先日お店にオフ仲間のA君が駆け込んできて「大変っすー、プラグが折れちゃいました」と。
プラグってのはもちろんエンジンプラグ。
で、普通に考えるとプラグが折れちゃうなんて大事件なんだろうけど、工具の販売店をやっていると年に数回は聞く話でして、冷静にどこがどうなったのかを聞きます。
どうやらプラグ交換の際に新品プラグを締め込んでいき、最後にクイっと締めた時に「ポキ」っと折れたそうです。
ちなみにこのA君、整備的には初心者とかでは無くバリバリの職業整備士さん。
自分でもいろいろいじっていて、仕事を見る限りずさんな事はしないタイプです。
先程もプラグ破損は年に数回聞くと書きましたが、実際多いんですよね。
それも経年劣化で壊れるとかでは無く、新品の不良が原因なのがほとんどです。
今回はネジ部分だけが折れてしまいましたが、碍子部分が折れたり取れたり、またネジ山の不良で締め込み自体が出来なかったり。
整備をする中でも少ない、ハズした物を付け替える作業であるプラグ交換。
ですので初めての交換の方には注意深く「とにかく取り付け時は最初は手で締めてくれ」と言います。
これはHPにもわざわざ記載するくらいでして、みんな新品のプラグが不良率高いなんて思って無いんですよね。
いざやらかすとかなり面倒な部分ですので、気をつけすぎても損は無いと思います。
さて。
で、A君の折れてしまったプラグ。
ネジ部分だけエンジンヘッドに残っている状況でして、これ外さないと次のプラグも付けられない。
ネジ部分だけって事は真ん中に穴があいた状態のネジが残っているので、エキストラクター等がそのまま刺さります。
で、買っていってくれたのがこれ。
普通の逆タップよりも焼きが若干柔らかめで2次被害の出にくい工具です。
またキャップボルトのHEXやTORXにも使えるので便利ですね。
その後、帰宅して作業したA君からメール。
「無事に取れましたー」との事。よかったよかった。
こんな感じで「ネジが折れちゃって、それを外さないといけない」って事はいろんな場所で起こります。
作業としてはイレギュラーな作業なわけで「これで正解」っていう方法はありません。
※このブログを見て「何ミリのヤツを買えばいいですか?」って質問が来ますが、それも状況に応じて違うので出来ればセットで購入して欲しいと言っております。
みなさんも慌てたりして逆に遠回りな作業をしなくて済むように、頭を柔軟にして解決に向かうようにしましょうね。
#A君画像ありがとねー。