トレイル

昨日の続き。

初日は試乗会がメインだったフリーライドパーティー。最後の最後で連れて行かれた初山走りでへこんでいたわけですが、なんたってメインディッシュは2日目の午前午後の2回の山走り。どうしたって嫌な汗が出てきます。

聞いていた話はこうだった「楽しいトレイルをみんなで走ろう」。トレイルってのはつまり非舗装路だけどそこそこ整地のされた獣道以上登山道以下みたいなイメージ。

ふ~ん・・・なんかめっちゃ楽しそうじゃん。

と、みんな考えるよね(笑)まぁ走り慣れてきたらそんな感じだったんだけど、最初はホントに怖かったんですよ。

前夜祭のBBQの時に他の人にヒルクライムやダウンヒルのコツを教えて貰って少し納得。ずっとやってきたモトクロ練の中に「リアブレーキを一切使わない」と言う練習があって、それで癖ついていた私は決定的にリアブレーキがヘタ。

でもでも、ダウンヒルみたいに転がり落っこちるくらいの斜度では、何が無くてもリアブレーキが重要。ここが重点ポイントだね。

後はなんてー事なく普段通りに走れれば多分問題無いんだけど、迫り来る木とか谷とか景色が普段と違うので、いつも通りの事が出来ない・・・。

で、んなことをウジウジ考えていたら午前の山走りスタート!

とりあえず初級に近いクラスにしてもらって、昨日登れなかった最初のヒルクライムに挑戦。危ないからと、ひとりづつチャレンジしていて私の番。

とーりゃー!

って行ったら・・・・・あっけなく登れたwww

なんだこれ?昨日こんなので悩んでたの?おれ。大坂登ったらもっとすごい大坂あってまた緊張したけど、今度も颯爽と登頂。

あっれー?普通に登れすぎる・・・なにが違うんだ?

まず、昨日は試乗会で人様のバイク、今日は慣れ親しんだバッタ号。この差は結構デカイ。

何がデカイってバイクへの信頼感もそうだけど理解度。どんなにとっちらかっても、今自分がどこに乗っててアクセル開度はこれくらいで・・とかやっぱ分かるんやね。

で、こりゃーおもしれー!と調子にのってたらやってきました。激下り、ダウンヒル。

昨日の失敗のひとつが「リアブレーキしか意識してなかった事」。実はリアブレーキとの連動してのフロントブレーキも重要。それを少しだけ覚えての挑戦。

身体はガチガチでおそるおそる降りたら・・・普通に降りられたーヽ(´□`。)ノ・

うおっし!イケル。オレイケル。

で、神様は見てるんやね。調子に乗ったおれを(笑)

1時間チョイ走って午前の部の折り返し、とんでもない大坂が現れてそこを登ってみろと。今までの坂とわけが違う超の付く大坂。これを颯爽とインストラクターとしてついてくれたライダーが登っていくわけですよ。

で、でね。それ見てなんかイメージ沸いたんですよね。「あ、いけそう」と。

で、チャレンジ。

途中でマクれてひっくり返りそうになりながらも、半クラつかって華麗に回避。そのままズズズズーっと登っていって・・・・イケターヽ(´□`。)ノ・

おれ最強。ヤマナンテ カンタン とかね(笑)

で、登ったら降りるんですよ、物理的にね。

これもなんかイメージあったんですよね。お、いけそうって思いつつダウンヒル直前の崖の上(ホント坂じゃなくて崖なんすよ、途中人間が立ってられないんっすから)。

なんとなーく後ろを付いてくる人を気遣う余裕の出てきた私。

ひょいって後ろ振り返ったんですね(笑)

その瞬間ズリって手応えがあって崖の突端からフロントタイヤが滑り落ちる。

「あ!」って・・・。

その瞬間上の方から悲鳴に近い「あーー!」とかも聞こえて(笑)

私は20メートル近い崖から転がり落ちました。途中で体勢を整えようとか頑張ったのですが、全然ダメで滑りおちていく私。なんとか途中くらいで木に引っ掛かって止まったのですがもう放心状態。

インストラクターの人の「だ、大丈夫?」の声に「ハハハ平気っす」と答えるも心ここにあらず(笑)

で、体験自体も怖かったんですがそこから脱出するのにも体力をつかってしまい午前の走行はそこでほぼ終了。

やっと楽しくなってきたと思ったのに、また振り出しかよ・・と。

で、ここまで書きましたが心折れずに午後にも参加。結論からするとやっぱり楽しかったです、あまり難しい事考えないようにしたのもヨカッタみたい。ここまで写真無いのでイメージ沸かなかったと思いますが・・・。

こんな森の中を進むんです。そりゃーもう楽しいんですよ。

なんか言っている事違うだろ、とか思われそうですが、午後の走行でも登れなかったり崖から落ちたりしましたが、なんか爆笑してました。もうねゲッラゲラ。

でね、午後の部の最後の休憩。見晴らしの良い所で小休止したときにはじめて眼下に望む深緑の山を見ました。(それまでは余裕が無かった)

この時「仙台まで来てヨカッタなー、参加してヨカッタなー」と本心で思いました。

杜の都・仙台、ここは震災なんかにゃ負けないパワー秘めた素晴らしい場所でしたよ。