ライツールの軽量ラチェット

超軽量の肉抜きレンチシリーズで人気のライツール。
当店でも今や定番人気の工具のひとつとなっておりますが、実はこの肉抜きの軽量シリーズにはラチェットもラインナップされております。

1年前ほどに地味にフルモデルチェンジを行いまして、見た目もかなりかっちょ良くなっていて店舗では実物を見た人からかなりの高評価を頂いております。

ライツール3/8軽量ラチェット

ライツール 3/8軽量ラチェットハンドル

この通り軽量で72ギア、そして見た目もそこそこスタイリッシュなラチェットなので興味がある人は多いと思いますが…。

ライツール3/8軽量ラチェット

ラチェットのギア構造が現在主流のものとちょっと違いますので、今回はその辺の説明をちょろっとしてみたいと思います。

パウル式ラチェット

こちらはネプロスのギア構造。
これもちょっと構造的には最先端過ぎて説明し始めると長くなってしまうのですが。
まぁ簡単に言えば「パウル」を使ったメインギアと小ギアの組み合わせになっている主流のラチェットです。

ところがライツールのラチェットは昔ながらの2本爪タイプを採用。

2本爪

拾い物の画像で申し訳ございませんが、ようはこんな感じ。
20年ほど前まではこの方式のラチェットが主流でした。
昔のKTCとかで作動音が「カリンカリンカリン」ってな軽快な音がするやつがこれです。

これで最大のメリットはとにかく空転時の作動が軽い事。
もちろんデメリットもあって最大トルクが現在主流のパウル式に比べて劣る事です。

でもまぁ昔はこれでなんでもやってましたからね。
常識範囲内での使用で破損するような事はないと思います。

ライツール3/8軽量ラチェット

事実Ko-kenなんかは最先端のパウル式と2本爪タイプを混在してラインナップしておりますし、お互いに使用者のメリットになるモデルを選択すればいいと思います。

ってなわけで最大トルクはちょっと落ちますが、それでも軽快に作動して軽くて格好いいライツールのラチェット。
その辺まで理解して購入していただければとても満足してもらえるラチェットだと思います。

ベースアイドル調整

近年の電子制御された自動車ではアイドリング調整と言う作業がちょっと難しくなってます。
基本的にはスロットル近くにあるバイパスの調整ネジを回す事になると思いますが、ここを普通に回しただけでは調整出来ないのです。

もうちょっとちゃんと言うと回している時にはキチンと回転が変化するんですが、賢いコンピューター君が初期設定されたアイドリング回転数に自動的に合わせようとしてバルブと開けたり閉じたりしていつの間にか戻ってしまうのです。

んじゃ、別に人間がいじらなくてもECUに任せておけばいいじゃん。

って事になるんですが、自動調整の幅も無制限にあるわけでも無いし、制御でアイドリングしているよりもいわゆる基本のベースアイドルが合っている方が機械的にも正しい形だと思いますので、せっかくいじるならベースアイドル設定を施してから本当のアイドリング調整をしてあげると気分が良いです。

で、そんなアイドリング調整時に便利なのがテスター型のタコメーター。

kaise_sk8401X1

カイセ デジタルタコメーター(ダイレクトイグニッション対応)

いろいろあるタコメーターの中でも完全に車両向けにチューンされたモデルですので、整備の現場ではかなり使いやすく重宝すると思います。

このモデルの最大の特徴がこれ。

kaise_sk8401X4

最近の車ではかなりの装着率になっているダイレクトイグニッション専用のプローブです。

この赤い面を当ててあげれば。

kaise_sk8401X5

ご覧の通り簡単に現在の回転数が表示されます。サンプリング数も見やすいようになってますので現場ではかなり気軽に使う事が出来ます。

ちなみにダイレクトイグニッションが分からないって人もいると思いますが、プラグコードのプラグの上に黒いプラスチックみたいな物があればそれはダイレクトイグニッションです。

ゴムのカバーだったりしたらそれは普通のプラグコードですので…。

kaise_sk8401X6

セットにおまけで入れてあるこちらのアダプターをお使いください。
これはプラグコードに挟んであげればOK。
一時需要が減っていたテスターですが、ここ最近また問い合わせが増えております。
探していた人はぜひ。

T型レンチのホルダー

以前このブログでもTレンチみたいなシンプル系な工具が好きと書きましたが。
この手の工具って収納時にかさばるのがちょっと困るんですよね。

Ko-kenT型レンチ

Ko-ken T型レンチ

またがっつりしまい込んでしまっても日常の整備で使いにくいし…。
そういう時には何かに引っ掛けておければ最高に便利なんですけど、なかなか1箇所に固定するのもためらうし良い整理の仕方ってなかったのですが。

これが発売されてからあちこちに移動しながら便利に使えるようになりました。

KTCTレンチホルダー

KTC T型レンチ用マグネットホルダー

このギザギザした箇所にTレンチを4~5本引っ掛けておけます。
そんなに多くのサイズを使うわけじゃ無いのでこれで必要十分ですね。

またこれは商品名で分かる通りマグネットで鉄面にくっつける事が出来ますので…。

KTCTレンチホルダー

ガレージ内やツールキャビネットにはり付けて使えます。
これならガレージ内での移動も気楽に出来ますので効率の良い作業をする事が出来ます。

Tレンチホルダーってなかなか新製品で出てくる物ではないのでこの存在は嬉しいですね。

お店で人気のLED投光器

工具の業界でもいわゆる「季節商材」ってものがありまして、例えば分かりやすいのだと夏場の工場扇(でかい扇風機)とかです。

で、今回のお題目である「ライト」に関しては暗くなるのが早くなる秋から冬にかけてのメイン商材と言われております。
しかし。
実はこの夏に向かう季節の今頃ってのも案外問い合わせが多くなりまして。
推測するに陽が長くなったおかげで少し遅くまで作業出来る──とか、単純に寒くないので夜間の作業が捗る──とかとか、そんな感じの理由かなーと思います。
(あとはアウトドア用とかもですね)

で、寒い時期と大きく違うのが「大型の照明」の問い合わせが増える事。
手元用のライトとかではなく、辺りを照らすような設置型のライトが人気となります。

で、そんないわゆる投光器タイプのライトとして近年爆発的な人気を誇るのがこちら。

パナソニックLEDライト

パナソニック LEDマルチ投光器

コードレスなライトの最大の弱点である連続照明時間も、電動工具用の本気なバッテリーを取り付ける事によって解決している超便利ライトです。
明るさも「ライト」というよりは「投光器」というくらいの明るさでして、なかなか文章や写真では説明が難しいのですが、現物見た人はちょっと驚くくらいの性能を誇っております。

もちろん弱点もありまして…
それは「パナソニックの電動工具を持っている前提の商品」という事。
つまりバッテリーが付かない状態での販売なので、パナの電動工具を持ってない人には初期投資がバカにならないライトでもあります。

で、結論からいうとこのライトが欲しいなって思った人は普通の電動工具と一緒に買ってしまうのが、なんだかんだ言いつつも最も低コストで購入出来る買い方となります。

パナソニック電動インパクト

パナソニック 14.4V充電インパクトドライバーセット

このようなドライバービットとつけるタイプのいわゆる電動インパクトドライバーは近年アダプター等が豊富になっているので、整備向けに買うとしても十分に活躍してくれます。
ですので、こういう電動工具をセットでひとつ買ってしまって、2個ついてくるバッテリーの1個をライトとかに回せばいいわけです。

こういう電動工具関連ははじめの一歩がなかなかハードル高いのですが、いざ持ってしまえば超便利ですからね。
ぜひご検討くださいませ。

アジャスタブルレンチ

20代前半の頃に初めて渡米しまして、それって工具のお仕事として単身乗り込んだわけですが。
なにせ英語がさっぱりな私としてはロスアンゼルス空港についてからレンタカー借りて宿にチェックインして…ってところからもう大騒ぎ。
それでも1~2日するとヒアリングが出来るようになってくるので、あとは自身の中にある中学生英語を駆使してなんとかしてました。(意外となんとかなるもんですなw)

で、工具の問屋に出向いていろいろとお話したわけですが、英語オンリーと言えどいわゆる工具の話なので日常会話よりはなんとかなるんです。まぁ自分の仕事の話ですからね。

でもでも。
その中で工具の単語そのものがわからずにすっごく苦労したのが2つ。
ひとつは「ノギス」
ノギス以外の言葉がまったく想像出来なかった私は身振り手振りで説明したのですが、とにかくわからずに最後はカタログで「これ!」と指さして解決しました。(キャリパーとか思い浮かべばすぐに通じたんですけどね)

そしてもうひとつが「モンキーレンチ」
いやモンキー自体が日本の造語だっていうのは知ってましたけど、実際下調べもなく説明しようとして「……えっと」となるわけですw
で、うっかり「モンキーレンチ」なんて言ってしまったせいで、相手の謎度がさらに深まりまして…
こちらも最後はカタログ指差しでなんとかなりました。
そうモンキーって「アジャスタブルレンチ」なんですわ。

そんなアジャスタブルレンチで人気なのがバーコ。

バーコモンキー

バーコモンキーシリーズ(その他含む)

6~7年前に製造国が変わったりいろいろ騒動がありましたが、今でも人気のモンキーレンチです。
種類も豊富だしサイズもいろいろあるので、仕事でモンキーを多用する人にはおすすめですね。

そしてそんな輸入の高級モンキーシリーズでもうひとつ人気なのがIREGA(イレガ)です。
こちらは日本での知名度があまり高くないので「知る人ぞ知る」みたいな感じになってますが、ヨーロッパではバーコと肩を並べる人気のメーカーです。

IREGAモンキー

イレガ モンキーシリーズ

日本には主にメッキシリーズが輸入されていて、価格もそこそこなので今ではIREGAの指名買いな人も増えましたね。

こんな感じで現地ではそこそこ人気なのに日本の輸入元が弱いせいで、国内需要が伸びてないってメーカーもいくつか存在します。
気になった方はこんな機会にぜひどうぞ。