ちっちゃい持ち運びドライバー

秋本番って感じで過ごしやすい季節ですね。
ドライブやツーリングも天気さえもってくれれば最高なシーズンではないでしょうか。
私も昔はロードスター乗ってましたが、オープンにした状態で昼間でも気持ちいいってのはこういう時期の数日だけなので逃さずに楽しみたいですよね。

で、そんな行楽シーズン真っ只中な現在。
お店では持ち運び出来る系の工具の問い合わせが増える時期でもあります。
このブログでも何度か書いてますが、そういった携行工具に正解なんてありませんし、各自の車両ややりたい作業によっても選定する工具は変わってきます。

しかし、そんななんでもアリでOKな携行工具でも出来ればスペース的に小さくしたいと希望が多いのがドライバー。
どうしてもグリップ部分が大きくなるし、さらに必要本数分邪魔になりますからね。

そんな時に便利なのがビットを差し込んで使える小さめのビットドライバーです。
いろいろ種類はありますがエイビット店頭でよく売れている3種類を紹介。

SIGNETビットラチェット

SIGNET ミニビットラチェットセット

価格の安さとその使い勝手で支持率ナンバーワンの人気ドライバーセットです。
ビットラチェットタイプの弱点である「奥に差し込んで回す」にもラチェットエンド側で対応出来るので、とりあえず工具箱やバッグに忍ばせておくにはおすすめの工具です。

SIGNETビットラチェット2

SIGNET マルチアングルミニラチェットドライバー

同じくSIGNETのビットラチェット。
こちらはラチェットといってもラチェットドライバーモデルですね。
グリップ部分にビットを内臓出来たり、首の角度を変えて使えたりとギミック満載のモデルです。

PBビット差し替えスタッピ

PB スタッピインサイダー(ビット内臓)HEXビットバージョン

こちらはPBのビット内臓モデル。
独特な内臓方式で普段はふつうのドライバーのように使えるのが最大のメリットですね。
スタッピタイプという事もありグリップ部分もそれほど邪魔にならないので、お店に来て実物みた人が購入していくケースが多い工具のひとつです。
(内臓ビットもこのバージョンからHEX入りになりました)

こんな感じにドライバーを少しだけコンパクトにしてあげると他の工具の選定も楽になったりします。
もちろん普段の整備にも便利に使えますのでいろいろ楽しんで選んでみてください。

Ko-ken Z-EALのコンパクトラチェット

ハンドツールの中でも主役級の存在であるラチェット。

ラチェットに関しては本当に「正解」ってのが無くて、使っている人が満足ならばそれで良いんです。
種類やタイプ・モデルもいろいろあって長所や短所も異なるのですが、結局は使ってみて手に馴染むとか見た目がかっこ良くて好きとかね、ほんとに正解なんてないんです。

それでもお店に来るお客さんには「どれがお薦めですか?」と聞かれる事も多いので、そういう時は出来るだけシンプルな物をすすめるようにしてます。
特に初めての工具購入なんて人にはあまりギミック満載なものではなくシンプルなラチェットが結果として良いですからね。

と、まぁ最初の1本はそんな感じでシンプルに選んでもらったとして……、難しいのが「2本目」のラチェット購入の場合。

これ本当に難しいんですね。
今何を使っているのか詳しく聞いて出来るだけその人が希望している「2本目の条件」を満たしてあげられるようにアドバイスしてます。
そして次のラチェットに何を求めているのかをいろんな整備を想定して聞いていくんです。
トルクががっつり掛けられるのが欲しいとか狭い所で使えるのが欲しいとかね。

 

で、そんな中で2本目購入の場合に問い合わせが多いのが「コンパクトラチェット」
スタンダードなラチェットではちょっと手の入りにくい箇所での作業を想定しての質問が多いですかね。

2本目と言ってもやっぱり最初の1本と同じで出来るだけシンプルな物をススメるのですが、最近個人的にお気に入りなのがこれ。

KZ_14fRaXX3

Ko-ken Z-EAL 1/4首振りラチェット

まず造りがシンプルで真面目に作られているので販売する側からしても安心してお薦め出来ますね。
特にコンパクトラチェットは出来不出来が大きく使い勝手に関わるラチェットなので、適当な物を買ってしまうと「小さいラチェットは使えない」って結論に至ってしまう人もいるので注意が必要です。

しかし…いきなり1/4ラチェットはソケットも持ってないし買えないよーって人には

z_3814FraX3

Ko-ken Z-EAL 3/8コンパクトフレックスラチェット(ページ内)

ヘッドの差し込み部分だけを3/8にしたバージョンも販売されているので試してみるのが良いかと思います。

しかし、本音を言えば出来れば1/4がお薦めかなぁ……
やっぱこのサイズを使うならソケットも小さい方が利点を生かしやすいですしね。
もちろんプラグとかいろんあ兼ね合いで3/8を選択するのも良いと思いますよ。

それかとりあえず1/4を買った人が、たまに3/8のソケットを使いたいとかならこれとかあると便利です。

z_38spADX1

Ko-ken Z-EAL 3/8変換1/4クイックスピンナー

変換アダプター

1/4のラチェットに付けると3/8差し込みに変換され更にクイックスピンナーになるスグレモノです。
上の1/4首振りラチェットと合わせて買っておけば安心ですね。

さっきも書きましたがラチェット自体はとても真面目に作られているのでおすすめのラチェットです。
2本目3本目で悩んでいる人がいたら是非試して欲しいですね。

エクステンションバーの亜種

私に基本的なハンドツールの相談をした事ある人なら分かると思いますが「ここは盲点ですが重要ですよ」と私が力説する事が多いのがエクステンションバーの揃え方。

ひと揃いの工具セットとか買った人に多いのですがエクステンションバーを2本くらい持って満足しちゃってる場合があります。
ラチェット関係の工具ではいかに人間が楽な体制で作業出来るのかと言うのが結果として確実な作業に結びつきますので、重要なオプションであるエクステンションは1本でも多い方が良いんですね。

で、そんな感じでキッチリと揃えてみれば便利なエクステンションですが・・・。
いろいろ作業していると「ここでこんな風に・・」とかもっと要望も出てきますよね。

そんな人に次の候補でお薦めなのがこれ。

Ko-ken_swEX1XX1

Ko-ken フレキシブルエクステンション

そう、一度は誰もが考える「あーエクステンションがグニャって曲がってくれれば楽なのに」を実現したツールです。
もちろん本気でグニャグニャ曲がるわけじゃ無く、実際はこんなもんですけどね。

Ko-ken_swEX1XX2

しかし、これだけ曲がってくれれば今まで部品を外さないと出来なかったあの箇所とかに一発でアクセス出来ちゃったりします。

デメリットももちろんあって大トルクはNGですので本締めとかは厳しいのですが、あくまでも「手の延長」と考えればかなり便利に使えるエクステンションだと思います。

Ko-ken_swEX1XX3

後端部には差し込み角があるのですが、手元にこんな風にローレットも切ってあるのでどちらかと言うとドライバーのように使うイメージですかね。

思い当たる箇所があるユーザーにはお勧めのエクステンションだと思いますよ。

ビット購入時の注意点

今年はなんというか夏がどっかにいっちゃった感じですね。
例年だとこの時期は残暑が嫌になる時期なんですけど、ここまで涼しいと残暑が名残惜しい気がします。

で、この秋の初旬になると問い合わせが増えてくるのが持ち出し用の携行工具。
ちょっとドライブ・ツーリングに…とかみなさん楽しみな季節ですよね。

今回はそんな携行工具の中でも注目度の高い、差し替えビットドライバーのビットのお話でも。

pb_poke_sasi_nw1

PB ポケット差し替えドライバー

これなんてビット差し替えタイプの代表工具ですね。

基本的な工具を揃えて持ち運ぼうとしたときに結構かさばるのがドライバー類です。
なにせ1本ずつにグリップが付いているので最小本数に選定したとしてもかなりかさばります。
その点ビットで差し替えが出来るこの手の工具はグリップ1個あれば良いので、かなりコンパクトに収納する事が出来るわけです。

で、このビット。
工具初心者の方から良く聞かれるのが六角形の差込のサイズ。

ビットというのは大抵根本が六角になっておりまして、当店HPでも「1/4ビット」とか紹介してますが、これは他のメーカーにも流用可能なのかどうか?とか質問を受けます。

pb_bit_all2

PB ナノコートビット各種ページ一覧

ちなみにこの1/4ビットとは六角形の2面幅の寸法を言ってまして、1/4インチですからミリに直すと6.35ミリのビットサイズとなります。
で、この1/4ビットは基本的に世界共通規格でして、例えば他メーカーのビットドライバーと併用する事も可能。
(もうちょっとちゃんと言うと1/4と5/16の2種類ありまして、本流は1/4で少し大きいのが5/16の8ミリくらいのビットです、ショックドライバーとか使われているのは大きめの5/16ですね)

で、そういう時にお答えするのが「ほぼ流用可能で大丈夫」と言ってます。

「ほぼ」と言うのは・・・・例えばこんなヤツ↓

anex_actionXX2

このANEXの差し替えドライバーも1/4の六角なのですが、純正付属ビットが両頭ビット(前後がプラスマイナスとか)を使っている為に「奥行き」が少し長いんです。
なので上で紹介したPBのナノコートビットをそのまま使うと潜り込んでしまって使う事が出来ません。

このように同じ1/4ビットでも「奥行き」の違いから、使う事が出来ない工具もありますのでその点だけは注意してください。
スタンダードな1/4ビットを流用したい場合はマグネット式のホルダーになっていてば大抵大丈夫だと思います。

それと電動工具用のビットも注意。

pb_nc62

PB 電動ドライバー用ビット

ホームセンターとかではこっちの方がよく見かける六角ビットなんですが、差し込み時の固定方法が違うためにビットドライバーでは使えない事が多いです
(これ専用のドライバーもありますが)
またひとつ前に説明した差し替えドライバーと同じ理由で両頭になってるビットはそもそも奥行きが違います。
HEXは1/4サイズで同じなので勘違いしやすいので注意ですね。

こんな感じで知っている人はなんてー事なくスルーするような疑問でも、気楽に聞いてください。
なるべく分かりやすく噛み砕いて説明するように頑張ります!

バッテリーあがりに

自動車やバイクのバッテリーあがり。
特に夏の終わりのこの時期って結構多くて出先で苦労した経験がある人もいると思います。

それこそひと昔前ならクッソ重たいジェルバッテリーを持ち運んでいたのですが、現在はバッテリーの性能も上がってすっごくコンパクトになってますよね。
そして価格もピンからキリまであってどれを選ぶか悩むところ。

そこで当店でも2モデルありますのでどこが違うのかってのを少しだけ解説。

SIGNETバッテリー

SIGNET コンパクトジャンプスターター

まずは安価な価格設定で人気のSIGNETのジャンプスターター。
いざって時用のバッテリーとしては必要十分な性能があり、個人の人が自分用に持つならこれで充分な性能だと思います。
スマホ用の外部端子も充実しててマルチに使える小型バッテリーです。

Kaiseジャンプスターター

カイセ ポータブルジャンプスターター(12V専用)

そしてこちらは少しお高いテスターメーカーKaiseのジャンプスターター。
価格が高いのにも理由がいくつかあるのですが、とにかく業務用として使っても問題のない耐久性にするために、出来るだけ国内組み立てにこだわって作られていたり。
マルチなモデルと違い、車両整備向けに作られているので各種保護回路が充実したりしております。
もちろんバッテリー容量も16000mAhあり、中型クラスの12Vディーゼル車にも対応してたりもします。

カイセバッテリー

またOBD2用の出力端子もあってバッテリーを外してやるような作業ではメモリー用電源としても活躍します。

ってなわけで個人用ならSIIGNETで充分、仕事でも使うよって人は出来ればカイセのヤツを買って貰えれば安心だと思います。