大きめのなんでも入れ工具箱

普段からバイクを積んであちこちに出掛けている私。

そんなトランポの中にいつも入れている工具箱と言うか……なんでも入れがあるのですが、これを見た方に結構好評でしていろいろ問い合わせがありますのであらためて紹介。

それがコレ。

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リングスター 大型収納工具箱ドカット[ビック] 写真左

リングスター 大型収納工具箱ドカット[ミドル] 写真右

樹脂製工具箱ではナンバーワンメーカーと言ってもいいリングスターの大型収納工具箱です。(私は大きい方:青 を使ってます)

そしてさらに小さい「スモール」サイズもあって全部で3サイズ。
(右が上で紹介したミドルサイズ、左がスモールです)

リングスター 大型収納BOX ドカット[スモール]

かなりざっくりした工具箱でして、なんでも放り込んでおけますので整理が苦手な人にもオススメ。

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こんな感じで使用頻度とかも考えて分けておけばガレージでも片付きますし、出先に持っていくモノでも通常の工具箱に入りにくいモノをまとめておくにも便利です。
また樹脂製なので雨天時に外に出しっぱなしにしても中が濡れないから良いんですよね。

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強化樹脂製なので椅子にしたり足場にしたりといろいろ活躍もします。

ガレージや持ち出し用工具でなにかしら裸の状態になってしまっているモノがあるなら、こういった雑多な物入れを用意するのもひとつの手だと思います。
かなりざっくりした箱なので、とりあえずモノを放り込んでおくのにかなり便利ですよ。

こういう工具箱を用意出来るようになると通常の工具箱の整理整頓にも繋がりますしね。

ホースのクランプツール

私も仕事終わってからとか休みの日はいろんな整備をして楽しんでおります。

現在乗っているのがレース専用車なので各部の交換サイクルが短いと言う事もあり、1時間乗っただけでも一回りのチェックやグリスアップが必要になるんです。
もちろんその分整備性も良くてウインカーとかライトも付いて無いのでバラすのも簡単。
みなさんが思っている以上にはあまり苦労しているとも思ってません。

でも苦手なメニューもありまして。
それが油脂類の交換。

これはもうとにかく面倒ってだけの話でして、通常の整備ならばボルト外して綺麗にして組むってだけなのですが、油脂類系の作業って予期せずに汚れたりするじゃないですか……あまり得意じゃないってか好きじゃないんですよね。

その中でも油圧系の作業は気を遣います。ブレーキなんかもそうですよね。

 

で、そんな事に悩んでいる人にちょっとオススメな工具の紹介。

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SIGNET ホースクランプツールセット

これを使えばホースの途中で液体を止めておく事が出来て、ちょっとした作業でも漏らしたり垂らしたりしなくてすみます。

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使い方は簡単でホースをつまんで掴むだけ。写真のようにホースを途中でクランプしてくれます。
工具側はホースを痛めないように緩い角度で作られてますので安心して使えますね。

これを数本持っていればエンジン降ろしのような作業でも液がダラダラ……なんて事にならなくて便利ですよ。

 

そして金属製クランプでの一番人気はこれ。

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インペリアル ホースクランプ

これはプロの方に人気ですね。
車検整備でも大活躍する工具です。

大きさが2種類ありますので好きな方をお選びください。
こんな感じで普段あまり気にしてない作業でも専用工具で楽に作業出来ると思いますよ。

KTCのお買い得工具セットのおすすめ

どこも業界にも特有の慣例というものがありまして、工具の業界にもいろいろあります。
特に今の時期の注目は「工具セット」
ざっくり説明すると年明けから始まる工場とかの新卒採用者や専門学校入校者向けに工具セットが多く売れる時期なんです。
それに合わせて工具メーカーが大幅値引きを行いまして、その大幅値引きを一般の人にも適用したのが現在開催中の年末年始の工具セットセールの始まりってな感じです。

ですので夏場ではここまでのセール品は出てこないので、工具セットを買うならまさに今の時期に購入する事をおすすめしております。

で。
そんな工具セットセールの中でも中核を担うのがKTCの「SK SALE」です。
様々な業界向けにいろんなタイプの工具セットが用意されていて、さらに言えば値引率もすこぶるいい(半額くらいになる)ので、セット購入を考えている人だけでなく、多少の工具ダブリがあっても買っておいて損じゃないセールになっております。

しかし、このSK SALE。
とにかく数というか種類が多すぎて初見の人は何がなんだか分からないんですね。
そこでエイビットが厳選したおすすめセットを紹介してみたいと思います。

KTC工具セットセール

KTC 2020SKセール [おすすめ]引き出し3段 3/8ツールセット 69点組

まずはとにかくコレ。
引き出し3段のスタンダードな工具箱に基本工具がしっかり詰まったおすすめセットです。
多分年間でもこのセットは一番売れると思うのでとにかく「値引率」が最も良いセットでもあります。
そう、実は同じKTCのセットでも値引率は各セットごとに多少違うんです。
(もちろんどれもお買い得ですけど)
その中にあってこのセットは群を抜いてお買い得感バリバリなんです。
ですので「工具をセットで買っておきたいけどあまりこだわりはない」とかの人はこれ買っておけば間違いなしなイチオシセットというわけです。

KTC 2020SKセール 両開き[アクティブ]3/8ツールセット 56点組

そしてこちらは両開き工具箱を採用したモデル。
上のおすすめセットと人気を二分する人気セットです。
他のメーカーでは両開き工具箱を採用したモデル自体があまりない事もあって、せっかくKTCを選択するならこのセットを…って人も多いですね。
またワンハンド(片手)で持ち運べる機動力も魅力で、集合住宅等にお住まいの人にも人気があります。

上記の2モデルは現在限定カラーも販売中ですが、2020年1月に限定カラーのみ販売を終了いたします。(レッド・ブラック・シルバーの基本色は4月まで販売します)

KTC工具セットセール

KTC 2020SKセール ツールワゴンプロユース工具セット 96点組

そして毎年なにげに隠れた人気セットになっているのがこのプロユースセット。
単価だけ見るとちょっと高い印象もありますが、値引率は抜群でなおかつプロの現場でいきなり使うのに適した内容となっております。
工場を経営している社長さんとか、春から就職が決まっている新人さんとかに選んで頂く事が多いですね。

KTC工具セットセール

KTC 2020SKセール [トルクル3点付]工具フルセット 223点組

そしてこのセットはKTCのフラッグシップモデルとなります。
セット内容も販売価格もかなりゴージャスですが年間で1~2セットは売れるんですよ。
大型工場の新設とかそういう事情が多いのですが工具箱も最上位モデル採用してますし、予算が許せば本当に良いセットだと思います。

 

ってなわけで一般の人は上で紹介した最初の2モデルを参考に検討してみてください。
注意書きにも書きましたが限定色は1月末までの受注になりますので、人と違う工具箱カラーが欲しかったら今のうちのどうぞ。

トルク管理の方法(締め付け角度による管理)

トルクレンチの扱いや購入方法って意外とプロメカさんでも分からないって人もいて、お店に来てもらえればある程度その場でお話して解決するのですが遠方の方はこういう書物とかを読んで購入する事になるのでトルクレンチの話題ってのはいつでも人気エントリーになりやすいです。

で、そんなトルクレンチの紹介をしたSNSで「角度締め」の事も少し書いてというリクエストを頂きましたので私が理解している範囲でかなり大雑把に書いてみたいと思います。

そもそも角度締めとはなんじゃらほい?って人もいると思いますが、読んで字のごとくトルク管理をボルトの締め付け角度でする方法です。
正式には「塑性回転角法」とか呼ばれてますので詳しく知りたい人はこのワードでググって貰えればOK。

アングルトルクゲージ

KTC 1/2アングルトルクゲージ

超簡単に言ってしまえば「規定のトルクを掛けて、そこから更に角度で60度締め込む」とかそういった使い方がされているトルク管理法です。

アングルトルクゲージ

実際に現場で使われてるのだとこんな感じですね。
この工具はそんな60度とか120度とかのサービスマニュアル通りの角度に締め込むためのアングルアダプターです。(別に分度器とかでもOKですよ)

この角度締め(塑性締め込み)ってかなり特殊に思われるかもしれませんが、普通の人でも意識せずにやった事があったりします。
それはスパークプラグの締め付け。
スパークプラグのメーカー公式でも座面についてから新品時で1/2回転とか書いてあるのも塑性締め込みの親戚みたいな方法です。

で、この締付け方法。
せっかく高価なトルクレンチがあるのになぜわざわざ角度で締め込まなければいけないのか?って疑問になると思いますが……
個人的な意見として言わせてもらうとコスト削減ですかね。(悪い意味ではなく)
一般的に自動車整備に使われているプリセット型のトルクレンチでは下は5Nmから上は200Nmあたりまでを揃えて持っているってのが普通だと思います。
(ちょっと大きいものでも400Nmとかですよね)

しかし、たまーにですけどこのトルクを超える大トルクで締め込まないといけない部品ってのが存在するわけです。(それも結構重要な部品で)

そういう部品で有名なのはクランクのコンロッド締結ボルトとかです。
トヨタの6気筒エンジン1JZとかではかなり有名な話だと思いますが、このコンロッドボルトの締め付けではまさにこの角度締めが整備書に記載されておりまして、実際私も現場に居合わせた事がありますが……
まぁボルトがぶっちぎれるんじゃないか?と思うくらいのトルクをかける事になります。
そんなでかいトルクをかけるためだけに各ディーラーや各整備屋さんに大きなトルクレンチの購入を強いる、またそのトルクレンチの精度を維持させるのはコストがかかり過ぎるんじゃないかと思うわけです。
その点塑性締付けで行えば最悪分度器だけあればなんとかなるし、角度次第では90度を2回とかにすると誰にでもわかりやすいので下手すりゃ分度器すらいらないですからね。

他の業種や業態の事まではよく知りませんが車両整備に出てくる角度締め指定ってのは大抵「大きなトルクの管理」に用いられる方法です。
また塑性締め付けでは高張力ボルトの伸びを前提とした大トルクをかけるので、一度使ったボルトの再利用が出来ないって事くらいを覚えておけば大丈夫だと思います。

ちなみに角度締めでも起点となる角度締め開始時のトルクの設定がない場合があります。
そんな時は「ネジの伸びを感じる直前」──ネジをキュっと締め込んでここから本格的に締め込むってところを起点にしてみてください。

角度締め未経験な方が初めて行う場合「え?こんなに強く締めて平気なの?」って思うかもしれませんが、もともとそんな締め付け方法だと思ってチャレンジしてみてください。

※本当に個人的な理解で書いてますので間違った事がありましたらこっそり教えてくださいませ。

KTCの新型マグネットソケットレール

工具箱の収納や整理整頓ってメカニックにとっては永遠の悩みだと思います。
限られた収納スペースを効率的に整理出来ていると結果として作業も楽になりますからね。

そんな工具の整理の中でも最も面倒というか難しいのが「ソケット」です。

これはソケットのサイズや種類というのが十人十色な状況が難しくしてまして、日本車をいじる人、欧州車をいじる人、北米車をいじる人、バイクだけをいじる人、そしてそれら全てをいじる人で持っているソケットの数がそもそも違うのですから、それを整理する手段に王道というのが存在しないんですね。

例えば日本車しかいじらない人は
・8,10,12,14,17mm
みたいな感じで揃えていたりします。
逆に欧州車しかいじらない人は
・7,8,9,10,11,12,13,14,15mm
と揃える必要があります。

これを既存のソケットレールとかに当てはめるのがすごく難しいんです。
そこで近年人気なのがソケットのサイズや種類を気にしないで自分なりにカスタマイズして使えるソケットホルダーやレンチラックです。

で、そんなソケットホルダーにちょっと気になる新商品が登場しましたので紹介します。

KTCマグネットソケットレール

KTC 強力マグネットソケットホルダー(1/4・3/8・1/2)

それがこのKTCのマグネットソケットホルダー。
マグネット式は過去にも様々なメーカーから登場してますが、このKTCの新型は個人的にはかなり好感触です。

KTCマグネットソケットレール

まず先述したソケットのサイズや種類に対するカスタマイズ性はかなり高く、この写真のような可動式クリップを簡単に移動したり固定したり、それこそ取り外したり出来ます。
もちろん従来品でも移動や取り外しは出来ましたが「固定」はなかなか出来ませんでした。

KTCマグネットソケットレール

これが固定出来るとソケットのサイズや種類ごとに間隔を設定した状態で使えますので、いつでも決まった所にソケットを差し込んでおく事が出来ます。
またクリップも丸形のものが位置決めしているだけなので、脱着もすごく楽です。
そしてこれだけだと例えば壁面等に設置した場合にソケットが落ちちゃうんではないか?という不安もありますが…

KTCマグネットソケットレール

超強力なマグネットによって、逆さまにしてブンブン振っても外れないくらい強力にくっついているので問題ありません。

ちなみにこのレール。
少々お値段が高いのですが超強力なネオジウムマグネットを採用していると思えば、そこそこ納得のお値段だと思います。

KTCマグネットソケットレール

実際鉄の壁面に設置した場合、指の力だけでは剥がせないくらい強力にくっつきます。(画像のようにクリップを外してレンチ用にも使えます)
それが証拠(?)というわけではありませんが、本体に付属する謎の黒い棒はレール自体を取り外すためだけの専用品として付属するくらいです。

差し込み角の設定はクリップの丸い部分のサイズの違いでして、土台となる部分は全て共通品となっております。
価格がそこそこするのでまとめてこれを数本買って全交換とかはなかなか厳しいかもしれませんが、とりあえず1本試してみてください。
個人的には今年一番気になった商品のTOP5に入る逸品だと思います。