100Vのコンプレッサー

サンデーメカニックさんには整備のステージをひとつ上げてくれるアイテムとして人気の家庭用コンセントで使える100Vのエアーコンプレッサー。

各社からいろんなモデルが出てますが、ぶっちゃけどれ買ったら良いのか分からない、そしてやっすいモデルもイッパイある現状。

 

そんな人にちょっとだけアドバイスするとですね。

かなりぶっちゃけトークになりますが・・・安いコンプレッサーはそれなりって事ですね。ホームセンターとかでも安売りされているコンプレッサーは各社価格破壊の過当競争の末に安いモデルしか生き残れない状況になっております。そのせいで新品購入後の3年以内にはどこかしらトラブルを抱え、下手すりゃ1年でダメになる物も多い工具の代表選手になってしまいました。

10年前くらいまではまだDIYユース向けの5万円台な中堅モデルも結構あったんですけどね。今は激安モデルしか選択肢が無く、ちょっと良い奴欲しいって人には厳しかったです。

 

そんな中、SIGNETがやってくれました。

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・SIGNET 100Vオイルフリーコンプレッサー(静音モデル)

久々の中堅モデルの登場です。こんなコンプレッサーを待ってたって人は多かったんじゃないでしょうか。

100Vで使える家庭用モデルは上でも書いた通り激安モデルしかなくなっていた状況でして、そういうモデルって重要部品とかも安価なパーツで組まれていてとても壊れやすかったんですね。(そりゃ、あの価格ならまともな部品は使えませんよね)

そして「音」

ブバババババババ!とかなりの音がするコンプレッサーは住宅街にお住まいな人にはちょっとムリめな音量でしたもんね。

 

そんな悩みを解決出来るのがやっと出ましたね。

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スペックは100Vの1馬力コンプレッサーとしては普通な感じ。唯一だとアルミの30Lタンク搭載って事くらいですかね。

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タイヤはついてませんのでコロコロと転がして使う事は出来ませんが、持ち運んでもこの通りな感じですので問題無いと思います。

 

実際に見てさわって動かしてみましたが、現物もかなりいい感じ。

もう少ししたら実働のデモ機も店に置こうと思ってますのでご期待くださいませ。

あると便利なドライバー

自分でも車いじったりバイクいじったりしてまして、出先とかでは工具を頼りにされたりもするのですが。

現場で「ちょっとだけ工具貸してー」とか言われて貸すと後日かなりの確立で購入してくれる、ちょっと便利な工具ってのがあります。そりゃね、工具店やってますから人よりはいろいろ工具も見て知ってますし、ましていろんなプロメカさんとの交流も多いですから変則で便利な使い方とかも聞いて知ってますしね。

 

で、今日はそんなちょっと便利な工具のドライバー編。

ドライバーと言ってもアンチカムアウトなプラスドライバーじゃ無くマイナスドライバー、そしてさらに言えばネジ回しじゃなくて工具店としてあまり推奨出来ないこじるドライバーのお話。

車やバイクとかを整備していると出てくるゴムキャップとかダストシール。あの手のものをクイっとうまい事めくるのって結構面倒でして、さらに言えばその下地を傷つけたくないもんですよね。

そんな時に便利なのがこれ。

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・KTC シールピックツール

いきなりドライバーじゃないじゃん!って言われそうですが、ドライバー形状って事でご勘弁。このツール、ほんとに便利でしてちょっとした物をクイっと剥がすとっかかりに凄く使えます。
(※ちなみに本来は縦方向にシールを押し込むのに使うツールです)

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先端は丸くゆるく作られていて相手を痛めにくいのも良いですね。

名前がシールピックなので硬いシールとか向けだけだと思われがちですが、こじり方向でもクイっと使えるんですね。

 

しかし。

これだけじゃちょっと足りない。クイっと隙間をあけてから確実に外してくれる相棒となるドライバーが必須なのです。

それがコレ。

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・PB キャブドライバー各種

番手は好きなの買えば良いのですが個人的にオススメは#4 幅があり、さっきのシールピックで開いた隙間にこれを差し込んでねじれば完璧です。

何故、このキャブドラなのか?

その秘密がこの先端形状。

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普通のマイナスドライバーよりもテーパーの角度がきつくあいた隙間を押し広げるのに都合が良いんですね。そしてよく見ると綺麗に面取りしてあり相手を痛めにくい形状をしています。いろいろ試しましたが不安なくダストシールを外したりするには、この2点がかなりベストな組み合わせです。

もちろん同軸径のドライバーですのでホールの奥にある調整ネジにもアクセスしやすいですし、買っておいて損じゃ無いドライバーだと思います。

 

単純なボルトナットだけの整備ならばなかなか揃える気にならない工具ではありますが、そういったちょっと面倒系な作業にはすごく便利に使える工具の一例です。

是非お試しくださいませ。

レース前整備

春の大阪から始まった今年のJNCCシリーズも残すところあと1戦、最終戦のAAGP爺ヶ岳だけとなりました。

今年は久しぶりに自分でもレースに出てみようと思いまして、春から夏に掛けてのJNCCに参戦しました。ホントは今年はそれで終わりにするつもりだったんですけどね、最終戦ではウチのチームが総勢で17名出場って事になりまして、それなら私も今年最後だし出ておこうと思いましてちゃっかりエントリー。

身体作ったり乗り込んだりしている時間は取れなかったのですが、それでもレースに出ると決めればやはり楽しいもんですね。

 

で、そんな事言っているうちに11月2日のレースまで10日くらいになってしまい、何も準備が出来てない事に焦り始めた私。

普段から段取り屋な私は準備が出来てないと焦っちゃうんですよね。

そこでせめて車両だけでもと思い、今週頭から洗車タイミングを見計らっていたのですがあいにくの雨続きで気がつけばもう週末になりそうな勢いでしたので、昨日の夕方に雨の中ささっと洗車して整備にとりかかりました。

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まぁ少しくらいの雨なら問題無いのでガシガシ洗車しつつバイクをばらして整備整備。

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チェーンも正直やばいのですが今戦で使いきりって事にしてこのまま行きます。

 

そしてすでに逆組みまでして使いきっていたタイヤも交換。

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VeeRubberの140Tackeeはかなりもってくれたのですが、まわりの言うとおり角が無くなってからの性能低下が激しくてトコトコ走っている分にはいいんですが・・・さすがにレースですからね、これは交換です。

ちなみにいろいろ試して現在お気に入りのタイヤレバーがこの3本。私はタイヤ組むのが下手くそなのですが、このレバー組み合わせにしてからは失敗してません。

KTC タイヤレバー×2 チューブに噛みにくく、レバー長もちょうどいいのでサクサク組んでいけます。

PB タイヤレバー KTCの補助的なレバーなのですが、先端がすごく薄く組み付け後半の差し込むのが厳しい箇所で活躍します。また全長があるのでパワー勝負も出来ます。

 

ちなみにしょっちゅうチューブ噛みでパンクさせてた私がうまく出来るようになったのは上記のタイヤレバーのおかげもありますが、あとひとつビードクリームの「塗り方」を教わってから失敗しなくなりました。

タイヤの表のビード部分だけで無くフチの部分とその裏側までたっぷり塗るとすごく楽に出来るようになりました。出来る人には当たり前な話なのかも知れませんが、これ知った時は目から鱗でしたね。

 

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タイヤはリアはそのまま同じビーラバーのタッキーを組みまして、フロントは試して見たかった最新のモトクロスタイヤを入れました。(ダンロップMX52F)

前はフロントもタッキーを入れていてガレ場や木の根通過時にはすごく助けてもらったんですけどね・・・普通の路面ではその柔らかいタイヤがグニョグニョしてちょっと使いにくかったんです。そこで今回は難路面走破性は捨てましてフロントだけでも食ってくれるように久しぶりのMXタイヤチョイスです。

 

まぁ自分でレース出るってのはこういう事前の準備も含めて楽しいもんです。

まだ細かな箇所の整備は残ってますが大仕事系は終わりましたので、自身の体調管理も含めてアゲていきたいと思います。

PBナノコートBIT

ドライバーやL型HEXレンチ、ポンチやタガネ等々で人気のスイスのPB。

スイスと言う国はいわゆるドイツ圏と呼ばれる工業国なので、工具のメーカーも実は多いんですね。そんな工業国のスイスで世界的に有名なメーカーなわけですから、常に革新的な事をやってきて私達を楽しませてくれます。

ちなみにあの臭いドライバーグリップだって当時ではかなりチャレンジな「溶剤に溶けない樹脂」としてすごい事だったんです。そうあの匂いの原因は耐溶剤の成分の匂いなんですね。

 

で、そんなPBが10年ほど前から採用したのがビット類に施したナノコート。

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・PB 1/4ナノコートビット各種

100分台を必要とする工具の公差をメッキせずになんとか錆を防止したいと考えた末のPBの結論でした。よくアルマイトを混同している人がいますが違う処理でして摩擦にも強く錆びにくく、工具に適した処理として今では人気のシリーズとなっております。

 

いろを付ける事も容易でしてビットの種類ごとに色分けされていて、カラフルな見た目だけで無く現場でも重宝する存在です。

確かに価格的にはお高いのですが、自分の用途にあった物を数点購入する分にはかなりオススメなビットだと思います。

 

そしてこれからの季節。

ウィンタースポーツではビンディング等に使われているポジドライブのビットの問い合わせが増えます。

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錆びにくくコンパクトに持ち歩けるPBのナノコートビット。

オススメですよー。

ぶった斬りのニッパ

価格の高い安いに関連したメーカーごとの性能差ってありますけど、意外と買いやすい価格帯でいい工具ってもありまして。

個人的には握りモノメーカーのKNIPEXとかまさにそんな感じ。

プライヤーレンチとか一部高い物があるのでなんとなくすっごく高価なメーカーという印象を持っている人も多いと思いますが、実際よく使うプライヤー系は性能差を考えればお買い得といえる物も多く存在します。

そんな中でも個人的にこれはKNIPEXでしょって思えるのがこれ。普通のニッパが1500円とかだとすると、KNIPEXはかなりのお買い得かと思います。

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・KNIPEX 硬線ニッパシリーズ

ピアノ線まで切断可能ななんでも切れちゃうぶった斬りニッパです。

基本的にニッパって針金のような物を切るのが実は苦手でして、日本特有のニッパとかだとあっさり刃こぼれする物も多いのですが、この硬線ニッパでは問題無く切る事が出来るので現場では重宝しますね。

そしてこの硬線ニッパシリーズの隠れた逸品がこれ。

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性能は硬線ニッパと同じなんですけど、写真のように若干ラウンドしてまして、この曲がり具合が整備現場ではかなり使えるんですね。

知ってる人も多いと思いますが、ニッパってただ切るだっけじゃなく割りピンとかでは引き抜きにも使います。なのでこのくらい曲がっているとテコにして使うのに便利なんですよね。

 

そんな硬線ニッパシリーズのコンパクトモデルである140サイズが現在セール中です。

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・KNIPEX 硬線ニッパ140サイズ

サイズこそ小さいですが実力は本物。そういえばニッパってまともなの持ってなかったなーなんて人はこの機会に是非どうぞー。