今や結構メジャーな存在だとは思いますがそれは仕事として工具に携わっているからでして。
今まで見たこともない一般の方にはまだまだ馴染みの薄い特殊ネジのTORX(トルクス)
よく花柄のヤツとか花形のヤツとかいろんな呼び方で問い合わせを受けたりしますが、大抵はこのトルクスネジの問い合わせだったりします。
このネジのやっかいな所はHEX(六角)の派生ネジっぽく見えて、サイズ表記はプラスマイナスとかみたいに番手表記だと言う事。
(実際トルクスはHEX派生ではなくフィリップス派生のネジ種です)
例えばTORXのT25と言ってもどこかの実測値が25ミリだとかそういう事では無く「トルクスの25番」と言うあくまでも番手表記なのがサイズ感を難しくしています。
ちょっと小さいTORXだとHEXと見間違う事もあるくらい似ていますし、1番手くらいの違いだと目視でもよく分からない事も多々あります。
まして。
TORXとよく似てるTORXプラスとか亜種ネジも種類が多いので、ネジの種類自体を見誤る事だってありますからね。
お店が近い方は直接ネジを持って来店してくれれば問題はないのですが、通販を含む遠方のお客さんはそうもいかないですよね。
ですのでとりあえずKo-kenさんがカタログに載せてくれてるこの表。
これには山から山の実寸が表記されてますので参考になると思います。
これがあれば大抵のサイズはバシっとわかると思います。
で、ここからが最も重要なのですが。
とは言いつつ最も賢い買い方は「セット買い」です。
相談を受けるお客さんにもなるべくセットでの購入をオススメしてます。
上記の表を見るとわかると思いますが、T20~T30あたりの特に整備向けに多く出てくるサイズの推移が寸法的にも特に細かいんですね。
これは目視はもちろん、直接工具を当ててみても分かりくい場合があります。
ですのでTORXに関しては前後サイズを持ってないってのは結構致命傷になる場合があるので、後々の事まで考えるとセットでの購入が一番オススメってな結論になるわけです。
ましてトルクスの番手は「10→20→30」とか規則的ではなく
・15→20→25→27→30→40
とこんな具合になんで35とかないの?と思うくらいには不規則です。
こんな時に自分どのサイズを持っていないのかも分からなくなりがちなんですね。
ここまで聞くとセット買いをオススメする理由が分かってもらえると思います。
今ではいろいろな箇所に多くTORXが使われるようになりました。
それでも似たような問い合わせが後を絶ちませんので、このような事態に直面したらここで読んだ事を思い出して冷静に問い合わせくださいませ。