バイクと整備と工具

先日SNSにアップしたNOGAのスレッドメイトが意図せずになにやらバズりまくっていまして。

 

こういうのって何キッカケなんですかね。当事者としてはさっぱり分からないのでビビっておりますが。
で、このスレッドメイト。
実は私が工具に関わるようになった30年くらい前から存在する工具でして、あくまでも更新情報として掲載こそしましたが別に「新しい工具」ではないんです。
そんな昔からあって知っている人はすでに便利に使っている工具なわけですが、逆にいえば知らない人はそんな工具がある事さえ知らないってのが現状なわけです。
まぁそういう人達に向けて私は日々いろんな工具を紹介してたりもするので、今回のバズリは本望なんですけどね。

ちょっと前のブログに書きましたが長年連載してきた雑誌のコラムがありまして、その時に書いた文章とか書き溜めてあった未公開の文章とかを少し整理しておりました。
内容はかなり頑張って書いているものなのでこのまま埋もれてしまうのはもったいないなぁと考えはじめまして、ちょっとずつこのブログで公開したり他のWeb媒体でアップしようかと動き始めました。
そこで今回たまたま上記の内容に合うものがありましたので、雑誌に掲載された内容に加筆しましてアーカイブとして公開したいと思います。

私はバイクの免許こそ昔から持っていたけど実はそんなに乗ってなかったんです。
別にバイクが嫌いとかそんなんじゃなくて、単に車好きな兄貴の影響を受けて私もドップリと車に惹かれてしまったせいでバイクを楽しむ時期を逃してしまったって感じかな。
工具を販売するという職業柄なのか、いや逆にいじるのが好きだったからこそ工具販売の道にすすんだのか、とにかく「走って」「いじって」「整備して」は私の中で全て同列に楽しいものでした。
車体はもちろんエンジン内部やブラックボックスと言われるECUまでいじり倒して楽しんでいたんだけど、30代も終わろうかって頃にある日突然「バイクに乗っておかないと人生を損するんじゃないか?」と、本当に突然思ってしまったんです。

ここからはいろんな偶然が重なるんだけど、ウチのお店は埼玉の北部にあって周りにはモトクロスを楽しんでいる人がたまたまいて、そんな人達が走行後とかにたまたま店に寄ってくれるようになって、埼玉には全日本モトクロスも開催される専用コースがあって、そのコースでは車両や装備までレンタル出来たんすね。
それまでオフロードバイクなんてこれっぽっちも興味が無かったのですが、その時はなんとなく「そういう経験もいいかもねー」なんて思っちゃいまして、初めてのオフロードバイクで初オフロード走行をしました。

これがね…まーうまく走れなかったんです。
それまでバイクはあまり乗ってなかったっていっても、ツーリングくらいはたまにしてたし、ワインディングを楽しく走るくらいはしてたわけでして、まさかまさか80ccのちっこいバイクごときにうまく乗れないなんて考えもしなかった私はとにかく悔しくて悔しくて…。
すぐさま翌日から動いて1週間後には中古のモトクロッサーと10万円の軽トラをゲットしてました。

さっき書いた通り年齢は39歳で40歳の大台まで残り数週間ってところでしたから、とにかくまだ身体の動くうちにこの見た目よりもずっとハードな乗り物をなんとかしいてやろうっていう一心でしたね。
そこから「なかなかうまくならねーなー」とか思いつつ気がつけば何年も経過してるわけですよ。

そして職業柄なのか元来そんな性格なのか分かりませんが、自分のバイクを常にシャキっとさせておく事にも楽しさを見いだしていったんです。
たまたまハマったのがレーサーのオートバイだったのも良かったんだと思いますけど、エンジンいじったりとかマフラー替えたりとかが無い代わりにとにかく各パーツのライフサイクルが短いのなんの。
公道車乗ってれば普通だと整備しなくてもいいような箇所まで「乗ったら洗車&整備」の連続なわけです。
最初はね、そりゃ面倒だったすよ。手際も良くなかったしね。
でもね、コースまで行ってキチっと整備された車両にまたがって走りだす時のワクワク感ってやっぱりちょっとだけ違うんですよね。
だから出来るだけキチンと整備してあげて車両を、機械を、正常な状態に保ってあげたくてって考えてると整備だって楽しんでやらないとつまらないですよね。

そしてここからがやっと本題。
整備を少しでも楽しくやろうと思った場合、結構重要なファクターになるのが工具の存在です。
工具ってね、ぶっちゃけこだわらなければ別になんだっていいんですよ。
でもバイクだって自分の好きなの乗ってるじゃないすか、だったら工具だって自分で楽しめるモノを使ったほうが絶対楽しいはずなんです。
あ、ここで勘違いして欲しくないんですけど別にむやみに高価な工具を使えばいいとは思ってないんです。
工具の歴史ってすっごく古くてみなさんがまだまだ知らないような便利な工具ってたくさんあるんですよ。
たかだかプラスのビス1本でもプラスドライバーが無いと回せないってのと同じで、みなさんが苦労してやっているような作業でも適正な工具さえあれば、もしかしたらすごく簡単な作業になる可能性があるわけです。
だからバイク乗っててお気に入りのヘルメット買うとか、自分に合うグローブ買うとかあるじゃないですか。そんな感じで工具の事を少しだけ考えてみるといいんじゃないかな?とか思います。
バイクの整備って車をいじるみたいな大げさな設備とかもいらないし、作業場所だって頑張れば玄関先でだって出来るわけじゃないすか。
そういった制約の少なさもバイクのいいところだと思ってまして、バイクに乗ろうと思ってた週末に朝から雨がじゃんじゃん降ってたとして、こりゃー今日はバイク乗るの諦めて楽しく整備するかー!なんて気楽に考える事が出来るのもバイクの良さです。
そうやって「乗っても楽しい」「洗っても楽しい」「いじっても楽しい」って付き合いが出来るバイクって最高だと思うんですよね。

自分のバイク用に工具を揃えようって時に今の時代だといろんな買い方が出来ると思いますが、個人的にオススメなのが「ちょっとずつ買うこと」です。
お買い得なセット物とかに目が行きがちですし、もちろんゼロの状態から揃えるならば賢い買い方のひとつだと思います。
しかし基本的な工具が揃ってきたら後は作業でつまずくごとに揃えていくのがオススメです。別に効率的に購入しろとか無駄な物買うなって事じゃありません。
人間ってかなり賢くて器用な生き物ですから、ある程度の不便さってその場さえしのげればなんとかしちゃうんですね。工具も同じで手持ちの工具でなんとかなればそれでOKって考えになりがちです。でもそれだとそこで思考が停止してしまうんですよ、なんとかなったと思ってそれ以上考える事をやめてしまう場合が多いです。
ですので出来れば手持ちの工具で解決出来ない事があったら、人に聞いたり調べてみる癖を付けましょう。もしかしたら目から鱗の工具が見つかるかもしれません。
そしてそうやって考えを巡らせて手にした工具ってのは確実に作業自体も楽しくしてくれるハズです。
みなさんももう一度自分の手持ち工具を見直してみませんか。

折れないノコ刃

整備関係で出てくる刃物類。

それはニッパーだったりナイフだったり、リューターの刃とかホールソーとか大分類でいうところの刃物ってのは結構使われております。

そんな中で地味な存在ながら現場レベルでは大絶賛されている刃物がありまして、それは切れ味はもちろん使えなくなる原因のもうひとつに対処した『折れない』と言う大きな付加価値を持ったノコ刃です。

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LENOX ハックソー(金ノコ)

このなんて事ないように見える金ノコ。
こいつはフレームの性能はさることながら、刃の性能も飛び抜けて凄いのです。

この手のノコ刃ってのは大抵切れ味が落ちる前に折れてしまって使えなくなる事が多いんですね。
しかしこの金ノコで使われているバイメタルの刃はしなやかで強く、従来の金ノコの概念すら変えてしまった逸品です。

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LENOX ハンドソー替刃バイメタル(300mm)

実際手で曲げてみてもこの通り、折れる気配はありません。
このバイメタル製の刃は業務用機械等にも活用されていて今やこういったノコ刃では無くてはならない存在になっております。

まだ使った事無い人は一回使ってもらいたいですね。

 

そしてそんなバイメタルを使った刃物をもうひとつ紹介。

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IRWIN バイメタルカッター替え刃

これはバイメタル素材で作られたアーウィンのカッター刃です。
(LENOXとIRWINは親会社が同じです)

これを最初に見た時には「その手があったか」と思いました『薄刃』で『折れやすい』形状の刃なら確かにバイメタルは適した素材ですからね。
この刃も現在ゴム切断が多い現場とかで大活躍中です。
また簡単に折れないのでこのままスクレッパーとして使っている人も多いですね。

これらの折れない刃は素材の良さが性能を大きく上げ、現場の使い方まで変えてしまったと言うおもしろい例だと思います。

1/2(12.7sq)工具を揃える必要性

ハンドツールの花形であるラチェットやソケット。
それらの差し込み角とソケットの関係性に関しては「工具実践」のページで少し触れておりますが。
やはり今でも整備向け差し込み角のメインとなるのは3/8(9.5sq)だと思います。

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各差し込み角ごとの対応最大サイズ

しかし3/8があらかた揃い整備スキルが少しだけ上がってくると悩みの種になってくるのがもうちょっと大きなサイズのネジの対応。
例えば車の足回りに出てくる17とか19と22ミリとか、バイクのアクスルシャフトとかね。
この辺になってくると対応サイズの問題もあって3/8だけじゃ対応出来なかったりするんです。
また対応サイズ的には3/8でも問題無いサイズでも人間のパワー的な問題で使い勝手が悪い…とかも出てきてしまいます。
特に悔しいのが17とか19ミリ。

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この辺は3/8でもキッチリ持っている人がほとんどで、普通の17ミリボルトとかなら問題無く3/8で作業出来るのに、足回りとかの少し錆とかカジリとか出ているネジだとパワーが足りなくて回せない場合が多いんですね。
いや正確に言えばかなり頑張れば回せるんだけど「毎回これやるの?」って少し嫌になっちゃいますよね。

で、そんな感じで悩むようになったらそろそろステップアップ。
1/2(12.7sq)の工具を揃える準備に入りましょう。

こんなふうに言うと「え?また揃え直しなの?」とか「予算厳しいんだけど」と言う人がいます。
確かにせっかくバッチリ揃えた3/8と重複するサイズなんて買うのは嫌なのは分かりますが……思い切って購入すると一気に整備事情が向上するんです。

まず、ひとつ言えるのは整備用工具に限って言えば、3/8工具をそこそこ持っていて「買い足し」での1/2工具はそんなにいろんな物を買わなくてOKって事。
実際私がお店でお客さんに対応する時に言う事はこんな感じです。

  • すでに通常整備する分の工具は持っているのだから1/2はピンポイントで買えば良い。
  • トルク不足を感じての購入もあるのだから「小回り」出来る工具はいらない。
  • 「ガキッ!」っと一発緩めば良いのだから、回す工具は別にラチェットじゃなくても良い。
  • それでも気合い入れて揃えたとしてソケットサイズは17・19・21・22・24・27・30・32ミリの中から、その人に合ったサイズの4~5個あれば十分なので意外と金額は掛からない。

大体こんな事を言います。実際お店で私にこんなふうに説明されたって人は数百人はいると思います。

整備用に出てくる少し大きいボルトってのは、上にも書いてある通り17~36ミリくらいです。
もちろん41ミリとか54ミリとか特殊なサイズもありますが、普通にはMAX36ミリくらいで大丈夫なハズです。

KTC1/2ソケット

KTC 1/2ショートソケット単品

で、あとはその人の整備環境ってか車両ですよね。
もっと言えばその人自身がどこまで整備をやるかも関係してきます。
車の整備で使うけどハブまではやらないって人なら17・19・22・24の4個だけを買えばOKだったりもします。上で紹介しているKTCのソケットならば一個で約1000円くらいですから4千円あれば1/2ソケットは揃ってしまうわけです。

そしてそのソケットを回す工具。

KTC1/2ロングラチェット

KTC 1/2ラチェット 各種

1/2工具を使いたい場面って基本的には「大トルクが欲しい」時です。ですので、駆動側の工具にコンパクトさとかあまり必要ありません。とにかく人間が楽して緩める事が出来ればいいわけです。

KTC1/2スピンナーハンドル

KTC 1/2(12.7)スピンナーハンドル 2モデル

ですので上記2工具が良く売れてます。
中でも「……と言いつつもそんなに使用頻度はないんだよね」って人はスピンナーハンドルだけ買っていっている人も多いですね。
実際大きなサイズのボルトになると「カキ」っと緩んでしまえばあとはなんとかなる場合も多いので、ラチェットでカリカリ回す事すら必要性を感じない作業も多いです。

となると、1/2スピンナーハンドルのを買ったとして、ソケットと合わせて1万円以内で間に合ってしまう場合が多いです。
つまり必要なソケットサイズの違いこそあれど予算1万円もあればワンランク上の整備環境が手に入るわけです。

なんとなく3/8の工具を苦労して揃えた人は、もう一度他の差込角で揃え直しって事に敷居の高さを感じている人もいると思いますが、こんな風に考えてみると意外とご自分の整備スキルに合わせた工具購入ってのは敷居が低いんだって事を理解して頂けると嬉しいですね。

終わったり始まったり

新型コロナによる緊急事態宣言のちょっと前や少し小康状態になった頃に、週に一回いくいわゆる行きつけの個人でやっている居酒屋さんってのがありまして。
こんなご時世で潰れてほしくないという思いからランチに行ったり、夜はわざわざテイクアウトを買いにいってあげたりしてました。
別に聖人ぶるわけでもなんでもなく単純に「自分の居場所を守りたい」という気持ちだけの行為です。

で、その居酒屋さんで都内の大手出版社にお勤めの方とよく一緒になりまして、いろんなお話をしたのですが。
興味深かったのが「出版業界は数年ぶりの大盛況」だというお話。

個人的には「え?紙媒体さんってコロナ関係無しに厳しいのでは?」と思っていたのでちょっとビックリしたのですが──

種明かしはと言うと、現在は書籍のデジタル化が大きく進み小説や漫画が過去にないくらい売れているとの事でした。
そう言われてみれば自分でも結構気楽に小説とかをポチっとしているので、昔みたいに本屋さんに行ってジャケ買いみたいな事こそ減りましたが、気になるタイトルとかは逆にホイホイと買っているかもしれません。

こういう事を書くと「いや本ってのは紙こそ至高」とか言い出す人がいるのですが、そりゃ私だって高校生の頃から本ばかり買ってきた人間ですので言いたい事は分かりますけど……

個人的には紙の本にそこまで思い入れはないんですよね。
お店の裏の倉庫に高く積まれた数千冊の紙の本を断捨離したのが確か3年前かな。
古本で売ったりしないで全部捨てました。
それくらい紙の本を書い続けてきた私でも今や本はデジタル依存しているわけです。

スマホやタブレットに収まっている数百冊の本があれば、いつでもどこでも読むことが出来ますからね。
自然と紙の本を読み返す事が少なくなってました。(もともとそんなに読み返したりしなかったけど)

で2ヶ月前。
自分でコラムを執筆させてもらっていたrider誌のコラムを無理言って辞めさせて頂きました。
自分でも読まなくなった紙の本にコラムを書いている事がなんかおかしく感じてしまったんです。

そしたらなんと。
コラムを辞めた次号で雑誌自体が休刊に…。

rider最終号

かなり急に決まった休刊だったらしく執筆陣にも連絡がなかったようで、編集長の挨拶以外は最終号的な花道な感じは全くありませんでした。
まぁ確かに昨年秋頃から昔の記事を焼き直ししたりもしてて、当店で定期購入してくれてたお客さんも離れ始めていましたから仕方ないのかもしれません。

で、これが皮肉にも最終号だけあちこちで売り切れが続出。
各SNSでも「残念だ」とか「もっと続けてくれ」とかそんな書き込みで埋まりました。

いやーもうお約束の騒ぎですよね。
人気だったお店や雑誌がなくなる、そりゃみんなが買わなければ無くなるんですよ。
いや別に買ってない人を責めるとかそんな気持ちは毛頭ありません。
けど「残念だー、いつか行って(買って)みたいと思ってたのに」という意見はどうしても冷めた目でみてしまいます。

今新型コロナで世の中の経済の仕組みが少しだけ変わったと販売の先頭に立っていて感じます。
従来なら許されていたニッチなものが終わってしまったり、従来ならまるで相手にされなかったニッチなものが始まったりしている気がします。

実際出版業界は大盛況らしいですが毎年老舗の雑誌が休刊になっているのも事実です。

当店も工具業界の中ではかなり端っこの方でやらせてもらっている「街の小さな工具店」です。
今の自分のやり方が正解なのかどうかは分かりませんが、いつか時代に追い越されて、知らない間に不正解ルートを進んでしまうかもしれません。
それでもその時が来るまでは精一杯自分のやりたい工具のお店を続けたいと思いますので今後も応援よろしくお願いします。

1/4工具を揃える時に

今でもハンドツールの主役であるラチェット系工具では、3/8(9.5sq)差し込みはメインの差し込み角ではありますが。
工具の専門店をやっていると相談というか問い合わせの数だったら1/4(6.35sq)差し込みの工具も負けてない感じです。

それだけ多くの人の関心が高いのだと思いますし、あとはメインの3/8を揃えた後に気になり始める事の多い1/4ではいわゆる全くの初心者って人は少なくて、ある程度の情報を持って悩む事になるので相談になりやすいのかなー?とも推測します。

で、基本的には「工具は自分の好きなの、気に入ったの買えばOKOK」論者な私なんですが。
1/4の工具に関してはちょっとだけ注意しながら相談にのることが多いのでその辺の事を書いてみますね。

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1/4工具を初めて購入する時の最大の注意点というと

1/4工具は精密工具

と言う事です。

3/8や1/2のような大きめの工具の場合、ぶっちゃけ少しくらいテキトーなモノを購入しても「全く使えない」という事はありません。
しかし1/4くらい小さい工具になるといわゆる「精度」とかが如実にでてしまい、あまりにもテキトーなモノを最初に購入してしまうと「ああ、1/4ってあまり使えない工具なんだな」と思ってしまう人が結構いるんです。

ちゃんとしたメーカーのちゃんとしたラインナップで揃えて貰えばこれほど便利に使える工具はないのですが、最初に購入したのが格安のイマイチなシブイチだと「1/4工具全体がダメ」と思っちゃうんですね。
これは寂しい。

なので1/4工具の相談を受けた時は少しだけ慎重に「3/8工具と同じ感覚で購入しないでください」とアドバイスするようにしています。

ちなみに1/4工具でテキトーなモノを購入してしまうのにも理由がありまして。

3/8工具をキッチリ買い揃えてきた人にとって、未知の1/4工具にいきなりコストを掛けて揃え直すのがちとハードルが高い(お財布が厳しい)んですね。
ですので「とりあえずお試しで……」みたいな感じで使用感を確かめようとして格安のセット等を購入して失敗ってパターンが多いんだと思います。(気持ちは分かります)

なのでお店に来たことがある人なら分かると思いますが、その手の相談を受けると基本的に私は「バラで揃えたらどうですか?」とおすすめしております。
さっきの精密な工具の話でわかると思いますが、とりあえずラチェットだけでもマトモなモノを購入しておけばなんとかなったりもします。
予算的に厳しいならラチェットだけ一点豪華にしておいてエクステンションやソケットはとりあえず間に合わせと考えてもらってもOKです。(あまりオススメはしませんが)

それでも1/4工具をひとつも持ってない人にはセットはかなり魅力的に見えると思いますので今日はざっくりと当店取扱の1/4セットを高い順に紹介してみます。

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nepros 1/4ラチェット&ソケットセット[22点組]

今当店で購入出来る1/4工具セットではぶっちぎりにオススメであり高価なのがこのネプロスの最新90ギアラチェット入りセットです。
ラチェットがとにかく良いのはもちろんソケットや備品系も隙がなく、とにかく予算があるならこれを買っておけば間違いないというセットです。
食わず嫌いで「ネプロス自体あまり好きじゃない」なんて人もいると思いますが1/4ラインナップは別格の造りで本当に良いです。

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Z-EAL 1/4ラチェット&ソケットセット[17点組]メタルケース

そしてこのZ-EALもオススメ。
価格と性能・精度のバランスが最もとれたセットだと思います。
予算が許すなら上のネプロスがやはり素晴らしいのですが、限られた予算の中でちゃんとしたモノをキッチリ揃えたいというならば迷うことなくこれをオススメします。

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Ko-ken 1/4ラチェットソケットセット18pc

こちらはKo-kenのスタンダードバージョン。上記のZ-EALよりは少し野暮ったい感じですが基本を抑えたセットとなります。
ただしこのセットで良いのならばバラで気に入ったメーカーを単品購入していくほうが良かったりもしますのでその辺は相談してくれればいくらでもその人にあった工具やメーカーを紹介出来ると思います。

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SIGNET 1/4ラチェット&ソケットセット38pc

こちらのセットくらいリーズナブルになると上で話した「安いセットを買って失敗」な事例になりそうですが、逆にこれをササっと購入して気に入らないモノを買い直していくという手もあります。
実は個人的には出先用にこのセットをラチェットだけ変えて使っておりまして、コスパに優れたそこそこ使えるセットとしてはかなり優秀なセットだとも思っております。

Z-EAL1/4ラチェットセット

Z-EAL 1/4ラチェットソケットエントリーセット

いわゆる「フルセット」ではありませんがこちらもオススメ。
Ko-kenがエントリーセットとして販売しているZ-EALのラチェットと使用頻度の高いソケットのみのセットです。
かなり良いセットで店舗でもかなり評判がいいですね。
このセットに少しだけ足してあげれば自分仕様の1/4工具セットが出来上がると思います。

こんな感じで1/4のラチェット&ソケットセットはピンキリあります。
あとはその人の使用条件等でちょっと変わると思いますので、この辺で悩んだら遠慮無くご相談くださいませ。