バッテリーあがりに

自動車やバイクのバッテリーあがり。
特に夏の終わりのこの時期って結構多くて出先で苦労した経験がある人もいると思います。

それこそひと昔前ならクッソ重たいジェルバッテリーを持ち運んでいたのですが、現在はバッテリーの性能も上がってすっごくコンパクトになってますよね。
そして価格もピンからキリまであってどれを選ぶか悩むところ。

そこで当店でも2モデルありますのでどこが違うのかってのを少しだけ解説。

SIGNETバッテリー

SIGNET コンパクトジャンプスターター

まずは安価な価格設定で人気のSIGNETのジャンプスターター。
いざって時用のバッテリーとしては必要十分な性能があり、個人の人が自分用に持つならこれで充分な性能だと思います。
スマホ用の外部端子も充実しててマルチに使える小型バッテリーです。

Kaiseジャンプスターター

カイセ ポータブルジャンプスターター(12V専用)

そしてこちらは少しお高いテスターメーカーKaiseのジャンプスターター。
価格が高いのにも理由がいくつかあるのですが、とにかく業務用として使っても問題のない耐久性にするために、出来るだけ国内組み立てにこだわって作られていたり。
マルチなモデルと違い、車両整備向けに作られているので各種保護回路が充実したりしております。
もちろんバッテリー容量も16000mAhあり、中型クラスの12Vディーゼル車にも対応してたりもします。

カイセバッテリー

またOBD2用の出力端子もあってバッテリーを外してやるような作業ではメモリー用電源としても活躍します。

ってなわけで個人用ならSIIGNETで充分、仕事でも使うよって人は出来ればカイセのヤツを買って貰えれば安心だと思います。

JNCC第6戦山形月山大会 出口選手報告

当店とLINK-OILからサポートをしている出口選手がJNCC第6戦となる山形県の月山大会に出場しましたのでそのレポートです。
チーム名『NAGmotors&ABITwith 日野カントリーオフロードランド』

JNCC月山出口選手

クラス(トップカテゴリー):AA1
ゼッケン:62

ここまでの5戦で出た問題点を少しずつ改善し車両を作り上げてきました。
根本的な問題点であるパワー不足は否めませんが

「パワーが無い」→「少し無理してプッシュする」→「車両にトラブル出る」

の負の連鎖を断ち切るためにキャブを含む各部の微調整を徹底しました。

JNCC月山出口選手

また今回のレース会場がJNCC唯一の河川敷コースという事もあり、本人がもっとも得意とし、なおかつ過去のレースでも常に上位に入っているという自信もあって、少しだけ余裕を持って臨めたのも良かったのかもしれません。

レースは序盤からトップ争いをしつつ周回を重ねました。
しかしコースの大部分で川の中を走る今レースではちょっとしたミスで大きく順位を落とす事になります。
トップ集団の中にいても冷静にマージンを持った走りを続けました。

JNCC月山出口選手

今回もオイルのチョイスはLINK-OILのNUR15W70
9月とはいえ夏場のレースという事で耐久性を重視したのですが…これがちょっとだけ失敗でした。
画像のように川の中を進むレースで、なおかつ当日思った以上に気温が上がらず、エンジンが掛かる水によって強制冷却されてしまい硬いオイルに引っ張られエンジンの元気がなくなってしまいました。
またエンジンオイルとミッションオイルを共用しているため、ミッションと湿式クラッチが重く張り付くような症状が出始めてしまいました。

これはちょっと想定外だったのですが、走行自体には問題なかったので水中を走る時だけそれらに注意しながらペースを死守。
結果として無理なプッシュもせずに先頭に引っ張ってもらって無事に3位でフィニッシュする事が出来ました。

タイヤもIRCからサポートを頂き、万能タイヤと名高いVE33を初選択。
今までスピード領域が高いため…と言ってMX系ばかりをチョイスしてきましたが、これがドンピシャで岩場が続く月山では大きな助けになったと思います。

JNCC月山2017

現在の体制で3位というのは非常に価値のある勝利だと思います。

今期はなかなか結果が出せず本人も苦しんでいましたが、これでつかえていた何かが吹っ切れると思っております。

JNCC月山出口選手

今回の月山でも多くの方から「デグー!がんばれー」と声を掛けて頂きました。
本人にもそれらの声は届いておりまして、涙が出るほど嬉しかったと言っております。

次戦は北陸の糸魚川。
まだまだ上を目指してがんばりますので応援よろしくお願いします。

ブレーキキャリパーの錆取り

近年は個人的に好きな車種が「仕方なく」10年落ち以上になってしまう事も多く、別にそんな趣味はなかったんだけどレストアに近い整備をやっている人もいると思います。

そんな時に結構重要になってくるのがブレーキ周りの整備ですね。
見なかった事にして放置しておくと、復帰出来ないほどの固着とかしちゃいますので、できればマメに見てあげておきたい箇所であると思います。

で、中でも面倒というと「どうすりゃいいのこれ?」ってなるのが錆。

外側の錆なら。

ビプロス錆取りジェル

ビプロス スパールジェル(錆取りジェル)

このスパールジェルとかでかなり対応出来るのですが。
面倒なのがキャリパーピストンシリンダーの中とかですね。

そこでオススメなのがこれ。

サンツールキャリパー錆取り

SUN-TOOL ブレーキキャリパー錆取りツール[ピストンシリンダー用]

サンツールキャリパー錆取り

SUN-TOOL ブレーキキャリパー錆取りツール[スライドピン穴用3本]

いわゆる電動工具用の回転ブラシでして回転させて錆を除去します。
ピストンシリンダー用はシリンダーにあるシール溝の中も綺麗にしてくれます。
また意外と盲点なのがスライドピンのホールですね。
ここ用も出てますのでうまく組み合わせて使えばブレーキのフルO/Hが簡単に出来ます。

普段から問い合わせも多い工具のひとつですので、探していた人はぜひどうぞ。

19周年記念大感謝祭セール

おかげさまで今年も9月を迎えることが出来ます。
これでエイビットを立ち上げてから19年が経過し、節目となる20年目に突入となります。
スガシカオは曲の中で

── あの頃の未来に僕らは立っているのかな ──

と歌いました。
どうだろうなぁ…ちょっと違うとは思うけど悪くはないよなぁ、うん。
20代でイケイケだった私も19年も経てば立派なおっさんになりました。
でも気持ちだけはあまり変わってないと思います。

ぶっちゃけ5周年を過ぎたあたりから「今何年目」とかはあまり気にしてはいないのですが、それでも節目は節目。
毎年ここで一回大きく深呼吸していろんな事をリセットさせてもらってます。

お店とWebサイトで同時にセールを開始しました。
毎年恒例の全商品10%OFFのセールとなります。

ここはいつもお世話になってるユーザーのみなさんに感謝の気持ちを込めてってなセールです。
もしよろしければご活用くださいませ。

 

それでは。
20年目もがんばりますので応援よろしくお願いします。 エイビット ヤマタク

整備にもピンセット

工具というのは多種多様なニーズに応えるべく様々な種類やカテゴリーが存在します。
前にこのブログでも書きましたがラジペンやニッパーなどの握りモノ系だけでもものすごい数がありますからね。

そこで今回はそんな握りモノ系でも車両整備用途では需要の低いピンセットのお話。

工具のお店をやっていると産業向けではそこそこ売れるピンセットですが、これが車両整備向けだと年間通してもそんなに売れません。
まぁ作業内容が精密方向じゃない事が多いので仕方ないのですが、それでも内燃機整備とかでは一定需要があるんですね。

で、いざ必要となった時に普段から気にしてないカテゴリーの工具なので、どれ買ったらいいのか分からないって問い合わせが入る事があります。
今回はそんなわけでオススメのピンセットを紹介してみます。

HOZANピンセット

HOZAN 非磁化精密型ピンセット

無難な選択の中では一押しのHOZAN非磁化ピンセット。
価格も一般的ですし使い勝手もOK、品質ももちろんよいので誰にでもオススメ出来るピンセットです。
どれ買えばいいのか迷ったらこれ買っておけば大丈夫だと思います。

KNIPEXピンセット

KNIPEX ステンレスピンセット(非磁化)

こちらはKNIPEXのステンレスピンセット。
出来としてはもちろん良いのですがHOZANとの差異を見出しにくく、あまりKNIPEXにこだわらないならHOZAN買ったほうがいいかな…ってなポジションのピンセットです。
もちろんKNIPEX好きならこれ一択。

DUMONT 耐腐食・非磁性ピンセット(チタニウム)

こちらは「老舗ピンセットメーカー」のDUMONT。
仕上げはハンドメイドされていて各部の作りも機能美満載のピンセットです。
これはチタン製のフラッグシップモデルで少しお高いのですが、買って後悔する事はないと思います。
個人的一押しです。

HOZAN カッティングピンセット

こちらはHOZANの変わり種ピンセット。
もともとが試作基盤でのジャンパー線切断とかそういう用途向けなのですが、この先っちょが刃になっているおかげで整備用途でもいろいろ活躍します。
カッティングステッカーのあまり取りとかにも便利ですよ。

>>その他ピンセット一覧はこちら

ってなわけでいざ選ぶといろいろ種類あって悩んでしまいますが、絞って考えれば自分にあったものを選べると思います。
こういう工具も1本気に入ったの持っていると整備が楽しくなりますよね。