EAL 3/8変換1/4クイックスピンナー

変換アダプター

1/4のラチェットに付けると3/8差し込みに変換され更にクイックスピンナーになるスグレモノです。
上の1/4首振りラチェットと合わせて買っておけば安心ですね。

さっきも書きましたがラチェット自体はとても真面目に作られているのでおすすめのラチェットです。
2本目3本目で悩んでいる人がいたら是非試して欲しいですね。

エクステンションバーの亜種

私に基本的なハンドツールの相談をした事ある人なら分かると思いますが「ここは盲点ですが重要ですよ」と私が力説する事が多いのがエクステンションバーの揃え方。

ひと揃いの工具セットとか買った人に多いのですがエクステンションバーを2本くらい持って満足しちゃってる場合があります。
ラチェット関係の工具ではいかに人間が楽な体制で作業出来るのかと言うのが結果として確実な作業に結びつきますので、重要なオプションであるエクステンションは1本でも多い方が良いんですね。

で、そんな感じでキッチリと揃えてみれば便利なエクステンションですが・・・。
いろいろ作業していると「ここでこんな風に・・」とかもっと要望も出てきますよね。

そんな人に次の候補でお薦めなのがこれ。

Ko-ken_swEX1XX1

Ko-ken フレキシブルエクステンション

そう、一度は誰もが考える「あーエクステンションがグニャって曲がってくれれば楽なのに」を実現したツールです。
もちろん本気でグニャグニャ曲がるわけじゃ無く、実際はこんなもんですけどね。

Ko-ken_swEX1XX2

しかし、これだけ曲がってくれれば今まで部品を外さないと出来なかったあの箇所とかに一発でアクセス出来ちゃったりします。

デメリットももちろんあって大トルクはNGですので本締めとかは厳しいのですが、あくまでも「手の延長」と考えればかなり便利に使えるエクステンションだと思います。

Ko-ken_swEX1XX3

後端部には差し込み角があるのですが、手元にこんな風にローレットも切ってあるのでどちらかと言うとドライバーのように使うイメージですかね。

思い当たる箇所があるユーザーにはお勧めのエクステンションだと思いますよ。