入院顛末記 ─番外編─

いよいよ入院だー!ってところまで書いたと思いますが、実はその入院するちょっと前に個人的にはいろいろ考えさせられる事がありまして。
これも忘れないように一応書いておいた方が自分のためかな…と思いまして記しておきます。

時系列的には入院説明の入院準備外来(4/20)の前日、4月19日の出来事。

 

いよいよ明日は入院説明か、持っていくモノのリストとか携帯電話の電波状況を確認するためにバッグにはスマホを4台くらい放り込んで──とかとか、とにかく段取り大好きな私は説明会にいくにあたって完璧な体制で臨む気持ちで各種の準備しておりました。
また仕事の方も「え?入院するの?そりゃ大変だ何か注文してやるよ」ってお客さんが多く、5月の売り上げを補填する勢いで注文も殺到していて120%の忙しさでした。

もちろん自分の身体は結構きつくて首や背中の痛みは7割から8割くらいを行ったり来たりな状態でしたが、それでもいろんな人に迷惑をかけて入院するのだから今頑張らなければって気持ちの方が強くてかなり無理もしてました。

そしてそんな感じで忙しく仕事をして家に帰ったのが9時半過ぎ。
自宅に戻るとカミさんがいなくて寝室から気配がします。

寝室に行ってみると寝ているカミさん。

「ん?どした?調子悪いのかい?」

と軽く聞くと。

「…おとーさん…やばいかも心臓が痛い……」

え?マジで。
救急車呼ぶかって思ったらカミさんが察したのか

「救急車はご近所に迷惑だから病院に連れて行って」

と。
すぐに羽生の総合病院を検索して救急外来の手配をとりました。
電話に出てくれた方は「心臓系は危ないので道中でも意識がなくなったりしたらすぐに救急車を呼んでくださいね」と言ってくれてすぐに私の車に乗せて病院に。

入院顛末記ー直前ー

病院につくとすぐに検温がありそこで発熱もしている事がわかりました。
ただ、この時期に発熱ってのはなかなか面倒でしてコロナの疑いもあるのでパンデミック対策で少し待ってくれと言われ準備室のようなところで待たされました。

待つこと1時間ちょい。
完全防護な格好で現れた医師と看護師2名。(ちょっとびっくりした)
そのままカミさんは搬送されていき準備室で待つ私。

そこからさらに1時間ちょい経過して医師から呼び出されました。
入室すると点滴を打たれて横たわるカミさん。
医師は私に向かって「今から病状を説明します、旦那さんも一緒にきいてください」と。

「CTで詳しい画像を撮った結果、多分ですが胸膜炎だと思います」

との事。
まぁ簡単にいうと肺の外の膜が何かしらの原因で炎症を起こしているって説明でした。
さらに採血からの結果も炎症反応が出ているので多分間違いないって判断。

「ただしCTの画像では肺の一部に影が出てしまっているので、後日精密検査が必要です」

「影の原因はほぼ炎症だと思いますが、今回抗生物質で炎症をとりあえず抑えますので後日炎症が収まった後にもう一度CTを撮りましょう」

って事になりました。
カミさんは痛み止めと抗生物質の点滴のおかげかかなり楽になってきているようで、今日は入院とかせずにこのまま帰宅してもらってOKと言ってもらえました。

時間はすでに夜中の2時近くて私の体調もわりと限界でして。
それを見たカミさんは「おとーさん、ごめんねー」とずっと言ってるのでなんとか歯を食いしばって大丈夫大丈夫と言うしかなかったです。

で、翌日。
薬が効いたのかカミさんはかなり良くなっていて、とりあえず入院説明だけ行ってくるわって言ったら「私も行く」と。
「いや、ふざけんな!寝てろよ」と言っても頑なに絶対行くときかないカミさん。
まぁ昨夜に比べれば本当に普通にしてたので仕方なく連れていく事にしまして、そのまま私の入院説明についてくる事になりました。
その結果説明会ではマシンガンのようにいろんな質問して満足気なカミさんの姿がありました。
まぁ連れて行ってよかったですね(笑)
※ちなみに後日の精密検査で問題ない事がちゃんと分かりました。

 

ってな事がね。
私の入院準備中にあったわけです、はい。

よく家族が病気になって「あんなにつらそうなら代わってあげたい」とかあるじゃないすか。
今回のカミさんの救急騒ぎでわりとマジでそう思ったんですよね。
あと私がつらそうにしているのに遠慮して病院にいくのをためらっていた雰囲気も感じてしまいさらに申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいました。

だからね。
今回の私の入院なんて全然たいしたことじゃないって思えたんですよ。

だって痛かったり辛かったりするのは私だけで済むから。

あ、なーんだ問題ないじゃんって本気で思えたんです。
これってこの事がなかったらもう少し自分の気持ちが違っていたと思う出来事でした。
また「人に心配をかける」のも嫌だというのもはっきり自覚出来まして、今回せっかく入院までするんだからしっかり治そうって思えたんですよ。

 

別に書く必要のない番外編だとは思いましたが、やっぱこの出来事って結構大きくて後日の自分への戒めも含め書いておくことにしました。

次回はいよいよ入院編です。