エンジンオイルの上抜き交換

なんとか夏場のイベントが終了しまして、営業車兼愛車の日産NV350キャラバンのオイル交換をしました。
近年はロングドレインと呼ばれる5000キロや1万キロ超のオイル無交換を推奨される事がありますが、やはり自分の車ならサクサクっと交換したいもんですよね。

キャラバン

キャラバンはガソリン車で純正指定が0W20でしたからLINK-OILのウルトラエコ0W20を投入。
よく「0W番台のオイルは怖くて入れられない」とか聞くのですが、これはちょっと前の話ですかね。今どきのキチンとしたオイルなら問題になる事はありません。
自分の車なのでテストを兼ねてウルトラエコやエコ5W30、そしてスポーツエコを順番に入れてみております。
今回はウルトラエコだったので今度は0W25のスポーツエコにしてみようかな。
(スポーツエコ0W25は低粘度オイルの中でもエンジン保護性能も抜群です)

交換している最中に雨が降ってきてしまい焦りましたが、本降りになる前に無事に終了。
ちなみにオイル交換は上抜き器を使っているのですが、いまだに「これ本当にちゃんと抜けるの?」と質問がきます。
車種によってはオイルパンというかレベルゲージからの形状というか、抜きにくい車種があるのは認めますが、よっぽど変わった配置のエンジン形式でなければ問題なく全量交換出来ます。

SIGNETオイル交換器

SIGNET 負圧式上抜きオイルチェンジャー

上抜きの最大のメリットは「オイル交換が簡単で早い」事だと思います。
ジャッキアップしてドレン緩めて…って作業工程をすっ飛ばせるので、準備を始めてから片付けまでで10分チョイでオイル交換出来るんですね。
これだけサササっと出来ると作業自体をやろうって気にもなりますから、そういう意味でも良い工具だと思います。

SIGNETオイル交換器

ちなみに使い方ですが。
オイルの量を見る「レベルゲージ」あるじゃないですか、あそこに付属のホースを突っ込んで写真のようにポンピングするだけ。
(エアーの場合にはエアーコンプレッサーに繋げばOK)

10回もポンプしてあげれば勝手にオイルが吸い出されますのでボケーっと見てるだけでオイル交換が終わります。
今でもオイルの上抜き否定派な人もいたりしますが、使ってしまうとこんなに便利なモノありませんので一度試して欲しいですね。

これを持っていると急に思い立ってオイル交換する気になった時にサササっと交換出来ますよ、いやホントホント。

車両整備に使うマルチグリス

エンジンオイルとかそういった一般的な油脂類は、いろんなところで語られたりしてて、なおかつ情報も多いので困ることは少ないと思いますが。
意外と情報がなくいざ使いたい場面になった時に困る事が多いのが車体整備用のグリス。
昔と違って普通乗用車にグリスアップポイントとかがないので、調べてもイマイチ情報が少ないんですよね。
現代の乗用車ではあまりグリスアップする箇所がないのでグリス自体にフォーカスが当たらないってのもひとつの原因かと思います。
このブログを読んでくれている方だと直接的に関係があるのがバイクの人だと思いますが、ひとことでグリスといってもそこそこ種類や呼び名があるのでサービスマニュアル読んでも何を買ったらいいのか分からないんですよね。

 

そんなわけでこのブログでもグリスについてたまに書いておりますが、いまだに問い合わせが多く定期ポスト的に今日も書いてみようかと思います。

もともとケミカル全般に関してそんなに詳しくなかった私がざっくりと自分なりに理解している感じで説明してみますね。
ここで原材料由来の話を書いても結局「で、それってどうなの?」って堂々巡りになるので「こういう系統はこんな感じの性能ですよ」ってな感じでゆるふわでお伝えしたいと思います。

グリスというのは大きくわけるとカルシウム系・リチウム系・ウレア系の3つに分けることが出来ます。

カルシウムというのはよく激安で売られている汎用グリスですね。
グリスアップという作業はあまり頻度の高くない箇所に行われる場合が多いですから、せっかく自分の愛車に使うなら出来れば「安い」と言う理由だけでは使いたくないですよね。
ですので今回のグリスの話では省かせて頂きます。

そしてリチウム。
これは簡単に言えばバランス型のマルチグリスです。
耐熱や耐荷重等、いわゆる摺動部に使用される事の多いグリスの役割としては適したグリスと言えます。

最後にウレア系。
「マルチグリス」と聞くとこのウレア系を想像する人も多いと思います。ワコーズの赤いやつとかまさにその代表格だと思います。
またタック性(粘着性)にも優れていて水が多く掛かるような箇所にも適したグリスです。

 

ここまで読むとウレア系が良さそうに思えると思いますし、実際の使用でも問題はほぼ出ないとは思いますが……。
実は当店でオススメしているグリスはあえて「リチウム系」のグリスを採用しております。
ぶっちゃけ汎用として市販されている上位グレードの高性能なマルチグリスではリチウムもウレアもその性能はほぼ変わりません。(一番良いのを買っておけばどっちも変わらないって事)
そこで今度は弱点の話になるのですがウレア系グリスは高い極圧性を求められる高荷重なベアリング等にはあまり向かないと言うのがケミカル業界の定説です。
(もちろんバイクくらいなら問題が出る事は120%ありません)
そしてウレア系は高い性能を高次元で維持出来る代わりに性能劣化時の速度が早いとも言われております。
(緩やかに劣化するではなく突然ズドンっと性能が落ちる「電池切れ」みたいな感じをイメージしてくれるといいかと、性能が落ちてしまうまでのスパンは高グレードのものほど長いので普通に使っていれば問題はないです)
これは長年無交換な箇所ではグリスが塊になってポロっと落ちてしまう事案が認められております。

その点リチウムグリスは先ほども書きましたが尖った性能がないものの、どの方面にも弱点が少なくまた経年劣化も徐々に進行する特性ですので安心して使う事が出来ます。
(そろそろグリス性能が落ちてきたなーと分かるのって重要ですよね)
実際産業向けでは半分以上がリチウムグリスを採用しているのでその信頼度が分かると思います。

そして付け足しですけどモリブデングリスの件。
サービスマニュアルに「モリブデングリース使用」とか書かれている事がありますが、あれは種類の話ではなく上記の3系統のグリスにモリブデンが添加されているグリスという意味です。
そう、種類の事ではないのです。
そしてリチウムもウレアもそこそこ高性能なマルチグリスを使えば車両用でしたらモリブデンを使わなくても大丈夫です。

と、いうわけで。
そんな感じに長年車両整備向けにいろいろグリスを試したりしてきたエイビットとしてひとつの答えがこのLINK-OILのリチウム系のマルチグリスです。
性能の全てを底上げし整備向けに使いやすいちょう度になっております。

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これは従来品の白色

そして以前は白いというか黄色っぽい石鹸色でしたが、現在は使用グリスを視覚的に分かりやすくするために赤色に着色されました。

マルチグリス

バイクの「グリスアップ」指定の箇所にどこでも使うことが出来るマルチなグリスです。
(ブレーキグリスやカッパーグリスの替わりにはなりません)

LINK-OILマルチグリス2

LINK-OIL スーパーマルチリチウムグリス

もともとは業務用の大きい容器なのですが、それだと大きすぎるって人が多いので当店にて小分け販売しているオススメグリスです。
(バイクのグリスアップポイントの1~3回分ってな量です)
自分の車両整備なんだから出来るだけ良いケミカル使いたいって人にはオススメですよ。

LINK-OILのエンジンオイル最上位グレードTORQUE15W50

当店取り扱いの国産オイルであるLINK-OIL

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今ではリピーターのお客さんも増え多くのユーザーに支持して頂いているエンジンオイルです。
製造元のメーカーさんも昔からよくしっている人が開発を担当してますので、最終的な判断が感性によるところが強い傾向になるオイルに関しては個人的にも信用出来るオイルです。

で、このLINK-OILの最上級グレードであるトルク15W50。

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LINK-OIL トルク15W50

最近のエンジンオイルの主流である低粘度オイルって大抵0W番台とかゆるいオイルが話題になる事が多いので、この15W50と言うオイルがなんかものすごく硬い印象を受ける人も多いと思います。
しかし省燃費型エンジンではなく純正指定で10W40とかのエンジンではものすごい性能を発揮してくれます。

LINK-OILと言うブランド。
数種類のスポーツグレードがありますが、ぶっちゃけちゃうとこのトルク15W50だけが別格です。この下のグレードになるパワーSP15W45とかも個人的にはお気に入りなのですが、それは費用対効果も含めての印象であって性能だけを言わせてもらえばトルク15W50だけが抜きに出た性能を持っていると思います。
とくに今からの時期、外気温が暑くなってくるこの時期からはホントにおすすめ。

その最たる理由であるポイントがノンポリマーなんです。
ノンポリマーとはかなり端折って言わせてもらえれば「熱に強いオイル」
オイルはエンジン内で過酷な状況になります、とくに夏場はサーキット走行なんかよりも町中の渋滞で軽く120度超えとかしちゃうんですね。

以前乗っていたロードスターではオイルの開発車両をしていた事もあって計器類が10個くらいついてました。サーキットでも15分走行ごとに抜いてテストして……とかも何度もやったのですが、その時でも最高で128度くらいでギリギリ130度は超えませんでした(オイルクーラーも付いてました)
しかし、その状態の車で首都高の渋滞にハマった時はあっけなく135度に到達。内心びびった経験があります。
で、一般的にオイルは130度を超えるとダメになると言われてます。その「ダメになる」原因のひとつがポリマーなんですね。

なのでどのオイルメーカーも最上位グレードにはノンポリマーを推してきております。
逆に言うとポリマーをあまり入れずに高性能なオイルを作るにはコストがそこそこ掛かるので、そのコストは販売価格に跳ね返ってしまうんです。
ですので現在のこの価格でノンポリマーのトルク15W50はかなりお買い得な超高性能オイルだと言えます。

私も自分のダートバイクに入れているオイルを先月からパワーSP → トルク に変更しました。
大きな理由としてはやはり季節が変わり気温が変わってくる事に対する対策です。

レース用のダートバイクって実はオイルにかなり厳しい状況だったりします。
単気筒なわりに目一杯まで絞り出されたパワー、そしてセミドライサンプ採用でオイルの実質量の少なさ(1リッターくらいしか入りません)無理にパワーを引き出しているので最高回転は1万回転以上、高回転でトルクを出す仕様なのでレブにあてるまでがんがんエンジンを回します、そして難所系も走るのですからヘタすれば時速10キロくらいの低速走行も強いられたりもします。
エンジンにしてみればかなり過酷な状況なんですね。

そんな状況でもセカンドグレードのパワーSP15W45でも問題は無いのですが…やはり熱ダレの問題はあるんですね。
レーサーなのでオイル交換の推奨サイクルは長くても10時間くらい。
規定通りに交換しても暑くなるこの時期では後半に若干のシフトチェンジの引っかかりを感じます。

その点トルク15W50は全く問題無し。

2021初走り

年末年始に難所系の走行もしましたがギアの入りや変な違和感もなし。
また抜いた後のオイルも問題無し、高圧縮エンジン故に燃料希釈は起こっておりましたがオイルの性能には関係ありませんでした。

ぶっちゃけこの手のインプレッション等ではホントに鈍感な私ですら、その違いが分かるのですからやはりトルク15W50は別格なんだと思います。

ノンポリマーのトルク15W50はポリマー配合オイルと比べると同粘度とは思えないほど軽くエンジンが回りますので、粘度の硬さを心配をしている人も一度試しに入れてみてはいかがでしょうか。
冷間時は確かに少し硬い(重い)印象こそありますが、一度温まってしまえばものすごいレスポンスでちょっと驚くと思います。

プラシーボ効果とかじゃない「お!」っと言う実感を得られると思いますよ。

LINK-OILセールと臨時休業のお知らせ

多数お買い上げありがとうございました。
無事に終了しました。

年に2回。
夏と冬に開催している恒例のスーパーセール「リンクオイルセール全品15%OFF」を開催中です。

リンクオイルセール

>>リンクオイルセール詳細はこちら

期間限定で12月8日(火)の午後18時までやっておりますので定期購入の方はもちろん、初でお試し購入の方もぜひご利用ください。

リンクオイルセール

特に20リッターのペール缶に関しては通常時でも大幅値引きになっておりまして、今回のセールではその値引き特価からさらに15%OFFとなる大チャンスです。
年に2回のセールですのでセールごとにペール缶で購入している常連さんも結構いますのでセールをうまく活用して上手にお買い物してくださいませ。

リンクオイルセール

最近は新型ディーゼル用のオイルである「D-SKY」がかなり好調です。
ディーゼル車のオイル量が結構多いのでペール缶購入でも使い切れるからなのかペール缶がかなり売れてますのね。
該当しそうな人はぜひお試しくださいませ。

11月28日-29日は臨時休業

そして申し訳ない告知なのですがそんなセールの最中に臨時休業のお知らせです。

2020JNCC爺ヶ岳

11月28日(土)11月29日(日)の二日間は全日本モトクロス選手権への出店のため店舗をお休みさせて頂きます。
川越のオフロードヴィレッジで高圧洗浄機の蔵王産業と共同ブースで出店しておりますのでお近くの方はぜひご来場ください。
※なお土曜日は19時くらいまでに一度お店に戻りますので、何かお急ぎの案件がありましたら、その時間頃に問い合わせくださいませ。

ダイナミックコートがプロに人気の理由

いろんなメーカーから自動車やバイクのコーティング剤(ワックス剤)が出ておりますが、ぶっちゃけ性能には長所短所がありまして。
まぁ本音で言ってしまえば「自分の好きなの買えばOK」ってな感じなのですが。

昨年発売されてから、なにやら徐々に徐々にと売上を伸ばしているコーティング剤があります。

ダイナミックコート

東洋化学 ダイナミックコート(コーティング剤)

東洋化学と聞くとあまり認知されてないと思いますが、ビプロスとかの製造元でしてOEM供給元としては確かな製品群で信頼のメーカーです。
で、このコーティング剤。
後発なので他社にはないいろんな効能がありまして…

ダイナミックコート

その際たる効能がこの「キズ消し効果」

ダイナミックコート

コンパウンドとしてはいわゆる「超微粒子」なので、ガンガン削って…ってわけではありませんが、浅い引っ掻き傷ならこんな感じでゴシゴシしてあげれば消すことが出来ます。
もちろんコーティング剤なので「傷を消しながらコート」してくれますから嬉しいですね。

また。

ダイナミックコート

ワックス成分は入ってませんのでライトやコーナーマーカー等にも施工可能でして、更にキズ消し成分がくすんだライト表面をキレイにしてくれたり、とにかくこの辺も超便利。

さらにさらに。
他社の拭き取りのいらないコーティング剤と違い「拭き取りが必要」なタイプなためなのか、濃淡色への施工でもムラにならずにキレイにコーティング出来ます。
(ワコーズのバリアスコートだとムラが問題になってますからね)

そして今日の本題。
ここに来て一部のユーザーさんから圧倒的な支持を得ている理由がありまして。
それが「くすんでしまったメッキパーツの復活」です。
少し年式の古い車やバイクではメッキパーツがいろんな理由でくすんだりしてますが、それがちょっとびっくりするくらい綺麗になります。

で、早速試してみたかったのですが私の所有する車・バイクではくすんでいるメッキパーツがなかったので、倉庫においてあった10年落ちの工具箱の取手部分でチャレンジ。

ダイナミックコート

こんな感じで錆なのかくすみなのか分からないような取手をダイナミックコートをつけて普通にゴシゴシと…。

ダイナミックコート

部分的に4~5回往復しただけですが…見てコレ!
ほんとにビッカビカ。
旧車ユーザーの間でも結構話題になっていて、あまりにも綺麗になりすぎて不自然な気がするとまで言われているみたいです。
もちろんコーティング剤なので綺麗にしつつコートし保護されますからね、その後も安心です。
あと中古車を扱うプロにも人気でとにかく細かな傷を消しながらバリっとさせる事が出来るので面倒くさがりな人にもおすすめ出来ます。

ってなわけで徐々に口コミで人気が広がりつつあるダイナミックコート。
こんな性能が気に入った人はぜひどうぞー。