需要と供給

どんな事にもで需要と供給ってありますよね。

例えばすっごく変な話ですが世の中には、飯のまずい嫁の話とかを悲惨だと話す人がいます。でもこれだって人それぞれなわけでしてウチのカミさんも料理があまり得意では無いのですが、私が貧乏舌なので結婚して20年ほど経ちますがあまり気にした事ないんですね。

ようはうまいこと合致すれば良いと思うわけです。

で、工具にだってその手の話は結構ありまして。

自転車工具とかもまさにそんな感じですね。国内メーカーや海外メーカーも含め、自転車専用の工具ってほとんど出して無い状況。これは「自転車用の工具」の需要が今ほど高く無かったので大手のメーカーさんが作ろうとしなかったんですね。

今ではいろいろ出てきてますのでかなり買えるようになりましたけどね。

そして今私がハマっているダートバイク(広義ではバイクか)でも、やはり自動車整備向けを流用して使っている現状です。まぁ似たような作りなので問題無いのですが、やはり専用のSSTとかは車両メーカーに依存する事が多くなります。

で、さすがにこのへんは当店のユーザーさんも多いので問い合わせが多いんですね。

これも例を挙げると専用の特殊工具だけの話では無く、基本ツールのT型レンチでも「少しトルクの欲しい自動車用」と「軽快に使いたいバイク用」では需要が少し違うんですね。

ってなわけで来月からになりますがウチでもバイク整備用工具メーカーのモーションプロを取り扱い開始します。

 

日本ではまだあまり知られてませんが、バイク向けのいろんな工具が比較的安価にてラインナップされてますのでかなりおもしろそうです。

 

私も名前だけは知っていたのですが、とくに興味を持つようになったのがこのTレンチ。

バイクユーザーが「ああ、こんなの欲しかった」って言う使い勝手になっていてすっごく良いです。

徐々にラインナップを増やしていきますのでご期待くださいませ。

 

ねじの日

一年365日、ほぼ全ての日に「何何の日」ってのが制定されてますが、そっか今日はネジの日らしいです。

11月11日でワンワンワンの犬の日とかそんな当て込みでは無く、昭和24年6月1日に工業標準化法が制定され、いわゆるJISに準拠する事になった日との事。そういう記念日が今日の6月1日との事です。

なるほどねぇ・・・ってそんなに感慨深くないですけどね(笑)

工具店のウチとしてはネジの螺旋部分にはあまり興味は無く、普通の六角ボルトだったりキャップボルトのHEXやTORXとかの話の方が興味あるんですけどね。

今日は知り合いから異形ネジの問い合わせがありまして、それにあう工具が欲しいと。

「カニ目なんだけど」

と言われても「???」、カニ目ってなんぞやって事になりまして・・・・。

 

画像を送ってもらったら、あぁなるほどスネークアイですか。日本じゃほとんど馴染みの無いネジ形態ですが、一応ちゃんと名前もあるし工具も存在するんです。

当店だとPBのビットで入手可能。まぁサイズがあるのでもうちょい詳しく調べないといけませんが、ここまで分かってしまえばなんとかなります。

ここ数年では各国が自分基準で新しいネジを勝手に作っちゃう事が増えてきまして、初見の異形ネジではまだ工具が無い物も結構あるのですが、今回のように一般に知られていないだけで実は昔からあるような場合もありますので、なんだか分からないネジが出てきたら一応お問い合わせくださいマセ。

結構あっけなく解決する場合がありますよ。

小さい工具

週末に向けて天候悪化ですか・・そうですか。

せっかくイベント満載な季節なんだからお天道様も空気読んでくれれば良いのにね。今日は週末に売れてしまった商品とか注文の商品がドドドっと入荷する火曜日。朝からかなりMAXな忙しさの中、ツーリング道中のバイク軍団が来店してくれたりしつつ楽しく営業出来ました。

そんな人達に相談されたのがレギュラーな工具の話。

持ち出し用とか車載工具とかだといろいろ専用の選択肢があって、その限られたスペースと言うのを考えながら吟味出来るんですけど、普段使う工具って意外となんとなく最初に買った工具をそのまま・・・なんて人っているんですよね。

今日のお客さんはその辺を一回見直して使い勝手の良い工具で揃えてみたいと。

なるほどなるほど。

そんな時に私が高確率でオススメするのが1/4の工具達。

しかし1/4差込の工具って事になると、せっかく揃えた3/8工具が無駄になるとか互換性持たせるのが大変とか・・・いろいろ不安があると思います。

 

しかーし!

ちょっと前にこのブログに書いた1/2の大きい工具の話とほぼ同じなんですよね。

例えば1/4の工具を揃えるって言うと・・・・。

 

こんなセットを思い浮かべる人も多いと思いますが、実際はここまで大げさに考えなくてもいいんですね。

1/4の工具ってのはソケット設定のMAXでも大体14ミリまでしかありません。(他のメーカーだと15ミリもあり)これは1/4の小さい工具だと最大トルクでそのへんが限界なので、これ以上大きいサイズはおのずと3/8の工具を使う事になります。

ってー事は14ミリよりも大きいのは3/8に任せる!と割り切れます。

でも「それじゃ使い物にならないじゃん?」と思う人もいると思いますが、普段の通常整備を良く思いだしてみてください。いわゆる補記類整備とかちょっと部品外して付けなおすとか・・・14ミリ以上ってそんなに頻度あります?

逆に言えば14ミリまであれば大抵の作業は出来ちゃいますよね。そうなんですよ、普段の日常メンテ系では14ミリをMAXに考えてれば大抵の作業は出来ちゃうんです。もちろん足回りの作業とかちょっとトルクがいる作業では17ミリとか19ミリとか出てきますが、そこは普通に3/8とか1/2使えば良いわけだしね。

そんなわけで14ミリを最大と割り切れればソケットの選択は結構簡単です。

 

普通に使うだけなら「8、10、12、14ミリ」があれば問題無し。あえて言うなら更に13ミリとか7ミリとか必要に応じて買い足しても全部で5~6個のソケット買えばOKです。

ソケットが揃ったらあとはラチェット。

これもお店で良くオススメするのがこれ。

 

画像の中の一番下のヤツです。比較対象として上が3/8のスタンダードラチェットです。見比べれば分かると思いますが、首振りロングは結構全長があるので14ミリソケットを付けた時の作業でも楽が出来ます。狭い箇所では首も振るのでなんとかなりますしね。

で、以上のようにフルセット揃えなくてもおいしい所だけで結構良い1/4のセットになるんですね。

説明の順序が逆になってしまいましたが1/4工具はとにかく軽快で小さく使い勝手が良いです。特に10ミリのソケットとかだと3/8と比べて二回りほど外径が小さいので、今まで苦労していたような作業がサクっと出来ちゃいます。

組み合わせ等はその人の好き嫌いもあると思いますので、この辺の事もいろいろ相談したいって人は是非来店して聞いちゃってくださいませ。

ブレーキキャリパー揉み出し

気のせいかなぁ・・・風がいつもと違う方向から吹いていたような気がしたんだよなぁ。でもテレビじゃ春ちゃんはまだ来ないとか言ってるし、気のせいだったのか。

ってなわけで、迷った挙げ句にもう20リッターの灯油を買って来ました。毎年最後の灯油購入は慎重になりますね。もう一回くらい買わんといかんかなぁ。

しかしお店にはソワソワしながらメンテ工具を購入しに来てくれるお客さんが増えてます。

冬突入時の大整備な話ももちろん楽しいのですが、春からの軽メンテ系の話はこっちまでワクワクしちゃうので大好きなんですよねぇ。

そんな中、たまにしかやらないのでって事で相談が多いのがブレーキ系。

特に今の所問題は無いんだけど予防整備だと何やればいいですか?的な質問が多いんですよ。

そうなるとやっぱ筆頭がお掃除とグリスアップですかね。

ブレーキパッドを留めているピンやキャリパーのスライドピンは、ブレーキ熱や風雨の影響でなにか得体の知れないブツがこびりつきます。これって爪でカリカリやっても引っ掛かるシロモノですので、こいつを綺麗にしてあげてグリスを塗ってあげるだけでかなり違いますね。

 

そして怖いのがブレーキの固着。

引きずりの原因にもなりますから、たまには見てあげたいです。で、もしがっつり固着してたらO/Hになるんですが、少しの固着ならブレーキキャリパーピストンの揉み出しでなんとか対応出来ます。

揉み出しと言うと分からないかもしれませんが・・・。

ようはこんな感じ。ピストンを専用の工具ではさんでグリグリ回してあげます。この時ブレーキダストとかを綺麗に落としてあげてから、上記のグリスをピストンに軽く塗り込み、あとはピストンを回しながら押したり引いたりしてあげればOK。

最後にピストンを目一杯だして回しながらウエスで拭き取ってあげれば完了です。

完全に固着する前だったら、ほぼこの方法で復活しますのでお試しください。

#ちなみに画像ではキャリパー単体でいじってますが、車両取り付け状態で大丈夫です、ブレーキフルードが漏れてたらヤバイですけど、漏れ等が無ければ簡単な作業ですので春の走行前には是非一度確認してみましょう。

 

チューブタイヤ。

もともとは兄貴の車好きから始まった私のモータースポーツ好き。

兄貴とはちょうど10歳離れてまして私が中学生の頃にダルマセリカとかSA22Cとか乗り回していた兄貴がすっげー格好良く見えたんですよ。お仲間もサニーとかZとかも多かったし、兄貴の車仲間の車を見るのも大好きでした。

そんな感じで順調にロータリーエンジンにハマり、いろんな草レースも経験。

で、3年ほど前にふとした事がキッカケでダートバイクに趣味変え。

理由はいろいろあったんだけど(これは後日書きますね)始めてみたら意外とランニングコストが掛からない趣味だと言う事も分かってきました。

車やオンロードバイクとの最大の違いが「タイヤ代」ですかね。

車なんかへタすりゃ一日のスポーツ走行でタイヤがダメになったりしますから、趣味としてのダートバイクはほんと助かります。

b71398d3-4bf6-46f9-90e0-7d15fb22157c

もちろん本気レースな人は一日でタイヤダメにしちゃうんでしょうけど、私くらいのスキルならばへたすりゃ半年持ちます。まぁダメになっても気にしないで使っているってのが本当なんでしょうけど。

で。

私の最大の鬼門はタイヤ交換。HPで偉そうに書いてますが、ほんとチューブのタイヤ交換はなかなかうまくなりません。タイヤレバーで組んでいく時にチューブを噛んでしまって、チューブを切ってしまうんですね。練習用ならパッチ当てればいいのですが、レースでも使うチューブはやはり新品交換になります。

ほんと・・・難しいです。うまい人は気にせずササっとやってしまうんですけどね。

 

人のも見てて全く同じ手順で同じようにやっても、かなりの確立で失敗しちゃうんです。これも慣れしか無いと思いますが、なんかうまい方法は無いですかねぇ。

動画は以前上げたAMAダンロップサービスのタイヤ組み替えの様子。これ見てると簡単そうなんですけどね。

でも見方によってはパワー勝負なような気もするし・・。あとこの台だな、きっと。