肩の手術後─1ヶ月半経過─

さてさて、毎日暑いっすね。
これだけの酷暑なのでいろいろダレてきてしまいますが、それでも毎日のトレーニングは欠かさずに行っております。
(週一で休むけど)

6月に行った肩の手術(授動術)から1ヶ月半が経ちまして、お店でもよくその話題になりますのでとりあえず経過報告となります。

肩の手術から

術後の3週間が「キモ」だと言われてたのは以前書いた通りでして、その3週間を無事に乗り越えてからは少しペースを落としつつリハビリを行っております。

さすがに10ヶ月近く動かしてなかった肩甲骨まわりの筋肉と腕の二頭筋や三頭筋がとんでもなく固まったり衰えたりしてまして、主にその辺のストレッチやトレーニングをしてました。

エコー検査もして肩の内部、いわゆるインナーマッスルと呼ばれる腱の筋肉があまり動いていないことが分かりまして、弱いゴムバンドを使った地味トレが主体になっております。

1ヶ月経ったころからは全く伸び縮みしなかったガチガチの筋肉も少しずつだけど動きはじめまして「グググッ」とちょっとでも伸びてくれるとストレッチが効き始めるんですよね。
これがカチカチの超硬い状態だといくらストレッチしてもカチーンってなった筋肉は伸びてくれないのでストレッチ効果が出なかったので時間が掛かりましたね。

で、地味ながら筋トレや痛いストレッチを行うと翌日に結構な筋肉痛が来たりして。

肩の手術から

イメージでいうと回復はこんな感じでギザギザしながら少しずつ上向きになってきております。
また痛い日は主治医からの指導で痛み止めを飲むようになりました。
確かに薬ですからね、いくら非ステロイド系の鎮痛剤といっても副作用がゼロではないのであまり飲みたくなかったのですが、痛みを我慢するくらいなら遠慮なく飲めとのご指導。

結果からいうとこれがかなり効果がありまして、痛みの情報をシャットダウン出来ると次のリハビリでも効果が高いんですわ。

日常生活でも少しづつですが「出来る動作・所作」が増えてきてまして、本当にちょっとずつなんですけど治っている実感があります。

病院でのリハビリは週に1回になりまして、楽しみはリハビリ帰りの天ぷら蕎麦です。

肩の手術から

暑い中であっつあつの蕎麦食べるのが好きなんです。
完治にはもうちょっと時間が掛かりそうですが、慌てずにのんびりと治してしまおうかと思います。

KNIPEXの極小プライヤー

KNIPEXといえばプライヤーの専門メーカーとして人気ですが、その中でも代名詞的な存在の工具がいくつかあります。
今回はそんな人気プライヤーの中からウォーターポンププライヤーとプライヤーレンチの最小モデルに関して説明してみたいと思います。

KNIPEXウォーターポンププライヤー

KNIPEX 超ミニ コブラ(ウォーターポンププライヤー)

こちらがウォーターポンププライヤー「コブラ」の最小モデルであるXS(全長100mm)
見た目のままのウォーターポンププライヤーの超小型版ですが開口幅がこのサイズにしてはかなり開くので様々な整備で活躍します。

KNIPEXウォーターポンププライヤー

こんなふうにボルトナットを挟むことも出来ますので「なんとか手は入るんだけど工具が入らない」なんて箇所での整備にも活躍しますね。

KNIPEXプライヤーレンチ

KNIPEX 超ミニ プライヤーレンチXS

そしてこちらが形こそ似ているので誤解されやすいのですが「モンキーレンチ」として使えるプライヤーレンチの最小モデルです。(全長100mm)

挟み面にはヤスリ目がなくボルトナットを回すための工具だということが分かると思います。

KNIPEXプライヤーレンチ

またプライヤーレンチの小さなサイズでは「薄口」が採用されてますので上記で紹介したコブラのミニサイズとの購入比較ではここも注目点ですね。
※プライヤーレンチ先端厚み:2.8mm コブラ先端厚み:3.5mm

KNIPEXプライヤーレンチ

先述したコブラのミニサイズと同じで全長は100mm。
手のひらすっぽりサイズの超ミニミニモンキーですが、対応するボルトサイズは21mmまでと能力は高いです。
またボルトナットで締まっているような箇所での裏抑え用としても人気でして、普通だと裏にレンチを入れて供回りを防止しますがこのミニプライヤーレンチを使えば「掴んで留めておくこと」が可能ですのでブラインド部分での作業がかなり捗ると思います。

ぶっちゃけ使用目的こそ違えど似たこの2つ。
どっちを買うか悩んでいる人は結構多くて質問されることも多いです。
そんな時はご自身の使い方を想像して頂いて軸足が「プライヤー」にあるのか「モンキー的な使い方」にあるのかを考えてみてください。
それと従来はなかったような超小型プライヤーですので、実際に使ってみたらこんな使い方も出来て便利だった──とかも結構ありますのでとりあえずざっくりした考えで購入してみてから考えるってのもアリかと。(ハズレってことはないと思います)

発売当初はいわゆるキワモノ扱いな両ミニレンチでしたが、購入後の評価がかなり高く両プライヤーともに購入されている方が多いのも特徴ですね。

Ko-kenのインパクトソケット

日本の工具メーカーで世界的にも名が通っているってなとろこは意外と少なくて(特定地域のみってのはある)
結構昔から海外でも人気なのがソケット専門メーカーのKo-ken(コーケン)

まだうちの店が幕張にあったころなんかは世界GPとかF1が日本開催されると成田空港から世界のメカニックさんがコーケンを買いに寄ってくれるのには結構びっくりしてました。
(事前に注文のFAXもらったりもしてた)

そして海外のコーケン人気。(特にヨーロッパ)
もともとはインパクト系のソケットで人気に火が付いたみたいなことを聞いた事があります(ソース及び信ぴょう性は無し)
そんなわけで今回はエイビットでよく売れている1/2差し込みのインパクトソケと各種を紹介してみます。

Ko-ken1/2インパクトソケット

Ko-ken 1/2インパクトソケット

こちらがいわゆるスタンダードなインパクトソケット。
サイズ設定も豊富なので一般的なインパクトソケットを揃えたいって人はこれを選んでおけばOK。
※材料費やSDGs的な観点もあって現在Cリングの付属がなくなりつつあります。

Ko-ken1/2インパクトソケット

Ko-ken 1/2インパクトディープソケット

そしてこちらはスタンダード版のディープソケット(ロング)
実はメッキのハンドツール用よりもディープソケットのニーズは高くて、これもサイズ豊富でズラリと揃えるのにも適したおすすめソケットです。

Ko-ken1/2インパクトソケット

Ko-ken 1/2ホイールナット専用インパクトソケット(ロング薄肉)

そしてインパクト用ソケットとして忘れてはいけないのが「ホイールナット用」です。
薄肉仕様で先端にはホイール保護のためのカバーも付属。
エアーインパクトレンチに取り付けた状態で適切な長さになる全長110mmになっているので現場での使い勝手はかなり良いです。
ただしインパクト用としては規格外に薄く作られているのでスタンダード版と比べると割れやすいです。まぁ消耗品として考えておくのが良いと思います。

Ko-ken1/2インパクトソケット

Ko-ken 1/2インパクトソケットセット(薄肉)10個組

車両整備の現場では大人気の薄肉シリーズです。
インパクト用ショートソケットの薄肉バージョンでして入り組んだ整備が多い現場では重宝されてますね。
こちらも上記のホイール用と同じで薄い分、破損率は上がりますので適材適所でお選びください。

Ko-ken1/2インパクトソケット超ショート

Ko-ken 1/2インパクト用超ショートソケット セット・単品

こちらは薄肉&超ショートモデル。
もともと農機具整備向けに作られたソケットですのでサイズは限定的となります。
農機具の爪交換とかで不便している人はぜひお試しください。
もちろん他の整備でも活躍出来ると思います。

Ko-ken1/2インパクトソケットユニバーサル

Ko-ken 1/2インパクト用ユニバーサルソケット

こちらはユニバーサル一体型のソケット。
狭い所での整備が多い人はもちろん、とりあえずガンガン分解するよってな解体所とかで絶大な人気を誇るソケットです。
ユニバーサルと一体型なので少々高価なソケットではありますが、必要サイズだけでも揃えておいくとかなり便利だと思いますよ。

ってなわけで当店と通常取り扱いのあるKo-kenの各種インパクトソケットを紹介してみました。
種類・サイズも全て掲載しているわけではありませんので、他のサイズ等必要な場合には別途お問い合わせください。

PBの本格派差し替えドライバー

持ち出し用の工具を考える時。
出来るだけコンパクトに……って考えと、それでも使い勝手はよく……って考えが相反してしまう場合があります。

カチャカチャと組み上げると工具になる系のものって結構あって、そういうのって分解すればとても小さくまとめられるのですごく便利なのですが、反面どこかしら使用感を犠牲にしている事ってあるんですよね。

で、持ち出し用の工具の中でももっともかさばる(場所を取る)工具と言えばドライバーです。
なにせあのグリップが必要なドライバーが本数分存在するわけですから場所を取るのは当たり前なんですよね。
そんな時に持ち出し用のドライバーとして頭をよぎるのがビットドライバーや差し替えドライバーです。

で、今日はそんな中でも個人的に好きなPBの差し替えドライバーを紹介。

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PB スイスグリップ差替ドライバーセット

さくっと揃えてしまうならばこのセットがお買い得。
この差し替えドライバーシリーズはブレードを差し込んでしまえば普通のドライバーのように使えるのが最大のメリット。

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グリップも人気のスイスグリップ仕様ですし、普段使いのドライバーと遜色はありません。
(ローレットがある分、使いやすいかもなんて話すらあります)

上記のセットを購入しても良いのですが各自の車両に合わせて自分だけのセットを組む事も可能です。

PB_215FCAAL
替えブレード プラス・マイナス

PB_215DAAL
替えブレード HEX

PB_215TAAL
替えブレード TORX

PB_215VAAL
替えブレード その他

こんな感じで替えブレードとグリップ単体がバラで購入可能となっております。
かなりいろんな種類があるので自分専用に組み上げるのも楽しみがありますね。
またブレードだけならあまりかさばらないので本数をそこそこ増やしても問題ありませんしね。

肩の怪我─その後─

肩関節の内視鏡授動術(肩の手術名)は手術が50%でリハビリが50%ですよって手術前から言われておりました。
実際手術直後は切った痛みとか久しぶりに動かす筋肉の痛みとか、そりゃもう「どこが?なにが?」痛いのか分からないお祭り騒ぎ状態だったのですが。
(痛みの強度的には10段階の4~6くらいで我慢出来るレベル)

退院後は3週間、集中的にリハビリを行って再癒着の防止と可動域の確保を行いましょうってことになっておりましたので、最大級の気合と根性でほぼ毎日病院まで通っておりました。

 

1週目のリハビリでは補助してもらい動かすと、先述の通り肩全体が全部痛くてその痛み自体が原因になって筋肉が緊張し結果として可動域が出ない状態でした。
この時に思った一番のコツはとにかく「脱力」すること。
脳みそに「この動作をすると痛い」という記憶が残っている状態だと、予備動作の段階ですでに筋肉の緊張が始まってしまい結果として無意識で「肩が動かない状態」を自ら作ってしまいます。
とにかく大きく深呼吸をしつつあらゆる角度で肩を動かして少しでも痛みがない角度で肩を上げていくことだけに集中しました。
痛みがないって事を脳が理解するとその角度では肩がスムーズに動くようになり、徐々にその範囲を広げていくイメージです。

2週目になるとある程度痛みの記憶も薄れつつあり、また補助アリの状態で160度ほど腕が上がるようになってきました。
いわゆる「どんなザマでもいいので腕を上げる」ことだけに集中し、成功体験を積み上げていく感じでしたね。
またここまでくると関節内部の癒着部分はあまり関係なくなってきまして、それよりは10ヶ月間動いてなかった筋肉の伸び縮みにともなう痛みの度合いが強くなりましたね。

そして最終週の3週目。
最初とは違い痛みのある部位がはっきりとしてきて自分の弱点が分かってきます。
私の場合は背中側の筋肉が特に固くなってしまっていて外旋では詰まりを、そして内旋では伸びがなくてスコアが悪い状態でした。
とりあえずリハビリの先生による手技や自身で行う肩甲骨周囲筋のストレッチで筋肉をほぐしていきます。
また骨折にともなう筋肉の炎症なのか上腕二頭筋周辺と三角筋の後部にも痛みがありましたが、これらも腕の挙上動作の中で邪魔になる部位は重点的にストレッチをしていきました。

そして。

肩のリハビリ

手術前はどうやってもこの90度の角度以上に上がらなかった腕が。

肩のリハビリ

寝た状態の重力補助による他動挙上ではありますが170度を達成。(あと10度が遠いw)
どうしても腕を上げる時に代償行為となる胸の張りや腰の反りとかはまだやってしまいますが、リハビリの先生からも合格点を頂き無事に集中リハビリの期間を終えることが出来ました。

正直まだ筋力の問題とか細かな箇所の炎症とか、いろいろ問題はあるのですがとりあえずひと段落ってな感じです。

子ども達からも父の日と快気祝いってな感じで。

肩のリハビリ

いろいろプレゼントを頂きました(全部酒だったけどww)
前回の首の時もそうだったけど3ヶ月も経てばかなり普通に出来るようになると思います。
もうちょっとの間はリハビリにもお世話になると思いますが、あとは急がず治していきたいと思います。

ご心配お掛けして申し訳ございませんでした。