タイヤレバーを考える

ダートバイクっていまだにチューブを使ったタイヤなので基本は自分でタイヤ交換するんですけど。

とにかく私はタイヤ交換がヘタ。

ひどい時は2~3本連続でチューブを噛んでしまってダメにしたりします。
これ結構悩んでいたのですがどうもリム形状の関係もあるみたいで、私の乗っているバイクはちょっと面倒な形状しているとの事でうまい人にも慰めてもらったりもしたのですが・・・やっぱり交換出来ないのはまずいわけでして・・・。

ちなみにちょっと前までは。

普段私が使っていたのがPBのタイヤレバーとテキトーなレバーのMIX使い。

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PBのは仕上げも良くて通常のリム形状のやつだと全く問題無いどころか使いやすいので評判なんですけど、やはり下手くそな人が使うと先端の「薄さ」がチューブ噛みの原因になったりもします。

 

そこで達人さんに教えてもらったり、いろいろ聞いていると上級者ほど愛用者が多いのがこれ。

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KTC タイヤレバー

昔からある定番品なのですが、なぜかお店でもこれを指名買いする人がいて不思議に思ってました。

で、先日私も実際に使ってみると・・・あら不思議。
チューブを噛みにくいんですね、これ。

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上のPBと比較すると先端は少し厚めでラウンドも少なめ。
実物見てもストレートに近い形状で野暮ったい印象なんですけど、これがリムに引っ掛けてグイってやるときにあまり奥まで回り込まなくて不意なチューブ噛みを防止してくれる感じです。
普段からチューブに穴開けてしまうって人は一度試してみる価値ありなレバーですね。

結局いろいろ試してみたのですが個人的にはこのKTC2本とPBを1本の3本セット。
ぎりぎりの隙間な所はPB差し込んで隙間を作ってあげてからKTCではめていくってな感じがベストでした。

合計3本使えばかなり楽に出来るし腰もあまり痛くなりませんね。

KTCのは実はもともとの設計者さんがそっち方面ではかなり有名な人だったとかなんとかで、かなり考えられた形状になっているようです。
タイヤ交換自体は「こうやれば正解」ってのはなくて個人的にやりやすいのが一番だとは思いますが、まだ方向性が定まってなくていろいろ試したいって人はぜひ参考にしてみてください。

 

PB精密ドライバーシリーズ

あまり大きく告知される事なく静かにモデルチェンジをしている工具っていくつかあります。
まぁほとんど場合には小変更ですし価格も据え置く事が多いので、みなさんも気が付かないうちにバージョンアップしてたりするのですけどね。

もちろんそうじゃない工具もいくつかあって、ウチみたいに店舗にも在庫を置いている場合だと、ちょっとしたモデルチェンジでも大騒ぎになることがあります。
なかでもPBの精密ドライバーはグリップ色の変更等でここ10年ちょっとで2回のモデルチェンジを受けております。
たかがグリップ変更といっても、お店の在庫分が「全て」入れ替わるのはなかなか大変でして…
結構苦労させてもらっている印象ですね。

PB精密ドライバーセット

PB スイスグリップ精密ドライバーセット(スタンド付)

そしてそんなPBの精密ドライバーがついにマイチェンってレベルではないフルモデルチェンジをして登場しました。
確かにパッと見た目はグリップ変更くらいに見えると思いますが、シャフト径や先端形状まで含めた、かなりの変更を受けております。

PBスイスグリップ精密ドライバー

精密ドライバー総合ページはこちら

今回も最大の変更はグリップでして見た通り『スイスグリップ』がついに採用されました。
印象としては従来品よりも握りが一回り太くなった感じで、小さいネジなわりにトルクも欲しいHEXやTORXでもかなり使いやすくなったと思います。
ちなみにPBでは古いモデルも廃盤になったりせずにそのまま残る事が多いのですが、今回の精密に関しては廃盤指定を受けておりますので店舗でも完全に入れ替えとなっております。PBスイスグリップ精密ドライバー

ちなみに上で書いたフルモデルチェンジのようだ…ってな変更のひとつがこのマイナス。
PBのスタンダードシリーズでは有名なマイナス先端のパラレル(並行)加工があえてされず、写真のようにテーパー加工になりました。
また先端が軸径よりも太くならない同軸も採用されてますね。

さらに言えばPBの独自番手であった「#00」とかの表記が廃止され、刃幅と刃厚の直接表記になっております。
これにより従来よりもマイナスのサイズ設定が増えてますので、より細かなニーズに応える事ができるようになりました。

ちょっと触ったくらいでは「なんだまたグリップ変更か」と思うのですが、実は中身まで大幅アップデートのフルモデルチェンジな精密ドライバー。
お店にも在庫ありますので実物みたい人はぜひどうぞ。

持っていたいデジタルテスター

昨今の車両整備事情で昔と大きく変わった事っていくつかありますが、その中でも「メーカー指定の工具自体が変わった」のがサーキットテスターですね。

ちょっと前は「アナログの方が直感的で視認しやすい」等の理由で頑なにアナログテスターを貫いていたメカニックさんも多かったのですが、自動車整備でのサービスマニュアルには「デジタル式のサーキットテスターを使用」と書かれるまでになりました。

で、そんなデジタルのサーキットテスターですが。
なんでも良いのかというとそうでもなくて、規格やランク指定もあるのでそこそこのモノを持っている必要があります。
また車両整備に特化したレンジ表示とかも現場での使い勝手に影響しますので、そういう基本性能も注意したいですね。

そんなデジタルのテスターで当店でずっと売れ続けているのがこれ。

カイセデジタルテスター

カイセ デジタルマルチテスター

オートモード搭載の車両整備向けのサーキットテスターです。
本機だけで出来ないのは大電流の測定だけで、他の作業はほぼこれ一台で出来る基本を抑えたモデルとなっております。
(大電流測定には別途アンペアプローブの購入が必要です)

カイセデジタルテスター

ざっとこんな感じですが、近年のFI化に伴うセンサー等の電圧測定でもかなり重宝すると思います。
整備の中でも電気関係って何故か嫌がったり、よくわからないって騒ぐ人いますが、実際にサービスマニュアルどおりにやってみればたいした事ない場合の方が多いです。
そのためにもサーキットテスターくらいまともなものを用意しておきましょう。

現在このデジタルマルチテスターが年一のアウトレット放出特価となっております。
すぐに使う予定がなくてもかなりのお買い得品ですのでこの機会にぜひどうぞ。

>>カイセ デジタルマルチテスター 放出特価品

PBのT型HEXレンチ

六角レンチというとまず頭に浮かぶのがL型の六角レンチだと思います。

しかしキャップボルトと呼ばれるHEXやTORXのボルトは普通のボルトナットと比べると基本的に縦方向にしか工具を挿すしか出来ないので、どうしても作業場所によってはL型の六角レンチではNGってな場合が発生してしまうんですね。
(普通のボルトナットなら真横からスパナ使ったりといろいろ方策がとれます)

そんなわけでお仕事で作業されるプロメカさんとかは、状況に応じて様々な六角レンチを用意している人が多いです。
ソケットタイプを代表に首の短いショートヘッドなんかもそのひとつだと思います。

そんな六角レンチの中で昔からプロの間で愛用されているわりに、あまり普及してなかったのが「T型HEX」です。
もちろん理由もあって先ほども書きましたがキャップボルトは基本的に「まっすぐ差し込む」しかない工具です(ボールポイントとかはありますけど)
ですので後方にスペースがないような箇所だとなかなか使いにくいんですね。
そんな理由でバイクやレーシングカートのユーザーを中心に使われていた感じです。
またT型のスライドヘッドタイプのHEXはイタリアの工具メーカーが主に作っていて入手が困難だったという事も若干関係しているかもしれません。

でもやっぱり使ってみるとクルクルと早回しが出来るT型レンチって便利なんですよね。
で、そんなスライドヘッドタイプのT型HEXレンチがPBから登場しまして、店舗を中心に地味に人気を伸ばしております。

PBスライドT型HEXレンチ

PB スライドT型HEXレンチ

横幅を抑えて設計されていてT型の横バー部分にも同サイズのHEXが切ってありますので、様々な状況に応じて使う事が出来る優れものです。

PBスライドT型HEXレンチ

「スライド」という名前になっているのはここ。
横バー部分を使って狭い箇所に差し込む時はもちろん、回し手としてトルクが欲しい時もスライドさせてあげてグイっと回す事が出来ます。

PBスライドT型HEXレンチ

シャフトは一体型の丸軸を採用してますので強度も使い勝手も非常に良いですね。
この工具って実は製造がなかなか難しくコストも掛かるので、それが本体価格に跳ね返ってしまい少々お高い工具になっております。
ですので自分のよく使うサイズ限定で揃えるのもアリだと思います。

ちなみに現在限定特価のお買い得セットも販売中です。
気になった人はこんな機会にぜひどうぞ。

>>セール中 PB スライドT型HEXレンチ 限定4本セット

3・4・5・6mmのお買い得セットです。
整備サイズではもっともニーズのあるサイズ組ですのでかなり良いセットだと思います。

鏡面加工用ディスク

このブログでも何度か書いてきた鏡面加工のお助け工具であるオフセットサイザル。

車やバイクが好きな人にとっては一度は通るであろう、ピッカピカの鏡面仕上げに対する憧れ。
でも実際にやってみると地味でツライ作業なわけで、それを少しでも楽にしましょうってのがオフセットサイザル(オフセットフエルト)の一番の売りなわけです。

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オフセットサイザルのページ    ・オフセットフエルトのページ

しかし。
たまに勘違いして「これさえあれば鏡面加工になる」と思ってしまう人がいまして、久しぶりにちょっとだけ補足を書いてみたいと思います。

>>詳しい説明は「工具実践」のページでもしております。

このオフセットサイザル(フエルト)はあくまでも「お助け工具」なだけで、これだけ買えば簡単に鏡面になるという魔法の工具ではありません。
ただし、一度でも手磨きで挑戦した事がある人なら分かると思いますけどサイザルは面がある場所ならホントに楽出来るんですね。

つまり。
基本的には鏡面って地味でツライ作業だけど、そんな作業を少しだけ楽にしてくれる補助工具
だと思ってもらえればOKです。

で、んじゃこのサイザルシリーズは一体何が凄いのか?他の研磨布と何が違うのか。
それはこれ。

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この商品名にもなっている「オフセット」な研磨布配置に秘密があります。
写真はオフセットフエルトですがサイザルも同じ構造になっておりまして、小さな円形のフエルトを10個円周上に配置しているのがミソです。

鏡面加工というのは手で磨いているだけならそれほど問題無いのですが、いざ回転系の工具を使うとバフ焼けとの戦いになります。
バフ焼けとは回転系工具の摩擦熱から発生する研磨剤(青棒とか赤棒とか)の焼き付き現象です。
実際にやった事のある人なら分かると思いますが研磨中に対象物は手で触れないくらい熱くなってしまいます。

この焼き付きが起こると研磨剤自体が焦げ付いたような状態(ちょっと違うけど分かりやすく言うとです)になり、せっかく磨いた相手が黒ずんで輝きを失います。
ですのでこういう研磨の際は出来るだけ相手を熱しないように、回転の遅い工具を使ったり、少しずつ作業する事により相手を冷やしてあげたりするのです。

で、そんな焼き付き現象であるバフ焼けを少しでも軽減するためのアイデアが上で紹介した10個のオフセット構造でして。
そのオフセット構造によって空冷効果をもたらし少しでも研磨温度を下げる事によって、研磨に不慣れな人でも鏡面加工が比較的簡単に行えるようになっているんですね。

こういう効果がある工具なんだ。
という事を理解すればより良くオフセットサイザルシリーズを上手に使う事が出来ると思います。
商品自体はプロの鏡面加工屋さんが「素人さんが使うならこれがイチオシ」と言ってくれるくらいオススメの工具ですからね。